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夢を見た。  作者: 雪月
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サンタクロースの夢








サンタクロースの夢だ。


たぶん『サンタクローズ』の影響で。


世界中の子供たちのリストを『良い子』と『悪い子』に分ける作業をハロウィンまでに終えると、サンタクロースはプレゼントの準備を小人たちに任せ、クリスマスの夜に備えてひと眠り。


けれど、サンタクロースは寝ぼすけなので起きるのがとっても苦手。枕元には一ダースの目覚まし時計を用意されていた。


・・・・というほのぼのしたストーリーだったはずなのに、途中から何故か別の話に。


薄暗い町の片隅で膝を抱えてうずくまる孤児。「サンタクロースの来ない僕は悪い子なんだね」と悪の道をまっしぐら。


長じてはクリスマスを憎む悪の怪人として、正義を守るヒーローの前に立ち塞がる。


「サンタクロースなんていねえ。神様なんてウソさ」という救いようもないものに摩り替わって、あら不思議。子どもの夢を踏み潰して、いつの間にやらそこには絶望しかない。


子供に夢を与えるクリスマス。そしてサンタクロース。


嗚呼。


「神様なんていないのさ」というのと「神様はいるがお前の不幸は見て見ぬふり」というのとでは、どちらがよりいっそう絶望感が大きいんだろうか。










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