ひとでなしの夢
時代的には中世。
魔法が生きている世界。
岩山を削り出して、街自体が強大な城のようになっている街。
自由気ままに生きている王族がひとり。
でも好き勝手やっているのは、彼が異質だから。先祖返りというか、「彼が先祖」というか、ニンゲンではないものだから。
さて、彼が彼であることを知らずに、友となった青年がひとり。
彼が彼であることを知り、すたもんだがあったなりに、まあいいかと友であり続ける決心をしたんだけれども。
更に不思議な出来事が。
今にも死にそうに弱った、ラットのような生き物を拾ってしまう。
手の中でぶるぶると震えるそれは、寄生しないと死んでしまうらしい。
青年は悩む。
この見るからに庇護欲を誘われる小動物をこのまま見殺しにするか。
自分がニンゲンではなくなるか。
ちなみに王族、自分は既にニンゲンではないのでその辺の悩みは理解できない。
というか、どうせならそのほうがいいなあと思っている。
さあどうする。・・・・という時に夢も終わりに近付いて、夢の中で自分は青年が決断して寄生されてそれが夢の終わりだということも既にもう知っている。
なのに青年はいつまで経っても優柔不断に決断しない。
おいおいいいからもう決めろよ、と思っている内に夢がホントに終わってしまって、いまいち消化不良にジ・エンド。
そんな夢だった。