夢を見た。

脇役の夢

その夢には主人公がいた。

不思議な図書館で不思議な力を持つ案内人と出会い、不思議な世界へと旅立ち、様々な冒険をして成長し、そして元の世界には戻ってこない。

そういう物語の主人公だ。

主人公と共に不思議な世界へと旅立とうとした者たちがいた。

３人のクラスメイト。

ひとりは主人公と最後まで一緒に旅をし続け、互いに支えあう大切な親友となるクラスメイト。

しかし残り２人。仲のよいクラスメイトと仲のよくないクラスメイト。

彼らは共に旅立とうとし、しかし共に旅立つことができなかった仲間だ。

前者は不思議な世界へと続く案内道までは入ることができたが、案内人の姿すら知覚することができず、旅が始まる前に脱落した。

後者は不思議な世界の入口までは辿り着いたが、自ら悟り旅を諦めた。

そんな、主人公と共に行くことができず、しかし価値観と人生を変えて生き、久しぶりに再会することとなった２人の夢だった。