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旧安良木村「音録石」解析記録:ランクEダンジョンにおける冒険者失踪事件  作者: 雨宮 徹


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第90話 【掲示板】収穫祭3日前

【10月28日:拠点村 掲示板 最終告知】


「収穫祭」開催まで、あと3日。



村人、および滞在中の皆様へ。



当日は混雑が予想されるため、21時の「最終部」への参加チケットを順次配布いたします。なお、王都からの歴史家1名、および前速記官1名は、一身上の都合により「展示物」として参加することとなりました。皆様、彼らの新しい姿をぜひその目でご確認ください。



「拠点村」広報係より



【ミレットの日記:10月28日】

お腹が、熱い。まるで、何百匹もの小鳥が中で羽ばたいているみたい。

ギルベルト様が、今日「新しい服」を届けてくれた。赤と黒の縞模様の……どこかで見覚えがあるけれど、思い出せない。

袖を通すと、服が私の肌を吸い付くように締め付けて、とても「安らか」な気分になったわ。鏡を見ると、私の首筋に「サトウ」という名前の痣が浮かび上がっていた。不思議ね。夢で見たあの人の名前が、どうして私に刻まれているのかしら。



【研究員のメモ:2026年1月2日】

名古屋の部屋の中が、どんどん「暗く」なっていく。電気が消えているわけじゃない。空気そのものが、青い粘液に染まっているんだ。

さっき、役所からエリアメールが届いた。

「10月31日 21時より、ナゴノ平地にて収穫祭を開始します。市民の皆様は、案山子の棒を用意して待機してください」

私の喉元から、ミレットが着ているのと同じ「赤と黒の糸」が溢れ出してきた。

私は今、彼女の服を編み上げるための「紡績機」にされている。



【研究員のメモ:追記】

学生が、私の喉に手を突っ込み、溢れ出す糸を巻き取りながら笑った。

「先生、いい色ですよ。アイゼンさんとミレットさんと先生。三つの色が混ざって、最高の『理』が完成します」


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