表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧安良木村「音録石」解析記録:ランクEダンジョンにおける冒険者失踪事件  作者: 雨宮 徹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/95

第66話 【日誌】ギルド長の記録2

 アイゼンが死んだ。予備調査員とはいえ、悲しき事実だ。彼の死を無駄にしないように、ミレットには頑張ってもらわなくては。予備調査員の人数にも限りがある。ここ数日、受付嬢から「新米冒険者が少ない」と報告があった。しかし、問題ない。王都へは「派遣要請」をしている。来週の「安らぎの村」で開催される「収穫祭」に向けて、賑わう必要がある。



 最近、仮面をつけた人物を見たという報告はない。村から出ていったのか潜伏しているのか。いずれにせよ、確証を得られるまでは情報収集に専念すべきであろう。速記官のアイルを使えば、情報収集も捗るだろう。あいつは、次期村長の息子。人脈は広い。あとは、現村長が消えるのを待つのみ。そうすれば、村は我がものになる。その日も、すぐにやって来るだろう。



【研究員のメモ】

外が少しずつ白み始めてきた。だが、私の手元にある「アイルのペン」は、私の意志とは無関係に、誰かの「野望」を書き連ねている。



【研究員のメモ:追記】

学生が私の耳元で囁いた。

「先生、次の村長は僕ですよ。先生は、その速記官として、僕の食事シーンを記録してくださいね」

彼の顔が、朝日を浴びて青く透き通っていく。私は悟った。私は歴史を解読する者ではなく、「新しい支配者」の誕生を代筆するだけの道具になったのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ