表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧安良木村「音録石」解析記録:ランクEダンジョンにおける冒険者失踪事件  作者: 雨宮 徹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/95

第2話 【公文書】回収報告書1

【音録石の回収報告書】

日付:王暦125年 10月15日

担当:ギルド調査員ミレット



「安らぎの洞窟」の地下1階、座標(22.15)にて、音録石を回収。血液以外の粘液状の物体が付着。正体は不明。付着していた粘液は、触れるとわずかに体温のような熱を持っており、甘い花の香りがした。報告書作成時点でも乾燥する兆候がない。現場に残っていたのは、カイル氏の剣のみ。ルナ氏の杖は半分ほどが消失。切断面には、「咀嚼されたような痕跡」が確認された。回収時、「安らぎの村」の村人たちは、血のついた現場の横で平然と収穫祭の準備を進めていた。彼らの倫理観は理解しがたい。




【事後処理記録:案件1042】

処理担当:ギルド運営課


・カイル氏の鋼鉄剣:村の「ドニ武器店」へ、備品補充として委託。

・捜索協力費:金貨1枚。村の「若衆会」へ、夜間パトロールの謝礼として支払い。

・特記事項:「安らぎの村」の村長より、遺失物の早期発見および原状復帰に対する感謝状を受領。



本報告書を以て、当ギルド所在地の「拠点村」と「安らぎの村」の間に締結されている「安全保障に関する協定」に基づき、事後処理を終了とする。



【研究員のメモ】

復元された報告書には「甘い花の香り」とあるが、信じがたいことに、同じ香りが漂い始めている。芳香剤の類ではない。死体が腐敗する直前の、あるいは獲物を誘い寄せる植物のような、ねっとりとした甘い匂いだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ