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犯罪への一歩

プライドは高すぎると、良い事は無い。




鼎のここ数日のやせ細った表情からそれがよく分かる。恥ずかしいからと言って、誰にも頼らない。いい加減意地を張るのは止せと思うだろうが、そうもいかない。





遊び人として、バイトもしない。大学も行かない。

そんな生活をしてきた。今更になって一番後悔しているのは鼎自身だろう。



「駄目だ……、このままじゃおれ死ぬ…。

だけど…あいつらには頼りたくないな……。」





歯を噛み締める。彼は気を許す友達が居ない。だから、ひとりで生きていると勘違いしている。もっと肩の荷を下ろせば、人生は明るくなるという事を知らない。

ホームレス生活は三日目にきていた。残飯を取って食うなんて賤しい事はしない。そんな惨めな思いするなら、自分で勝ち取る方が良い。





その考えが彼を間違った方向へ導いてしまった。



そう、奪取するのだ。人のものを。自分の手で。

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