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転生魔女は自由に生きたい  作者: 雛月 みしろ
ソフィリア王国編
4/6

初めての戦闘

 この世界に転生してから数日が経過した。魔法の扱いにも慣れきた。そろそろ別の魔法も練習していこうかな?

「今日も頑張っていこう!」

今日は違う魔法を使おう。どうしようかな?魔法と言えば風の斬撃とかの攻撃魔法や光や闇属性といった練習していない属性、傷を癒したりする支援魔法もある。何から練習していくべき?やっぱりいったん攻撃魔法を練習していこうかな?それなら森の方に行った方がいいはず。いつもの草原は的になる物がないからね。そうと決まれば今日は森に行こう。


この前と同じで水属性の魔法から試していこう。まずは矢をイメージしてみよう。だいたい幹を貫通しない程度の威力から試していって威力を上げていこう。

『ウォーターアロー』

的にした木に命中したけれど幹が少し欠ける程度だった。魔法の強度が足りない?それとも十分な威力がなかった?どちらにしろもっと改善しないといけない。今度はもっと速度を上げてみよう。

『ウォーターアロー』

速度を倍したけど結果は変わらなかった。となると強度が不足している。強度を上げる方法は何だろう?もっとイメージを強くしてみる?それとも魔力をもっと込めてみる?とりあえず試すしかないかな。まずはイメージを強くしてみよう。

『ウォーターアロー』

今度もダメ。なら、魔力をさっきよりも多く使ってみよう。

『ウォーターアロー』

これもダメ。ならどうする?もっと魔力の粘度を上げてみる?それとも矢の先端のイメージをもっと鋭くさせる?僕は再び試行錯誤の地獄を味わうことになった。


『ウォーターアロー』

放った魔法は幹のだいたい半分突き刺さった。

「やったー!」

お昼を少し過ぎた頃、ようやく初めの目的を達成できた。ちょうどいい時間だしいったん休憩にしよう。威力を上げる方法はわかったけれどなかなか威力を上げることができない。維持と同じで方法は単純なのに練習がとても必要なパターン。でもこれも必要なこと。しばらくは練習三昧かな。そんなことを考えていたらガサガサと草木に何かがぶつかりながら進んでくる音がした。誰かこっちに来ているのかな?そう思った瞬間、茂みから現れたのは2mを超えるであろう大熊だった。

「えっ……」

逃げなきゃ。そう思っても足が動かない。それにこんな奴から逃げ切れるの?まだ動きはないけど完全に狙われているよね。逃げれないなら先に攻撃するしかないけどどうする。今は十分な威力を出せない。いや、やるしかない。火事場の馬鹿力って諺もあるもんね。やれるよ。僕だったらできる。

「すぅ……はぁ」

……一撃で仕留めようとしない。まずは相手の行動を制限しよう。まずは足を狙って、

『ウォーターアロー』

「ぐぎゃぁ!」

よし、命中。少し待ってから次は心臓部だと思われる場所を狙おう。……立ち直った。

『ウォーターアロー』

「ぐぎゃあ!」

命中したけどやっぱり絶命させるレベルじゃない。もう一度攻撃して無理だったら失血死させる方針に変えよう。さっきよりも威力を上げれるかな?できれば貫通させたい。

『ウォーターアロー』

大熊はどさっと倒れた。

「……勝った?」

倒れたが近づきたくない。でもそのままにしたくない。熊は食べれるから倒したのなら食材にしたい。損傷も足と心臓部だけのはずだから大丈夫なはず。あっ、でもどうやって持って帰ろう。『アイテムボックス』はあるけれど腐敗しないかはわからないし。流石に担いで帰るもの無理だし。……今試せるよね。

「これでいいかな」

僕は落ちていた木の棒を適当に拾い、

「『ファイヤーボール』」

木の棒の先端を燃やした状態で『アイテムボックス』にいれる。

「『アイテムボックス』」

これでしばらく待つ。これで時間経過の有無がわかる。スキルや魔法の使い方もわかってきた。必要なのは発動の意思。声に出すか念じるかはどちらでもよさそう。無詠唱魔法がなければ切り札になりそう。それまでは人前で魔法を使うのはやめよう。……まぁ、まだ使える魔法はないけどね。さっきの戦闘で使った『ウォーターアロー』もまだ完全ではない。仕留めるのに3発も使った。少ない方かもしれないが1発で仕留められるようにしたい。もっと威力と精度を上げなきゃなぁ。っともうそろそろいいかな。『アイテムボックス』から燃やした木の枝を出し、確認する。

「時間は止まっているっぽい?」

『アイテムボックス』に入れた時と変わっていないので『アイテムボックス』内は時間が止まっているらしい。これならそのまま入れても大丈夫だよね。手前で出すなり考えないと能力がばれてしまうから気をつけないと。大熊も動きがないし、近づいても大丈夫そうだね。念のために警戒して近づこう。慎重に一歩づつ近づいていく。……よし、このまま仕舞おう。

『アイテムボックス』

大熊の死体は一瞬にして仕舞われた。とりあえず危機は乗り越えられた。今日はここまでにしておこうかな。どっと疲れてしまった。というか熊と遭遇した場所に長くいたくない。……よし、帰ろう。


 「あれ?お帰りなさい。お姉ちゃん、今日は帰ってくるのだいぶ早かったね」

「森の中に居たら熊と遭遇してね。倒したんだけど疲れちゃった」

「そうだったんだ。お疲れ様です。この後はどうされますか?」

う~ん、どうしよう?あっ、そうだ、あの熊を解体してもらえないか聞かないと。

「ねぇ、倒した熊なんだけど解体してくれるところってある?」

「お父さんに言えば解体してくれますよ。村の入り口の近くの建物が解体場です。大きな獲物は建物裏にスペースがあるのでそこにおいてください。建物には看板があるのでわかりやすいと思います」

「ありがとう。それじゃあ行ってくるね」

外に出ようとした瞬間

「あっ、待ってください。あのよろしければこれをお父さんに渡してくれませんか?」

「うん、わかった。渡しておくよ」

「ありがとうございます。行ってらっしゃいませ」

にしてもノエルちゃんのお父さんは別の仕事していたんだ。てっきり裏方の仕事をしていると思っていた。さて、一度村の入り口の近くの人目が付かない場所に行かないと。


ここら辺でいいかな。村を出て少し森に入った場所に来た。ここら辺だったら見られることはないだろう。

『アイテムボックス』

実験した時と同じく何もない空間から突然大熊が出現した。……これもしかして攻撃に使える?まぁ用意したところで気が回らなくて使わないんだろうけど。というかこれ1人で運べるかな?……とりあえずやってみよう。大熊を持ち上げるのは流石に無理なので腕を掴み歩き出す。……うん、これは無理だ。何度かやり方を変えて挑戦したけどこれは無理だ。魔法で浮かばせるしかないかな?とりあえずその辺の石で試そうかな?

「ん?スピカちゃん?どうしたんだい?」

「ひゃ、びっくりした。エリックさんですか。驚かさないでくださいよ」

いつの間にか後ろにエリックさんがいた。ほんとに心臓に悪い。

「それは悪かった。この熊はスピカちゃんの獲物かい?」

「はい。でもここから運べなくてどうしようかなって悩んでいました」

こういう時は誰かに相談するのが一番だよね。早くしないと鮮度も落ちちゃうし。

「そうなのか。少しここで待っていてくれ。村から何人か連れてくる」

「ありがとうございます。助かります」

「気にすんな。こういう時は助け合いだからな」

この世界でもそうなんだ。やっぱり優しさとかそういったことはどの世界でも共通なのかな?


数分後、エリックさんは何人か見るからにマッチョな男性を連れて戻ってきた。

「こいつをルタ…あ~ノエルの親父のところに持っていけばいいんだよな?」

なるほど。ノエルちゃんのお父さんはルタさんって言うんだ。

「はい。お願いします」

「おう、任せろ。大物だから気をつけろよ~!」

エリックさんたちは大熊を持ち上げたけど苦しそう。かといって僕が手伝いに入っても邪魔になるだけなんだよね。

「にしてもこんな奴が村の近くにいたことも驚くがそこのお嬢ちゃんが一人で倒したなんて」

そうだよね。信じられないよね。

「あぁ、そうか。会ったことないのか。このお嬢ちゃん、魔女様なんだ」

エリックさんはそう言ったけどまだ魔法は練習し始めたばかりだし、薬は全く知らない。

「違いますよ。まだ練習を始めたばかりの魔法が使える普通の人です」

「はっはっはっ、こんな大物仕留めておいて普通の人って言うのは無理があるんじゃないか?」

「……それもそうですね」


 「ここまで運んでくださりありがとうございました」

「おう。また困ったことがあったら頼れよ」

「はい。その時はよろしくお願いします」

エリックさんたちと別れて建物の中に入る。

「あの~、すいません」

「いらっしゃい!獲物はどいつだい?」

……こっちにも熊がいた。そういえばノエルちゃんのお父さんってここに来た日以外あっていなかったから忘れていた。

「裏側のスペースに置いてあります」

「そうか。ならついてきてくれ」

そう言われルタさんについていく。

「こりゃまた大きいな。ここまで大きいと時間がかかるから解体に時間がかかるからその間は自由にしていてくれ。換金でいいか?」

「はい。大丈夫です。あっ、ノエルちゃんから預かっているものがあります」

鞄から預かっていた袋を取り出しルタさんに渡した。

「ありがとな。それじゃ、8刻ぐらいにまたきてくれ」

「わかりました」

8刻か。今は6刻半くらい。何をしよっかな。


 「いらっしゃい。さっきの熊の嬢ちゃんだな。ん?イブも来ているのか」

はい。あの後すぐにイブちゃんたちに捕まりました。それで時間になるまでイブちゃんたちと遊んでいたらなんかついてきました。

「それで金額なんだが銀貨20枚でいいか?」

「はい」

「それじゃ確認してくれ」

袋を渡され、中身を確認すると銀貨が入っていた。取り出し数えて20枚あることを確認する。

「はい。ちょうどあります」

「おう。それでなんでイブがいるんだ?」

「お姉ちゃんと遊んでいたからついてきた」

「そうだったのか。ありがとな嬢ちゃん。子供たちの相手をしてくれて」

やっぱりルタさんって見た目は……その熊みたいだけど中身は優しいよね。

「いえ、僕も楽しいのでいいですよ。それじゃ帰ろっか」

「うん!」

なんでこんなに懐かれているんだろう?そんなことを思いながら宿に帰るのであった。

初めての戦闘シーンを書いたのですが難しい

ノエルちゃんとイブちゃんのお父さん久しぶりの登場です

次回の投稿は11月1日です

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