表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/23

商品名:堅ぶつ

種別:米菓

メーカー:亀田製菓

 米菓というものは単純なように見えて、なかなか難しいものである。

 だいたいの料理人が米の味をそのまま食わせれば事足りるところを、やれ醤油だのだしだの胡麻だのと余計な味付けを重ねていき、肝心な米の味には頓着しない。おかきやせんべいは焼いた米を食わせる菓子なのだから、まずはうまい米が第一であり、たれについては二の次三の次なのである。

 うまい米が食いたいときは、亀田製菓の堅ぶつに限る。甘すぎない塩味が米の味を引き立てている。これがもう少し甘く子供の好みそうな味なら、いっぺんにだいなしになるのである。塩加減については粗密の差があるから、買うにあたってはご了承いただきたい。たまに塩が強いものにあたると嬉しい気分になるが、毎度それではつまらない。当たり外れも楽しみの一つなのである。

 唯一の難点といえば歯に挟まりやすいことであり、外で食べるには相応の覚悟が必要となる。


 堅ぶつの塩味はまさに王道正道の塩味である。味の広がりは醤油を使ったほうが上だろうが、これについては混じり気のない澄んだ味が要諦なので、甘い酒、梅酒やほろ酔いを飲むのに具合がいい。酒が飛び切りうまく感じるようになるものだから、ついつい飲み過ぎてしまう。小袋の二袋目を開けてしまい、結局食べきれぬということもしばしばだ。

 大袋もあるにはあるのだが、酒飲みの常としては小袋を選びたくなってしまう。残して湿気させるのもつまらないが、それよりもこれだけ飲んだら止めようという覚悟がつかないのである。

 もっともこれを読んでいる諸兄諸姉の皆さまは私と違って意思が強いだろうから、好きな方を選ぶとよい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
堅ぶつ……食べたことないっすなあ。今度試してみよう。 ……というか、もともとさほど米好きでもないせいか、米菓系もあんまし積極的には手を出さないんすよね。 とはいえ、おいしいと思うのはやはり亀田製菓が多…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ