クッキーの話
商品名:ショコラマカダミアクッキー
種別:クッキー
メーカー:セブンイレブン
美味いクッキーを食べようと思えば、なんといっても良い小麦を使うことが一番大切である。いかに良いバターや砂糖を吟味したとしても、生地が不味ければ問題にならない。
ことにブルボンの料理人は古くから小麦粉を使い慣れており、日本で美味いクッキーを食おうとするならまずはブルボンということになる。
セブンイレブンのマカダミアクッキーはどっしりした味わいの王道派のクッキーであるが、今回私が語るのは、ショコラマカダミアクッキーについてである。
クッキーには良質のバターを惜しみなく使わねばならないが、先ほど述べた通りクッキーの美味さは生地の美味さであり、ただ使えばよいというものではない。ショコラマカダミアクッキーはその塩梅が絶妙で、バターを主張し過ぎない程度に抑えてあるので、喉につく油濃さを感じない。
また、バターは砂糖の甘みを引き立てる役割もあるが、ココアパウダーを使うことで優しい甘さに仕上げてある。
マカダミアナッツを練り込んであるのも秀逸なところで、これがピーナッツやアーモンドなら固すぎる。かといって何も入れなければ味気ない。
これが5枚200円前後で買えてしまうのだから、ブルボンの料理人はたいした腕前である。
濃い目の熱いストレートコーヒーと一緒に食すのが良い。コーヒーにミルクを入れてはだめで、香ばしい香りがいっぺんに飛んでしまう。それではクッキーの甘みを活かしているとはとても言えない。
どうしてもコーヒーの苦さが苦手という人は、ほうじ茶がよかろう。
頬張るのにちょうどよい大きさで、固めに焼かれているために手も汚れにくい。ドライブの供とするのにも最適だろう。
蛇足だが、初めて買う人のために注意点をひとつ述べておく。
封を開けたら中のプラスチック容器が底面に来るように、90度回しておくこと。こうすることで取り出しやすくなり、粉も落ちにくい。信号待ちのときに焦らなくても良いのである。