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勇者から秘湯屋に転職します  作者: 藤泉都理
壱 自己紹介篇
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良薬は口に苦し




 異常なほどにあらゆる気配察知に長けており、剣裁きも見事ではあるものの一撃一撃の攻撃は決定打に欠ける、一撃必殺型の勇者らしからぬ勇者。


 精霊に好かれているが為にあらゆる攻撃魔法が使い放題である上に、どれだけ巨大な魔法力を有する攻撃魔法を使おうが、魔法力が僅かずつしか消耗しないばかりか、身体能力と持久能力も備わっている武闘家に向いている魔法使い。


 あらゆる雪を使って身体能力魔法能力を削ってくる上に、何千層ものあらゆる種類の雪の板で形成されているが為に、一撃、一撃の攻撃の破壊力が甚大ではあるもののその攻撃は諸刃の剣である武闘家。


 類まれなる治癒能力と結界能力を以て仲間を補助しながらも、治癒能力で以て敵の命を削ってくる僧侶。




 勇者らしからぬ勇者はけれど、仲間たちの補助を受けて魔王を倒した。

 これにて世界に平和が訪れたのであった。




「とはいかんのだよなあ」


 城の結界部屋に易々と侵入してきた一人の他国の魔王を喰らって、新たな能力を得た吸血鬼であり魔王である乱斗らんとは、勇者への挨拶を終えては勇者から視線を外して、新たな星の血を探しに行こうとしたのだが。


「良薬は口に苦し。というやつ、か」


 まずい。

 顔をしかめた乱斗は口直しをすべく、ひとまずは隠れ家へと向かう事にしたのであった。


「殺さずに倒すだけとは。手緩いやつらめ。それとも、己が能力に酔いしれているがゆえか。っふ。待っておれ。勇者一行よ。我が必ずおぬしたちを完膚なきまで屈服させようぞ」










(2024.11.28)




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