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勇者から秘湯屋に転職します  作者: 藤泉都理
弐 王都の水仙篇
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22/199

元々




 魔物。

 魔物を含める自己以外のあらゆる生物のみならず、時に自己すら狂わせ害を与えるような性質を持つ、固定された肉体を持たず、変化する生物。

 肉体の何処かに角が生え、花の入れ墨が施されているという特徴を持つ。






 元々、魔物だったが、何らかの理由で人間と偽っていた。

 元々、人間だったが、何らかの理由で魔物になった。


 魔物の特徴を持つ七愛ななみと相対していた奏斗かなとは七愛の正体を考えては、三つの回答と三つの対処方法を導き出した。


 敵対意志はないと説明をして円満解決。

 一緒に秘湯に浸かろうと誘って円満解決。

 元々から魔物だった場合、角を斬って魔物の力を半減させて戦意を消失させるか。

 元々から人間だった場合、角を斬って人間に戻すか。


(魔物との話し合いってなかなか叶わないんだよね。一方的に話して僕たちの話を聞かない魔物が多かったし。でも、七愛さん(仮)が話し合いに応じないかどうかは分からないし。もう、秘湯を干上がらせたい、消し去りたいって言ってたから、一緒に秘湯に浸かろうって誘うのは、だめだよね。僕を消し去りたいって言っているし。明確な敵対意志はある。だから対処方法としては、剣で応対して。角を斬る。が、いいんだろうけど。闘いに、恨み辛みは、切り離せないけど、)




 角を斬られたのちの、魔物の表情が忘れられない。

 絶望に陥るか。

 憤怒に染め上がるか。

 やっと戦意から解放されたと安堵するか。

 何が起こったのか分からないと茫然とするか。


 安堵するのならばいい。

 けれどそれ以外の魔物を見ているのがとても、苦痛を伴った。


芽衣めいだったら、ごちゃごちゃ考えんな闘えって走り出して。聖月せいげつだったらサポートは任せてくださいって僕たちに丸投げして。箕柳みやぎだったら、とにかく角を狙えって走り出して。僕は、)











(2025.1.12)




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