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紅色の草原

作者: 檸檬

伸びた芝が赤く染まった、紅色の草原


その先には手を振るススキの群生


枯れ葉と枯れ木をふみしめて


丘から臨む遠くの雲までゆくよ


ほのかに染まる桃色に春風みるが


夏の灼熱を思えば少し


身を切る寒さにもほほ笑んでしまう


このまま紅色の草原を


手のひらのあたたかさを握りしめて


北風にひらりと舞う落ち葉に心委ねて


紅色の草原を


この胸にひとりとひとりで歩く


無口なままのあなた


それでもいい


今はこの景色を語るなという


だからわたしはその紅い唇だけをみつめている





















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