紅色の草原
掲載日:2024/12/22
伸びた芝が赤く染まった、紅色の草原
その先には手を振るススキの群生
枯れ葉と枯れ木をふみしめて
丘から臨む遠くの雲までゆくよ
ほのかに染まる桃色に春風みるが
夏の灼熱を思えば少し
身を切る寒さにもほほ笑んでしまう
このまま紅色の草原を
手のひらのあたたかさを握りしめて
北風にひらりと舞う落ち葉に心委ねて
紅色の草原を
この胸にひとりとひとりで歩く
無口なままのあなた
それでもいい
今はこの景色を語るなという
だからわたしはその紅い唇だけをみつめている




