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触手の恩返し〜あの時助けた触手に今はボクが助けられてます!?〜  作者: しゃむしぇる
第1章 究極生命体爆誕

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第58話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ダンさんから話を聞いた後、ボクの魔法で地下への入り口がある町ムーアにやってきた。


「おぉ、移動魔法はやはり便利だな。馬車に揺られて尻が痛くなることも無い。こんな魔法も扱いながら、近接戦闘もあの腕とは……末恐ろしいなルータ君。」


「あはは、ありがとうございます。」


 そんな会話をしていると、ボクの隣の空間に切れ目が入って、そこからオセさんが姿を現した。


「お待たせ致しましたルータ様。」


 ボクに向かって深くお辞儀をした後、オセさんは鋭い視線をリリララさんへと向けた。


「ルータ様に刃を向けるのであれば、私が貴様を殺す。」


「おぉ、また強そうなヤツが出てきたな。」


 リリララさんはオセさんの眼光に怯まず、ニヤリと笑うと、少しでも動けば触れてしまうような距離まで歩み寄って、お互いに眼光をぶつけ合っている。


「ルータ君、彼女はキミの従者か?」


 オセさんから視線を離さずに、リリララさんはボクに問いかけてきた。


「い、一応は……。」


「ふっ、いやはや……今日だけで、強き者に2人も出会ってしまった。いつか彼女とも刃を交えたいものだな。」


「お望みなら、今すぐに貴様の息の根を止めてやるぞ?」


 今にも2人が戦いそうになっていたので、ボクはその間に割って入った。


「味方同士で争っちゃだめです。」


「申し訳ありませんでしたルータ様。」


「うん、ルータ君の言う通りだな。戦うなら……お互いが敵になって、気兼ねなく殺し合える状況が良い。」


「そういう物騒な意味で言ったんじゃないです!!」


 思わずリリララさんに突っ込むと、リリララさんは苦笑いを浮かべていた。


「はぁ……とにかく行きましょっか。」


 みんなのことを率いて町の中を歩いていると、テンタが話しかけてきた。


『ルルア様、少々よろしいですか?』


『うん、どうしたの?』


『地下へと続く入口は、どうやら正面の神殿のような建物の中にあるようなのですが……。』


 そうテンタが話していた時に、ボクは以前オセさんが現れたときと同じ、あの嫌な雰囲気を感じとった。でも、今回は前よりもっと……。


『なんだろう、あの時よりすっごく嫌な感じ……。』


『ルルア様が感じているものは、純粋な魔素ではありません。魔素が取り込まれ、魔力となって溢れているものでございます。』


『つまりそれって……。』


『はい、強大な魔力を持った何者かがあの神殿の中……もしくは穴の付近で待ち伏せているものと思われます。』


『今からそこに行かなきゃいけないんだね……。』


『神殿ごと破壊してしまうという手段もございますが……。』


『それは駄目。』


 そんな会話をしていると、リリララさんがボクの肩に手を置いた。


「ルータ君、キミは気づいているんだろう?あの神殿の中から異様な魔力が流れてきていることを。」


「はい。」


「キミはこれをどう見る?」


「実際に見てみるまではなんとも……。」


「ふっ、行かないという選択肢は出てこないのだな?」


「じゃあ帰りますか?」


「まさか、こんなに面白そうなものが待っているというのに、踵を返せるものか。」


 そしてボク達は、その魔力が溢れ出してきている神殿の中へと足を踏み入れた。するとすぐに魔法陣の描かれた大きな扉が目の前に見える。

 その扉を守っていた兵士の人達が、ボク達の姿を見るなりすぐに駆け寄ってきた。


「キミたち、ここは立ち入り禁……。」


「我々はこういう者だ。」


 ボクとリリララさんは、フォクシー部隊の証である狐のお面を兵士の人たちに見せた。


「あっ!?ふぉ、フォクシーの方々でしたか……。」


「これ通行許可証です。」


「…………確かに確認しました。」


 通行許可証を見せると、兵士の人は大きく頷いた。その人にリリララさんが一つ質問を投げかける


「ずいぶん魔力が荒ぶっているようだが、何かあったのか?」


「実は、つい先ほどから異常な魔力が穴からあふれ出してきていて……今しがた司祭様と聖騎士の方が2人、確認のために中に入っていったのですが……。」


「その様子を見るに、まだ戻ってきていないという感じだな。任務のついでだ、その2人の様子も見てこよう。良いなルータ君?」


「はい。」


「ん、では参ろうか。」


 満足そうにリリララさんは頷いた後、その魔法陣の描かれた扉に手を触れた。


続きが早く読みたい方は、続きが気になるとか、続きはよとか感想を送って頂けると、私しゃむしぇる頑張って投稿ペース上げます。

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