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触手の恩返し〜あの時助けた触手に今はボクが助けられてます!?〜  作者: しゃむしぇる
第1章 究極生命体爆誕

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45/70

第45話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 イアさんが眠ってからしばらく時間が経った。この間にボクとテンタも、優勝する自信のあるお魚を何とか一匹確保することができた。


 ……アレをお魚って呼んでもいいのかはわかんないけど。テンタはアレ以上の大きさの魚はもうこの湖にはいないって断言してたから、ひとまず提出してみようと思う。


「ん、んん……。」


「あ、イアさんが起きそう。」


 ぐっすり寝ていたイアさんの瞼が、少しピクピクとし始めて今にも起きそう。


「テンタ、毒のこと伝えたほうが良いかな?」


「いえ、問題ないかと。下手にこちらを疑われて余計な詮索をされては困りますから。」


「わかった。」


 するとテンタはまた透明になった。その直後、ゆっくりとイアさんは目を開ける。


「んにゃ……は、はわっ!?わ、私寝ちゃって……。」


 寝ていたことに驚いてイアさんは飛び起きると、辺りをキョロキョロと忙しなく見渡して、状況を確認しようと必死だった。


「おはようございますイアさん。」


「る、ルータ君。わ、私どのぐらい寝ちゃってました?」


「2時間ぐらいだと思いますよ。」


「2時間……そんなに長い睡眠じゃありませんけどぉ、なんだか体が軽くなった気がしますねぇ。」


 そう言って自分の体を不思議そうに見つめていたイアさんは、ふと釣り竿を見るとガックリと肩を落とした。


「2時間待ってもお魚はかからずですかぁ……とほほ、そんなに甘くないですねぇ。」


「あ、イアさんが寝ちゃった後、すぐにお魚は釣れてましたよ。」


 ボクは収納魔法でしまっておいた、イアさんの釣り竿で釣れたお魚を取り出した。


「へっ!?こ、こんなに大きなお魚が釣れてたんですかぁ!?」


「はいっ。」


 そのお魚をイアさんに手渡すと、お魚の重さでひっくり返りそうになってしまっている。


「お、重たっ……る、ルータ君ありがとうございましたぁ。」


「大丈夫です。それじゃあ、ボクも大きなお魚が釣れたので、提出しに行ってきますね。」


「あ、そ、それなら私も一緒に連れて行ってください〜。」


「イアさんはそのお魚で良いんですか?」


「は、はい。私もそろそろギルドに戻らないといけませんからぁ。これに決めました。」


 そしてボクはイアさんと一緒に、受付をした会場に足を運んだ。すると、そこは大勢の人でとても賑わっていて、お魚の大きさを調べる場所には長蛇の列ができてしまっていた。


「す、すごい行列……。」


「今年は参加した皆さんの釣果が良かったみたいですねぇ〜。例年あそこには、本当に自信のある人しか並ばないんですよぉ。」


 ボクとイアさんはその最後尾に並んだ。この場所には、お魚を計測してもらいたい人の他に、どんなお魚が釣れたのか気になっている人が集まっている。


 だから、お魚の計測が終わると大きな歓声が上がったりしていた。


 少し緊張しながらイアさんと一緒に並んでいると、しばらくしてようやくボクたちの番が回ってきた。


「あ、ルータ君。わ、私達の番です。」


「イアさんからお先にどうぞ。ボクは後で大丈夫です。」


「そ、そうですかぁ……じゃあ失礼します。」


 そしてイアさんのお魚の計測が始まると、会場からは今までにないほど大きな歓声が上がった。


『この歓声……どうやらあの女の魚が、現状一番大きな魚のようですね。ですがっ!!私達の捕らえた魚の方が圧倒的に大きいですッ!!』


『あ、あはは……アレをお魚って呼んでも良いのかなぁ。』


『大丈夫ですルルア様。水の中に住んでいれば何でも魚でございます。』


 無茶苦茶な理論を振りかざすテンタに、思わずボクは苦笑いが溢れてしまった。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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