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触手の恩返し〜あの時助けた触手に今はボクが助けられてます!?〜  作者: しゃむしぇる
第1章 究極生命体爆誕

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第42話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ギルドを後にしてから、ガーイーの町中をぶらぶらと観光していると、1枚の紙が風に吹かれて足元に飛んで来た。


「なにか書いてある。」


 その紙を拾い上げて読んでみると、こんなことが書いてあった。


「ガーイー名物、釣り大会?開催日時は……明日?」


 紙に書いてあったのは、明日ガーイーで釣り大会が行われるという旨のお知らせだった。


「一番大きな魚を釣り上げた人には、貴重なマジックアイテムをプレゼント……かぁ。」


『なかなか面白そうな催しでございますね。』


『うん。特に明日の予定もないし、参加してみようかな。』


『私も微力ながらお力添えさせていただきますっ!!』


『ありがとう、一緒に頑張ろうねテンタ。』


 そしてボクは、近くにあった釣具屋さんで釣り竿だけを購入して宿に戻って、今日はゆったりと1日を過ごした。




 翌日、朝早くにボクは釣り大会の魚の計測や商品の受け渡しを行う会場に足を運んでいた。昨日拾った紙には、ここで受付をして番号札をもらわないと参加権がもらえないって書いてあった。


 受付にはすでにかなり人が並んでいて、ボクはその最後尾に並んだ。それから数10分ほど並んでようやくボクの番が回ってきた。


「おはようございま~す!!ガーイー釣り大会への受付ですよね?」


「お、おはようございます。はい、番号札が欲しくて……。」


「はいっ、あなたの番号は65番です。大きいお魚を狙って頑張ってくださいね!!」


「あ、ありがとうございます。」


 受付の女の人の元気に少し気圧されながら、ボクは65と書いてある番号札を受け取って、湖の方へと向かった。


「やっぱり釣り大会だから、釣り人がいっぱいいるなぁ。」


『ルルア様、万一の事態を避けるため、人のいない場所で釣りましょう。』


 湖周辺は釣り人が本当にたくさんいて、逆に釣り人がいない目の届かないような場所を見つけるのが大変だった。


 それでも何とか人のいない場所を見つけて、ボクは釣り竿を収納魔法を使って取り出した。


「じゃあ、テンタが糸と針の役割やってくれるんだよね?」


「お任せくださいっ!!」


 実は昨日釣具屋さんで釣り竿だけしか購入しなかったのは、テンタが糸と針の役割をするって言って聞かなかったから。


 昨日の釣具屋さんでのやり取りを思い出している間に、テンタは細い触手を釣り竿に巻き付けて準備を整えていた。


「ルルア様、準備完了いたしましたっ!!」


「エサはどうしよう?」


「不要です。昨日、どのようにすれば魚を捕獲できるかは理解いたしましたので、このまま私の体を水の中に投入していただければ、あとはお任せください。」


「わかった、じゃあ行くよ?」


 釣り竿を振りかぶって、テンタを湖へと向かって投げた。ボクが思っているよりもテンタの体は遠くに飛んで行って、音もなく湖の中に入っていく。


 湖の中の様子を肩から生えているテンタが実況してくれた。


「ふむ、魚はたくさん見えますが一目見て巨大だとわかるような魚は今のところ見えません。」


「う~ん、もしかしてもう釣られちゃってるのかな?」


「その可能性は捨てきれませんが……もう少し水深の深いところを探してみます。」


 テンタが大きなお魚を探してくれている間に、ボクはさっき買ったパンを食べて、ゆったりと湖を見ながらその時を待つことにした。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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