表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
触手の恩返し〜あの時助けた触手に今はボクが助けられてます!?〜  作者: しゃむしぇる
第1章 究極生命体爆誕

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/70

第38話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 焼いていた魚がこんがりと焼けてくると、辺りにすごくいい匂いが漂い始めた。それに反応してボクのお腹がさっきからひっきりなしに悲鳴を上げている。


「うぅ、すっごく美味しそう……。も、もう食べてもいいかなぁ。」


『ルルア様、これ以上は焦げてしまうのではないでしょうか?』


『そ、そうだよね。焦げちゃったらもったいないよね。』


 ボクはお魚を火から外して、顔の前に持ってきた。すごく美味しそうで……もうかぶりつきたい衝動を抑えられない。


「い、いただきますっ!!」


 勢いよく焼きたてのお魚にかぶりついた……ほとばしる脂が熱々で口の中を火傷しそうになったけど、そんなことよりも美味しさが勝っていて、熱さなんか気にせずにボクは夢中になってお魚に何度も何度もかぶりつく。


「んむんむ……はふ、おいひぃっ。」


 自分でも驚いたけど、とてもボクのお腹に納まるようなサイズのお魚じゃないのに、ボクはこの大きなお魚をペロッと平らげて骨だけにしてしまっていた。


「はふ~、お、美味しかったぁ。」


『非常に美味な魚でございましたね。地下の世界にいる魚とはまるで違いました。』


『地下の世界にもお魚っているの?』


『もっと詳しくご説明させていただきますと、魚の魔物と言ったほうが正しいですね。先程ルルア様が食された魚に手足が生えていたりする不気味な生き物でございます。』


『うん、聞いただけでもう美味しくなさそう。』


『ヘドロを濃縮したようなとてつもない臭い……そして何より味が苦いのです。とても食べれたものではありませんでした。』


 テンタはどうやらその地下の世界の魚を食べたことがあるみたいで、その味を思い出したのかすごく不快そうな声色で言った。


『そもそも地下の世界には、美味しいと思えるものが養殖されたスライムぐらいしかないのです。』


『そ、そうなんだ。』


『ですがこんなに美味しい食事を知ってしまっては、あの食事には戻れませんね。』


 そうテンタはしみじみと語った。


「よいしょ、お腹もいっぱいになったし、町に行ってみようかな。宿も探さないといけないからね。」


 残った魚の骨を炎の魔法で完全に焼き尽くして、灰にして自然に返した後、ボクは湖の向こうに見える街に向かって歩き出した。


 ガーイーという町に入って、すぐに近くの宿で部屋を借りて、ボクはふかふかのベッドに体を預けた。


「んん、ふっかふかぁ……。」


 ふかふかのベッドに顔をうずめていると、にゅるりとテンタが顔を出した。


「ルルア様、このままお休みになられますか?」


「うぅん、まだ起きてるよ。この町ももう少し歩いて観光してみたいし。」


 ベッドから体を起こして、一つ大きくため息を吐いたあと、ボクはテンタにあの女性の魔族のことについて聞いてみることにした。


「ねぇテンタ、あの魔族の女の人ってどうなったの?」


「大絶賛別空間で調教中でございます。調教風景をご覧になりますか?」


「そ、それ大丈夫?血とかいっぱい出てない?」


「ご安心くださいっ、血生臭いことをしているわけではございませんので。安心してご覧になれます。」


「じゃ、じゃあちょっと気になるから見てみたいかも。」


「かしこまりました!!それではこちらへどうぞ。」


 テンタは魔法で目の前の空間を切り裂くと、そこに別の空間への入り口が現れた。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ