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触手の恩返し〜あの時助けた触手に今はボクが助けられてます!?〜  作者: しゃむしぇる
第1章 究極生命体爆誕

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第31話

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 目に映る景色が突然切り替わって、町の中から今度は広大な畑が広がる場所にボクとアランさんは移動してきていた。


「……やはりキミは規格外な存在だなルータ君。簡易的な詠唱だけで、簡単に移動魔法を発動させてしまうなんて……。」


「時短になるので良いかなって思ったんですけど……。」


「あぁ、間違いなく時短にはなった。馬車で30分以上かかる道のりが、ほんの1秒で済んでしまったからな。」


 そしてアランさんは苦笑いすると、畑の近くにある深い森の方へと歩いていく。その後についていくと、突然アランさんの目の前の茂みから2mぐらいの大きな熊が現れて、アランさんへと襲いかかる。


「ふんっ。」


 腰に差していた剣を素早く抜いて、アランさんは自分に振り下ろされていた熊の腕を切り落とした。


 アランさんは、そのまま大きく一歩前に踏み出すと、その熊の首もスパンと切り落としてしまう。


「いくら農地の近くに森があるとはいえ、こんな森の入り口にハニーベアが潜んでいるとはな。」


「今倒したのがハニーベアなんですか?」


「あぁ、全身黒い体毛に覆われているが、お腹のところだけ黄色いだろう?コレがハニーベアの特徴なんだ。」


 確かにアランさんの言った通り、この熊のお腹だけは毛が黄色い。じゃあこの特徴の熊を倒さなきゃ、アランさんの手柄をとることにならないから大丈夫。


「ギルドに上がってきていた報告によると、近年この森ではハニーベアが繁殖しまくっているらしい。だからこの森だけでは食料が足りず、農地へと入ってきてしまっているようだ。」


 そう言いながら、アランさんは剣についた血を払って、鞘に納めた。


「後は討伐証明に頭でも持って帰るか。」


 切り落とした頭を鷲掴みにすると、アランさんは腰につけていた小さなポーチに近づけた。すると、まるで吸い込まれるようにハニーベアの頭がその小さなポーチの中へと入っていってしまった。


「収納魔法?」


「ん?あぁ、これは違うよ。ただポーチに収納魔法が施されているだけ。所謂()()()()()()()ってやつ。」


「マジックバッグ……。」


『私達には不要のものですねルルア様。』


『そうだね、テンタのおかげで収納魔法は使えるから、ボク達には必要ないかも。』


「さて、じゃあそろそろ本格的に森の中に入っていこう。……まぁ心配することはないと思うけど、念の為ルータ君も毒蛇とか毒虫には気をつけるんだぞ?」


「はいっ。」


 剣を鞘に納めたアランさんの後に続いて、ボクは森の中へと入った。すると、森に入って少し歩いたところで、ブーン……と耳障りな羽音がこちらに近付いてくるのが聞こえた。


『ルルア様、右方向からホーネットです。』


『分かった。』


 テンタに教えられた通り、右を向くと木々の間をスルスルとすり抜けてながら、こっちに向かって大きなハチが飛んできていた。


「むっ、ホーネットか。」


「……トレースククーリ。」


 アランさんに聞こえないぐらいの小さな声で、魔法の詠唱をすると、ボクの体は勝手に動いて両手に買ったばかりの短剣を構えていた。


 そしてトッ……と軽く一歩踏み出すと、いつの間にかボクはホーネットという大きなハチの魔物の背後をとっていた。


「はっ!!」


 背後から短剣を真っ直ぐに振り下ろすと、何の抵抗もなくスッとホーネットの体を短剣が通り抜け、真っ二つに切り裂いてしまう。


『ある程度硬い虫の魔物の甲殻も簡単に切り裂ける……このぐらいの切れ味であれば、問題ないでしょう。合格です。』


『ま、まぁ高かったし……値段相応?』


『ですね。後ほどもっとお金が貯まったら、アダマンタイトやオリハルコン製の、もっと信頼できる素材の武器に変えましょう!!』


『それ買えるのっていつになるかなぁ……。』


 その後何度か固そうな虫の魔物相手に試し斬りをして、買った武器の切れ味と使い心地を確かめた。



続きが早く読みたい方は、続きが気になるとか、続きはよとか感想を送って頂けると、私しゃむしぇる頑張って投稿ペース上げます。

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