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触手の恩返し〜あの時助けた触手に今はボクが助けられてます!?〜  作者: しゃむしぇる
第1章 究極生命体爆誕

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第28話

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


 一度宿に戻って、部屋に戻ってきたボクはさっき受け取った報酬金をもう一度取り出してみた。


「凄い……こんな大金をボクが。」


 白金貨を1枚手にとって眺めていると、テンタがにゅるりと顔を出す。


「ルルア様の実力には、まだまだこんな金額ではありませんね。この白金貨というものを数千枚程用意してもらわなければ……。」


「あはは、それだけあったらちょっと国を動かせるかもね。」


「ルルア様の実力があれば国1つを滅ぼすぐらい簡単でございます。……それを考えるともっと必要でしょうか。」


 むむむ……と、深く考えるようにしてテンタは悩んでいる。


「ま、まぁそんなにあっても使い道に困るだけだよ。今もこれで何をしようか悩んでるんだから。」


 大金を前にして、使い道を悩んでいると……。


「この金を使って、この安宿を出ていきますか?」


「う〜ん、ノーラさんが知り合いだし、ここにとどまった方が良いと思う。安くても凄く良くしてくれるし……。」


「確かに、あの女の対応はなかなかルルア様のことを尊敬しているようで、悪くありません。」


「そ、尊敬なのかなぁ。」


 そして2人でこのお金を使って何をするかを話しあった結果……。


 ボク達は武器屋にやってきていた。


「ここでボクに合う武器を買うの?」


『はいっ!!魔法で武器を作ることはできますが、それでは魔力が枯渇した時に武器を使うことができませんので……。』


「そっか、そうだね。」


 そして武器屋の中に入ると、その中には様々な形の剣や防具がズラリと並んでいて、とても重厚な雰囲気が漂っていた。


「おぉ……凄い。」


「らっしゃい坊や。何をお探しだい?」


 白髪と赤い髪の混ざったおじさんが、カウンターからこちらに歩いてきた。


「あ、ボクに合う武器を探してて……。」


「武器か。坊や金は?」


「大丈夫です。」


「ふむ……分かった。じゃあ試しに好きなのを手に取ってみると良い。手に馴染むもんがあったら試しに振ってみな。」


「分かりました。」


 言われた通り、ボクは店内を見て回ることにした。そして試しに目の前にあった、アランさんが使っているような長剣を手にとってみた。


「う〜ん……。」


『ルルア様、この剣はダメです。ルルア様の力に耐えられません。』


『これダメ?』


『はい。』


『そっかぁ。難しいなぁ……。』


 その後も色々な武器を手にとってみたけど、その全てがテンタ曰く、ボクの力に耐えられないらしい。


 だから、今回は諦めて帰ろうとした。


「ごめんなさい、合うのがなかったので……帰ります。」


 一言謝って帰ろうとすると、ボクはおじさんに引き止められた。


「待ちな坊や、何がダメだったと感じた?」


「え?」


「ここには一通り、武器と呼べる物は揃えてる。それこそ色んな奴の要望に応えられるようにな。」


 そう言いながら、おじさんは壁に立てかけてあった短めの剣を手にとってボクに手渡してきた。


「意外と振ってみれば、合うものが見つかるかもしれねぇ。振ってみな。」


「ここ店内ですけど……。」


「構わねぇ、今は客は坊やしか居ないし、物にぶつかんないようにだけ気をつけてな。」


 どうするか迷っていると、テンタが頭の中で話しかけてきた。


『ルルア様、1つここはその人間の誘いに乗ってやりましょう。』


『良いのかな?』


『はい、この際です。その剣が鈍らと呼べる粗雑なものであることを証明してやるのです。』


『……分かった。』


 そしてボクは、その剣を振り上げて思い切り振ってみた……すると、風を切る音じゃなくて、バキッ……と鈍い音が響いて、剣が折れて床に突き刺さってしまう。


「あっ……ご、ごめんなさいっ!!お、お金は払います……。」


「いや、金はいらねぇ。その鈍らで坊やの力量は十分分かった。」


 するとおじさんは、折れた剣を片付けて、カウンターの後ろにある扉に手をかけた。


「坊やみてぇな、実力のある輩向けの武器はこっちだ。」


 その扉の先にはもう一つ部屋があって、そこには武器とかそういうのを全く知らないボクでも分かる程、強そうな武器がいくつか並んでいた。


続きが早く読みたい方は、続きが気になるとか、続きはよとか感想を送って頂けると、私しゃむしぇる頑張って投稿ペース上げます。

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