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エピローグ
ある日 目が覚めると私は悪役令嬢『マリア』になっていた。
今思うとマリアはサラ姫の恋のライバルと言うだけで 本当は悪役令嬢では無かったのかも知れない。
大切な人を助ける為に 私はこのゲームの世界を仲間と共に駆け回った。
……そして―――。
「マリア……」
「ん……」
この世界で新しい家族と友達が出来ました。
「あ~!! パパとママがチューしてるぅ~!!」
「してる~!!」
「………!!!!」
私とサタンはパッ…!!と離れた。
「コラ~!! 大人をからかってはいけないぞ!!」
「きゃ――!!」
「あははっ☆」
サタンが子供たちを追いかけ回している。
私は独り 空を見上げた。
ユウキ……元気にしてますか?
私はユウキやミレイみたいに もう二度とそっちの世界に戻る事は 出来ないけれど……。
この世界に生まれ変わって……本当に良かったよ。
また何処かで会えたら その時はゲームの事 沢山話そうね。
「(さて……お昼ご飯は何かな?)」
今日もこの世界は 笑顔で満ち溢れている―――。
―end―