和親条約
「レインとマロンちゃんはどうしてますか?」
アダム様とイヴ様は レインを快く受け入れてくれて アダム城の護衛(研修生)となったそうだ。
「レインもマロンも 皆からかなり気に入られてるみたい☆」
「レインは サタン城で立派な護衛役だったから トマスが殆んど教える事が無いって言ってたよ」
「ふふっ…そっか♪」
「またいつでもお城へ遊びに来て下さい」
「ありがとう…!!マリア達も遊びに来てね☆」
「でも…アダム様は反対しないかな?」
サラとイヴ様があんな事になったし……。
それに、私達は敵対する国だし……。
「……もしかして、マリアは国が敵対してる事を気にしてる?」
「は…はい……」
「その事なら大丈夫…!!」
「えっ……?」
「サタン様と協力して私達の国と魔ノ国がより良い関係になれる様に“和親条約”を結んだの!!」
「まぁ、厳密に言うとお母様にお願いしたの。お母様もお父様も承諾して下さったわ」
「…………!!」
「だから何も心配要らないわ☆」
「それにお父様は今回の事件を何も知らないから☆」
「えっ…そ、そうなの?」
「えぇ」「うん」
なるべく大事にならない様に…被害者を出さない為にと、サラとセーラ そしてサタンとイヴ様が協力して アダム様だけには内緒で行動してくれたらしい。




