真実
「私の…私の何がいけなかったと言うの―――?」
「母上……?」
「貴方の事 愛して育ててあげたのに……サタンは 私の言う事だけ聞いていれば良かったのに……!!」
「……それは違います!!」
「………ッ!?」
マリアがキッパリと反論した。
「サタンは貴女の復讐の為に使われていただけ。そんなの“愛してる”だなんて言わないわ!!」
マリアはセーラ達と遭遇した時に何故ルシアがこんな事をしたのかを 話していたのだ。
「はぁ…?アンタみたいな小娘が何を知っていると言うの?」
「……全部は知りません。ですが トマスさんとセーラ姫から聞きました。この結婚式は 全て貴女がアダム様とイヴ様へ復讐する為に仕組んだ事だって!!」
「……………!!」
イヴ女王を人質にして、イヴ女王の双子の娘・サラ様かセーラ様のどちらかを サタンと無理矢理結婚させようとした事も!!
「それで…私が邪魔になったから サタンとの婚約を解消されたのでしょう?」
「…………。」
結婚式場に居る全ての人達の視線がルシアに集まった……。
「ルシア様……」
「今の話本当なの…?」
「…………」
「母う―――」
「五月蠅い…五月蠅い…五月蠅い―――!!」
「………!?」
どいつも…こいつも……!!
皆でこの私を馬鹿にして……!!