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独りじゃない
「さてと……皆 準備は出来た?」
「はい……!!」
「バッチリだよ☆」
人数が多いので ここからは二手に別れる事になった。
「セーラ様はどうするのですか?」
「私はお母様を助けに行くわ」
「では…お兄様達は、セーラ様と一緒に イヴ女王の救出と護衛をお願いします」
「へっ…?俺達がセーラ姫とイヴ女王を?」
「別に良いけど…トマスさんは?」
「私にも 大事な役目がございます故…セーラ様とイヴ女王の事は、若きお二方にお願い致します」
「任せてください」「了解っ☆」
トマスさんの大事な役目…って何だろう? 気になるな……。
「…マリアはどうするの?」
「私はサラ様と入れ替わりに行きます」
「なるほど……そうすれば 結婚式も出来るし サラ様も救出出来るって訳だな」
「じゃあ…僕達は、イヴ女王を無事に救出させた後で マリアに合流するよ☆」
「はい…!!」
「…キララ達は?」
「キララちゃんとクロウ君は マリアさんの護衛をお願い」
「「了解!!」」
私達は皆、手を重ね合わせた!
「結婚式と人質救出!両方とも成功させるぞ~!!」
「オォ―――!!」
大丈夫…私はもう独りじゃない。




