シスコンブラザーズ
「あの…お兄様達は何故ここに?」
「アリスから話を聞いたんだよ。そしたら マリアはこの湖に居るんじゃないかって」
「アリスが……?アリスは無事ですか?」
「あぁ…大丈夫。昨夜は色々あったんだな」
「………っ!!」
私は思わず ポロリ…とベヒーモスバーガーを落としそうになった……。
「わッ…私のせいで…サタンが―――」
ブルブル震える私をリクトお兄様が 優しく抱き締めてくれた……。
「マリアは何も悪くない…!!」
「でっ…でも…サタンが……!!」
「安心して。サタンは、アリスが治癒した」
「…………!!」
アリスに治癒魔法が使える事は知っていた。
「アリスが……」
「うん……もう大丈夫だから。安心して」
「は…はい―――」
良かった……アリスもサタンも無事なのね……。
「ずるいぞリクト!! 僕にもマリアをぎゅ~させろ!!」
「…お前にはさせない」
リクトお兄様は、ますます私をぎゅ~と強く抱き締めた。
「お、お兄様……///// 皆が見てます…そろそろ放して下さい……/////」
「ん?そうか…仕方ないな」
セーラ姫達が私達を笑顔で見ている……。
「お兄様達はマリアさんの事が大好きなんですね」
「おう!! マリアは誰にも渡さない☆」
「……って。マリアは、サタンと結婚するぞ?」
「あっ…そうだった。ううっ…愛しい妹が取られるなんて……!!」
「(あちゃ~…結婚式はかなりヤバイかもねぇ……)」
「(もう…お兄様ったら……/////)」