不安な気持ち
「でも…ウィンディは この湖の守護獣じゃないの? ここを離れても平気なの?」
セーラ姫がウィンディに話し掛けた。
『うむ……。そなた達は、マリアの
仲間か?』
「えぇ。私はセーラ。こっちの二人は、キララとクロウよ」
キララとクロウは、ペコリと頭を提げた。
『ふむふむ。んで…そちは?』
「私はセーラ様の執事、トマスでございます」
「皆にも…ウィンディが見えるのですか?」
私の問いにセーラ姫達は頭を横に振った。
「ううん。姿は見えないけど 声が頭の中に聞こえるの」
「そうなんだ……」
どうやら…他の人とも召喚獣と会話は出来るみたいだ。
『ここは、聖なる湖じゃ。我が離れても 魔物が入って来ぬ様に 結界はちゃんと張っておるから大丈夫じゃ』
「それなら安心ね☆」
『我の力が必要になった時 クリスタルに呼び掛けると良い』
「ありがとう ウィンディ」
ウィンディは、セーラ姫達へ向き直った。(セーラ姫達には姿は見えていない)
そして私以外の仲間だけに聞こえる様に 声を掛けた。
『…マリアには まだ力を使う事への“迷い”を感じる』
「うん……」「そうだね」
セーラ達も、ウィンディーネと同じ事を感じていた。
『そなた達にマリアの事をサポートして欲しいのじゃ』
「分かりました」「私達に任せて☆」
『よろしく頼む……』
ウィンディーネは、小さく欠伸をしてそのまま姿を消した……。
「……これで 自分の力を実感した?」
「えっ…えぇ。でも……」
「不安……?」
「はい……」と私は素直に頷いた。
前世私は只の人間だった。それなのに、上級の召喚士だなんて……。
「(もしも大切な仲間を攻撃してしまったら……!!)」
「大丈夫。私達が居るから……!!」
「セーラ様……」
「キララ達も、マリアさんをサポートするよ☆」
「ボ…ボクも……!!」
「うん…皆ありがとう!!」




