作戦会議
一方その頃……。
―聖なる湖―
「はい、はーい!!」
キララが挙手した。
「はい、キララ」
「ズバリ!! マリアさんとサラ様を入れ替える!!って言うのはどう!?」
マリア達は、作戦会議をしていた。
クロウがとても眠そうにコックリコックリ…と身体を揺らしているのを マリアが支えた。
「入れ替える……?」
「そう!!」
前夜祭と結婚式に招待された貴族らの殆んどは 未だに「サタン様とマリア様が結婚する」と勘違いしている人が多い筈。
「そこで……結婚式前に マリアさんとサラ様を合流させて…二人を入れ替えるの。勿論 バレないように 顔を隠してね☆」
「なるほど…!! そうすれば マリアさんとサタンは結婚式を挙げられるし お姉ちゃんも助けられて 一石二鳥って訳ね!!」
「でも…サタンが刺されて 警備態勢は強まってる筈。私も、サタンを刺した容疑者の一人にされている筈です。うまく行くでしょうか……?」
「そこをキララとクロウが うまく行くようにするの☆」
キララの言葉にクロウの目がパチッ…!!と開いた。
「…えっ?ボ、ボクも?」
「何よぅ?文句あるの~?」
「あ…ありません……」
キララとクロウの可愛らしいやり取りに 私は思わずクスクスと笑った。
「(この人達と出逢えて……本当に良かった……)」




