表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/86

ありがとうマイカ

―サタン城の外―


「(……あれ?私―――?)」


処刑された筈では……?


これが…死後の世界……?


「…目が覚めましたか?」

「…サッ…サラ様!?」

「(しーっ……!!)」

「(すっ…すみません……!!)」


何故 サラ様が居るの……!?

私……生きてる?


「ここは……?」

「ここはサタン城の外です。私が貴女を逃がしました」

「なっ……!? 何でそんな事を……!!」

「…私が貴女を助けたかったからです」


「でも…バレないでしょうか……?」

「そこはレインが上手くやってくれたから 大丈夫☆」


処刑場には 骨の様なモノが ゴロゴロと散らばっている。それを利用して マイカの死を誤魔化したのだ。


「サラ様。貴女のお母様…イヴ女王はご無事です。とは言え まだ人質の状態は変わりませんが……」

「そうですか……」


イヴ女王が無事だと聞いて 俺はホッとした。


「マイカさんの手紙……読みました」

「…………」

「……貴女は何も悪くないです」

「でもっ…!!」


「貴女が本気でサタンを刺していたなら 私は貴女を助けなかったと思うよ」

「そっ…それは……(汗)」


慌てるマイカを見て 俺はクスクスと笑った。


「貴女は命を懸けて私達を守ってくれたんですね……ありがとう」

「………!!」

「でも…もうこの城には近付かない方が良いです。これからはイヴ女王としてではなく “マイカ”として生きて下さい」

「……はい」


俺がマイカの手を握ると マイカも俺の手を握り返してくれた。


「どうか元気でね……マイカ」

「はい…サラ様もどうかご無事で……!!」


俺はマイカが サタン城から去って行くのを見送った―――。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ