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マイカの手紙

サラ様へ。

初めまして。

私の本名は マイカと言います。


貴女がこの手紙を読む頃には 私は

もうこの世にはいないかも知れませんね……。

だから 全てをお話します。


先ずは 私の事について。

私は 名も無き 貧しい小さな村で育った者です。


貴女のお母様 イヴ女王様とお顔がそっくりだった為 ルシア様から「お金をあげるから 城で仕事をしてみないか?」 と言われて……。

イヴ女王になりすまし サタン様と貴女を監視する仕事を持ち掛けられたのです。


お金さえあれば 貧しい自分の家族を救えると思い…貴女達の気持ちも考えずに 承諾してしまいました……。


それから…サタン様について。

もうお気付きになっているかも知れませんが……サタン様を刺してしまったのは 私です。

だけど…これだけは信じて下さい。

サタン様を刺すつもりは 全くありませんでした。


サタン様を連れて 城から逃げようとした マリアと言う女性へ サタン様の部屋から 立ち去る様に 刃を向けて 脅しただけなのです。


するとサタン様が マリアさんを庇おうとして―――。

私にはどうする事も出来ません

でした……。


そもそも 私がマリアさんへ刃を向けたのが間違いだったのです……。

本当に 本当にごめんなさい……。


サラ様 貴女に会えて 本当に良かった。もう少し お喋り出来たら嬉しかったな……。

ニセ者の私を「お母様」と呼んでくれて ありがとう……。


さようなら―――。 マイカ

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