発見
マイカが連れて行かれた後………。
「……………。」
俺は 無言で机の引き出しを開けた。
―――ガサッ……。
「(……!! 何かが入っている……!!)」
それは手紙の様なモノだった。
ところで…くりりんとレインは何処に行ったんだ?
「おーい!! くりり~ん!! レイ~ン!!」
「にゃ~」
「こっちに居ます。シャワー室です」
二人も何かを見付けたのか…?
「そこに何かあるの……?」
「こっちへ来てください!!」
「………?」
俺がシャワー室を開けると……。
「……ッ!?(この匂いは…!?)」
シャワー室の中に血の付いたドレスが捨てられていた……!!
そう言えば…マイカに怪我の様な痕は 何も見当たらなかった……。
「じゃあ……この血は―――」
俺はゴクリ……と息を飲み込んだ。
「サタン様の返り血で間違い無いでしょう……」
「………」
犯人はやっぱりマイカなのか……。
「ところで…サラ様?何を持っていらっしゃるのですか?」
「これは マイカさんが私に残してくれた手紙みたいなモノだよ」
「マイカさんって……?」
「ニセ者のイヴ女王の本当の名前だよ。レインは知らなかったの?」
「す…すみません。あのイヴ女王が
ニセ者とは気付いていたのですが……。彼女の本名までは……」
「そっか……」
「その手紙……僕も読んで宜しいでしょうか?」
「勿論 良いよ。一緒に読もう」
俺はマイカが残してくれた手紙を机の上に広げた………。




