表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/86

アリスとルシア

―サタンの部屋―


「ありがとう、アリス……貴女が居てくれて 本当に助かったわ」

「…お役に立てて光栄です」


傷が浅くて良かった…。

だけどあの傷……本気で刺すつもりは無かったのでは……。


最愛の息子・サタン様が刺されて

ルシア様はかなり参っている様子だ。


「…温かいお茶を淹れます。ルシア様もゆっくり休まれて下さい」

「えぇ…そうさせて頂くわ。ねぇ…

アリス―――」

「はい……?」

「貴女は…誰がサタンを刺したと思う?」


ルシアの問いにアリスはビクッ!!と

身体を震わせた。


「わ…私からは何とも―――」

「そうよね……。変な事を聞いてごめんなさい」

「い…いいえ―――」


嘘だ……。

アリスは、マリアが刺したのでは無いか?と疑ってしまったのだ。


アリスは、頭をブンブンと横に振った。


「(私ったら何て事を……!! マリア様は、サタン様の事を本当に愛していらっしゃいます!! そんな事をする筈がありません…!!)」


…ルシア様は、マリア様がサタン様を刺したとお考えなのでしょうか?


「…うッ―――」

「サタン…!?」「サタン様!?」

「は、母上……?」


サタンが目を覚ました………!!


「サタン…大丈夫?貴方は刺されて気を失っていたのよ」

「私なら…もう大丈夫です」


サタンは、ベッドから身体を起こして アリスをチラリと見た。


「………?」

「母上…この娘…アリスと二人で話がしたい」

「……アリスと?分かったわ。あまり長くならない様にね」


ルシアは素直に部屋から出ていった………。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ