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サラとセーラの執事
トマスさんが簡易テーブルと椅子を用意してくれて、温かい紅茶を入れてくれた。
「ありがとう。うん…美味しいです」
「お口に合って良かったです」
急にアリスの顔が思い浮かんだ。
私 一人で逃げて来たけど……アリスは無事かな。
「皆さんは前夜祭へ向かっていたのですか……?」
それにしてはかなり時間が過ぎているけど……。
「まぁ…そうとも言えますかな」
「………?(どう言う意味だろう?)」
「キララ達は、人質になったイヴ様と サラ様を救出しに来たの!!」
「…………!!」
そう言えば…サタンが 「サラとイヴ女王の事なら大丈夫。助けが向かって来ているらしいから」って。
もしかしてこの人達の事……?
「しかし…何故、マリアお嬢様がこのような危険な場所に……?」
サラ様とセーラ様の執事さんなら 話しても大丈夫だよね……?
「実は私……サタン様とは幼馴染みの関係で。サタン様からお誘いを受けて、今晩 前夜祭へ参加したのですが―――」




