犯人を捜そう
―サタンの部屋―
「サタン様ッ……!!」
「シーッ……静かにして下さい」
「あ…す、すみません……」
サタンの部屋には 既にルシアと部下 そしてアリスが居た。
アリスは慰者と言う、特別に貴族を手当てして良い資格を持っていて サタンの傷の手当てをしていた。
「貴方達……来ちゃったのね」
「す、すみません……」
ルシアは笑って「良いのよ…」と言った。
「サタン様は……ご無事なんですか?」
「えぇ……大丈夫。今眠った所よ」
「(ほっ……良かった……)」
マリアのメイドさん…アリスが居てくれて助かった。
少し待っていると、サタンの手当てが終わった。
「傷はそれほど深くなかったので 大丈夫ですが 暫くは安静にさせて下さい」
「…分かりました」
「(サタン……)」
一体 誰に刺されたんだ?
マリアの姿が見当たらないけれど……まさかマリアが?
何か俺に出来る事は……。
「……貴女たちはパーティーに戻りなさい」
「えっ?で…でも……」
「私が傍に付いていますから。後は私たちに任せなさい」
「あっ……!!」
―――バタン……。
俺とレインは部屋から追い出されてしまった……。(アリスは部屋に残された)
「ねぇ、レイン……」
「はい、サラ様……」
「私たちで 犯人を捕まえよう!!」
レインは「やれやれ……」と溜め息を吐いた。
「…貴女なら そう言うと思いました。ですが……危険かも知れませんよ?」
「そんな事は 勿論分かってるよ!!
でも……」
「……気になって仕方無いんですね?」
「―――そう言う事!!」
ルシアに任せて 事件を隠蔽されるなんて絶対に嫌だしな!!




