表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/86

作戦開始!!

よーし!! 戦闘開始よ、マリア!!


私はお姫様達に声が聞こえる位置へ移動した。


「まぁっ…!! 人間の分際でサタン様にご飯を食べさせるなんて……!!」

「………!!」


悪役令嬢っぽく大きな声で嫌味を言ってみた。

私の隣で アリスが口を抑えて肩をぷるぷると震わせている……。


さぁ…お姫様は、どうする?


「…ちょっとあの人と話して来る」

「えっ? あんなの気にしなくて良いのに……」


ちょっと ちょっと サタン!!

“あんなの”って何なのよ!!(怒)


「ううん。別に気にしてはいないけど……ちょっと話してみたいんだ」

「分かった…気を付けてね?」

「(えっ………??)」


お姫様が私に近付いてきた……!?


「あ、あの……」

「なッ…何なんですか!? こっちへ来ないで下さい!!」

「え……」


「私は 人間のにおいが 大ッッ嫌いなんです!!」

「す、すみません……」


お姫様は自分の臭いをクンクンと嗅いでる。


「私…そんなにクサイかな?」

「あっ…貴女バカですの? 人間の臭いは 魔族にしか分からないんですのよ」


そう……魔族は人間の臭いに敏感なのだ。


「(特に私は前世で人間が嫌いになってしまったから……その効果が強いのかも知れないわ。)」


だけど、今そんな事を話したい訳じゃない……。


「そ、そうなんですか……」

「全く……だから人間は嫌いなのよ……」

「……どうして そんなに人間の事が

嫌いなんですか?臭いから?」


「違うわ…貴女が人間だからよ!!」

「……あぁ。えっ?」


あれ? 私……何を言ってるんだろう?

この子困ってるじゃない……。


あぁ…もう頭の中が ごちゃごちゃだ。

アリスが心配そうに私の事を見ている……。


私が本当に言いたいのは………。


「貴女さえ居なければ……私がサタン様と結婚する筈だったのよ……!!」

「えっ……!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ