〜百八十日目
道に迷った。
予定では一泊二日で帰る予定だったが、迷子になっているせいで帰れないかも知れない。
その原因はフウマの風属性魔法の竜巻によって、空高く舞い上がり、ダンジョン32階の何処かに落下したこと。
空に放り出された俺達は、必死こいて風属性魔法を使い落下速度を落とすと、地面に激突する瞬間に猛烈に風を吹かせて衝撃を和らげた。
これで落下するのは二度目なので、助かり方はバッチリだ。
そして、落下した場所は廃村の近くなのだが、その廃村の周囲は背の高い草で覆われており、遠目からではそこに建物があるとは分からない。
とりあえず休もうと、倒れているフウマを脇に抱えて廃村の中に入るのだが、廃村の中は外とは違い草は生えてなかった。
まるで背の高い草は、意図的に村を覆い隠しているように見えた。
村の散策をすると、食器類やボロボロの衣類が見つける。井戸や畑らしき物もあり、人が暮らしていたような形跡があった。
そして村の中心には、剣と槍を持った男性の銅像が立っており、銅像の台座には、文字が彫られている。その文字は、アラビア文字に似た形をしており、俺では読み取る事は出来なかった。
この銅像は誰なんだろうなぁと見ていると、誰かに似ているような気がする。
それが誰なのか思い出せなくて頭を捻っていると、脇に抱えたフウマが目を覚まして動き出した。
フウマは見た目に反して重い。
体高は1mもないくらい小さいのだが、明らかに百キロ以上の体重がある。横に大きいのも原因かも知れないが、それでも重い。筋肉が詰まっているのかとも思ったが、感触はぶよぶよしており、明らかに脂肪だ。
召喚獣なのにデブって可哀想だなと思いながら地面に下ろしてやる。
フウマはふんっと鼻息を出すと、頭を振って伸びをした。
ほら行くぞと呼びかけると、俺の後に付いて来る。
村の散策を再開するが、村の中には銅像以外に特に目新しい物はなかった。
もう何も無いかなと村から出ようとすると、村の出入り口付近にある木に、文字が刻まれているのを見つけた。
それは子供が書いたのかのような低い位置に刻まれており、文字も拙い物に見える。
それから村を出て道を探すのだが、草が邪魔で見つからない。風の刃で一気に切断して道を切り開くのだが、歩みはかなり遅く、やがて日が暮れ始める。
これは廃村に戻ってキャンプした方が良いかなと思い振り返ると、そこには背の高い草は無く、代わりに木々が立ち並ぶ森になっていた。
狐に摘まれたような気分になった俺は、急いで草むらから出ようとフウマを抱えて、風属性魔法で空高く舞い上がった。
こうして、更に迷子になった俺達は、更にダンジョンを彷徨うことになる。
次に着地したのは川で、鎧を着ていた俺は溺れた。
水深がかなり深く、水面に顔を出せずに暴れるしかなかった。このままじゃまずいと、逆に底を目指して潜ると、地属性魔法を使い、地面を操り地上に打ち上げた。
ゲホゲホッオェ〜!!
兜を取ると四つん這いになり、飲んでしまった水を吐き出す。
死にかけた。
バシ○ーラのようにランダムに飛んで、どこか道のある場所に飛べたらと考えたのだが、まさかピンポイントで川にダイブするとは思わなかった。
それでも、上空に上がった時に、道の場所を確認したので、もう大丈夫だろう。
で、フウマだが、川に落ちたあと、俺を見捨てて先に岸に上がっていた。
召喚主を見捨てやがったなこの野郎と睨むと、フウマもお前のせいで濡れただろうがと風で乾かしながら俺を睨む。
ピシリと空気が張り付き、俺は大剣を手に取ると即座に駆け出した。
フウマは俺の行動に驚き、目を見開いている。
そして、俺が迫るとフウマは目を閉じて怯えて震える。
何を勘違いしているのか知らないが、動くなよ。
そう思いながら、フウマの横を通り過ぎて、見えない幻惑大蛇を両断した。
更に迫る視認出来ない幻惑大蛇を空間把握で捉えて、斬り倒して行く。
いつ目が合ったのか分からないが、どうやら幻惑大蛇の幻に掛かってしまったようだ。もしかしたら、川から上がった時に草陰から見ていたのかも知れない。
視覚は頼りにならなくとも、空間把握で敵の位置を割り出し全滅させるまで、そう時間は掛からなかった。
しかし、全ての幻惑大蛇を倒すまで幻は解除されず、見えるようになると、十匹以上の両断された蛇の亡骸が転がっていた。
この川は、幻惑大蛇の生息域なのかも知れない。
念の為に離れた方が良いかと思い、移動しようとフウマの方を見ると、切断した幻惑大蛇の頭部に足を置き、他愛無いと言わんばかりの勝ち誇った表情をしていた。
いや、お前、気付いてなかったやん。
明らかに幻惑大蛇の存在に気付いておらず、俺が倒し切るまで惚けた表情で鼻水垂らしていた。
それが、ドヤ顔で勝ち誇っている。
凄く図太い精神だ。一体誰に似たんだか。
辺りは暗くなり、川から少しだけ離れた場所でキャンプを張る。出来れば移動したかったのだが、辺りが暗いと道を間違えて、更に迷ってしまうかも知れないので断念した。
道に迷った時こそ、マッピングールの出番だと思うだろうが、移動方法が空高く打ち上がっての落下だったので、道を記せていないのだ。
しかし、マッピングールは映像を随時記録しているので、上空に上がった時の映像も録画されている。
その映像を見てみると、上空から道らしき線がしっかりと映っていた。
よしっと思い、あっちの方向に行こうと決め、目印として大きめの石を置いておく。
そうこうしていると、コトコトと鍋が鳴り出し、蓋を開けてかき混ぜる。
うん、いい感じだと具たっぷりスープを皿によそう。それとパンを温めて、晩御飯の完成である。
さあ食べようと手を合わせるのだが、何故かフウマが俺の食事を見ている。しかも間近で。
おい、やめろよ!お前の鼻息荒いんだよ!
スープに入るだろうが!
何だよその目は、物欲しそうな目ぇしやがって。
やらないぞ、人用の食べ物は動物には毒なんだよ。
そこら辺に草生えてんだろ、草食べろよ草ぁ。
って、おまっ!?
皿に顔突っ込むんじゃねー!!
具たっぷりスープに貪り付いたフウマは、俺が皿を取り上げるまでの間には完食しており、皿は空になっていた。
皿は皿でも、俺が使っているのはどんぶりだ。フウマは、その量を一瞬で食べ尽くしてしまった。
しかも足りないのか、鍋の方に向かおうとしている。
止めろ!俺の飯が無くなる!
今回はそれだけしか作ってないんだよ!
てか、召喚獣なのに腹が減るんかい!?そもそも、馬なら草食っとけよ!
フウマを羽交締めにして動きを止めるが、振り解こうと暴れ出す。
小さいとは言っても一応は馬なので、その動きは力強く、俺の腕を押し返して来る。
てか、お前の関節どうなってんだ!?
明らかに可動域超えてんだろうが!
まるで人の腕のように曲がった足は、凡そ馬の物とは思えず、人の腕のような肘関節の動きをしていた。
こいつは、馬の姿をした人なのかも知れない。
じゃなければ、珍獣か面白生物かUMAのどれかだ。
フウマの正体について考察していると、魔力が動き出すのを感じ取る。
出所はフウマだ。
こいつは食い物の為に、魔法を使おうとしていた。
危ねーだろうがこの野郎!と遠くに投げるが、器用に風の魔法を使い、空中を飛んで戻って来る。
なんだこいつは、俺よりも風属性魔法の扱い上手くないか!?
フウマの食への執着の成せる業か、魔法の操作が急成長していた。
空を自由に飛び回り、三次元に動き加速しながら迫って来る。その速度は目を見張るものがあり、捕まえるのは難しそうだ。
だが、奴の狙いは分かっている。
俺は振り返ると、鍋の元に走り出す。
それに気付いたフウマは、更に加速して俺を追って来ており、空間把握が迫って来るブタのような馬の存在を知らせてくれる。
もの凄い速さだが、残念ながら俺の方が早い。
鍋にタッチすると共に、収納空間に放り込む。その隣をフウマが通り過ぎて地面に着地すると、ブンブンと頭を振って鍋を探している。
そして、どこにも鍋が無いと知ると、とても、とても悲しそうにメ〜と泣き出した。
馬じゃないんかいっ!?
羊のような鳴き声に、思わずツッコミを入れてしまう。
フウマの多芸っぷりに驚愕するが、それどころではない。メ〜の泣き声に釣られて、周囲にいたモンスターが近寄って来ているのだ。
その数は多く、倒すにしても面倒過ぎる。
俺はキャンプ道具を収納空間に納めると、フウマを担いでその場から逃げ出した。
暗闇の中、ひたすら走って逃げたは良いが、いよいよ何処にいるのか分からなくなってしまった。
フウマは飯をやるから泣き止めと言うと、ピタリと泣き止んだ。ここまで食い意地が張っているのかと思うと、逆に清々しささえ感じる。
にしても、召喚獣ってのは皆こんなんなのか?
甲冑ホブゴブリンが乗ってた軍馬は、ごく普通の馬に見えた。もしかしたら、見えない所で変な行動を取っていたかも知れないが、それでも、ここまでおかしくはなかったはずだ。
俺の具材たっぷりスープを平らげたフウマは、とても満足そうにしており、腹を膨らませて寝ている。
……最近、馬刺し食ってないなぁ。
ピクリと動き、急に飛び起きたフウマは、重たい体でどっしりと構えて周囲を警戒する。
何か焦った様子だが、何も無いと分かると首を傾げて不思議そうな表情をしていた。
やっぱり、おかしな召喚獣だ。
そう思いながら、温め直したパンに齧り付いた。
翌朝、軽く朝食を摂ると、フウマに跨って探索を再開する。
運良く夜にモンスターは襲って来なかったので、ぐっすりと眠れ……なかった。
テントの中に当たり前のようにフウマが入って来て寝出したのだ。まあ、そこまでなら良い。外はモンスターもいるし危険だからな。
だが許せない事がある。
フウマは寝相が悪くて、歯軋りが五月蝿いのだ。
俺の隣で寝ていたのだが、夢の中で走っているのか足をばたつかせて、俺を蹴って来るわ、耳元で歯軋りをするわ、散々だった。
最終的に縛って寝たのだが、その状態でもフウマは起きることはなかった。
どんだけ神経図太いんだ、この馬は。
フウマの上でうつらうつらしていると、運良く道に到着する。
道の前で、さあ帰り道はどっちかなと悩んでいると、フウマが勝手に走り出した。
その走りは力強く、まるで地上への帰り道を知っているかのようだった。
とても力強く、俺に任せろとフウマが言っているかのようだ。
流石だフウマ、帰り道はこっちなんだなと、予定通り帰れそうだとホッとする。
そして、33階に到着した。
いや、分かってた。
そういう展開になるんじゃないかと思っていた。
道を爆走するフウマは、魔法も使いながら加速していき、33階の階段を見つけると、おい待ての声も聞かずに駆けて行ったのだ。
33階に着いても速度を落とす気配が無かったので、フウマから飛び降り、地面をゴロゴロと転がって何とか離脱する。
全身を強く打ち、走馬灯を見ながら半端ないダメージを負うが、治癒魔法でなんとか回復する。
これ、俺じゃなきゃ死んでるね。
冗談じゃなくマジで。
瀕死から復活した俺は、もうフウマは置いて帰ろうと踵を返す。
既にフウマの後ろ姿は見えず、どこに行ったのかも分からない。道を真っ直ぐに進んでいるのだろうが、道を見ると別れ道になっていて、どちらに進んだのか分からないのだ。
ふらふらと32階に戻ろうと歩き出すと、頭上からメ〜と悲しそうな鳴き声が聞こえて来る。
モンスターの襲撃かと頭上に視線を走らせると、大きな鳥のモンスターが飛んでおり、その足にはフウマが捕まっていた。
その鳥型のモンスターは天闘鶏と呼ばれており、見た目は鶏だが、普通の鶏の十倍の大きさを持っている。
飛ぶ速度は決して速くはないが、風属性の魔法を使い、地上では闘鶏の如く戦う。
また、天闘鶏の鶏肉は大変美味らしく、焼鳥屋では天闘鶏の鶏肉を扱っているというだけで、その日の客の入りは倍以上になるそうな。
その天闘鶏が、フウマを餌として捕獲したようだ。
俺は唾を飲み込み、やれやれ仕方ないなぁとフウマを助けに向かう。
別に、鶏肉美味そうとか、きっと絶品なんだろうなとか一切思っていない。ただフウマを助けたい、ただそれだけの思いだ。
俺は力強く涎を拭うと、地属性魔法で立っている地面を砲弾よろしく打ち上げ、鶏肉目掛けて飛んだ。
天闘鶏との空中戦は、なかなかにスリリングな展開になった。
お互いに風属性魔法が使えることもあり、遠距離からの魔法戦になるのかと思ったが、そうはならなかった。
天闘鶏は体に風の層を纏うと、速度を上げて飛び回り、その巨体を活かして体当たりを仕掛けて来たのだ。
必死に避けようと、自身に突風を当てて軌道上から体を逃すが、天闘鶏は旋回すると再びこちらに狙いを定める。
正直、まだ風属性魔法は上手くない。
スキル魔力操作のおかげで、ある程度まで使えるが、天闘鶏に比べたらまだ荒い。
試しに風の刃を放っても、簡単に避けられてしまう。
だから、地上に連れて行くしかなかった。
落下を開始した俺は何もせずに、重力に身を任せて地上へと落ちて行く。
天闘鶏はそんな俺を追いかけて来る。
狙い通りに、標的を俺に定めてくれた。
フウマは虫の息で気を失っている。
無駄に暴れられても困るので、今はその状態で良い。
地面に近付き、風の渦を作り出すと軌道を変えて、地面と平行に飛ぶ。
これは昨日、フウマが空中を自由自在に飛んでいた方法だ。ぶっつけ本番だったが、上手くいって良かった。
俺が直角に軌道を変えた事で、天闘鶏が地面に激突するかと言うと、そんな事はない。
天闘鶏は風を自在に操れるのだ。
羽を大きく広げ、風を起こして急ブレーキを掛けると、砲弾のような速さで向かって来る。
分かってた、そんな簡単じゃない事くらい。
だが、地面に近付けば有利なのは俺だ。
突進して来る天闘鶏の下から、幾つもの石の杭を突き出して貫いて行く。纏った風に邪魔をされて、何本かは防がれるが、幾つかはその体に突き刺さる。
そして、ダメージを負った天闘鶏は地面に落ちた。
その際に、足に掴まれていたフウマは地面に落ちたが、草むらがクッションになってくれたようで、軽傷ですんでいる。
俺は地に落ちた天闘鶏と向かい合う。
天闘鶏は地上だからといって、弱くなるモンスターではない。
寧ろ、地上での肉弾戦の方が得意かもしれない。
それでも、地上では俺の敵ではない。
負傷しても戦意の衰えない天闘鶏を、地属性魔法で一方的に攻撃し、弱った所を大剣で首を落とした。
天闘鶏も一応反撃はして来たのだが、風属性魔法は俺の地属性魔法と相性は最悪で、どんなに広範囲の魔法でもシェルターで覆えば簡単に防げる。
それに、いくら不可視の魔法でも空間把握は誤魔化せない。肉弾戦も、近付かせなければどうとでもないので問題ないのだ。
これが絶品と言われる天闘鶏かと、涎を拭い、血抜きの方法を考える。
何か忘れている気もするが、忘れる程度のことならば大した事ではないだろう。
地属性魔法で石の輪っかを作り足の部分を固定すると、上に伸ばして逆さに吊るす。すると、首からボトボトと血が流れ出て来る。
なかなかにグロテスクな光景だが、それ以上の経験を積んでいるせいか、今更それで動揺する事はない。
自分の精神が現代人と乖離していないか心配になってしまうが、それは探索者全員に言えるだろう。
俺だけじゃない、そのはずだ。
スキル解体が次にどうしたら良いのか、その工程を教えてくれる。
大量の水とお湯が必要で、内臓も早々に取り除かなくてはならない。だが、今持っている水は飲み水や料理で使う物で、無駄にしていい物ではない。
だから収納空間に入れて、タイミングを見て調理するとしよう。
天闘鶏を収納空間に入れて、さあ帰ろうかと踵を返すと、近くの茂みがカサカサと揺れ始めた。
またモンスターかと構えるが、そこから現れたのは小さな馬のフウマだった。
茂みから出たフウマは、フッフッとあっちこっちを見て、怯えたようにブルッと唸る。
その表情は不安そうにしており、天闘鶏との空の旅がトラウマになってしまっているのかも知れない。
どんまいと、傷だらけのフウマに治癒魔法を掛けて上げる。
忘れていた事は忘れて、お互いに仲良くしようじゃないかと頭を撫でてやると、目を細めて嬉しそうにして、俺の手を噛んだ。
イデーーッ!?
何すんじゃい!
早く離せよ!このクソ馬!
解体するからと、手甲を脱いだのがいけなかった。ギチギチと噛まれて、そのまま草むらに引っ張られて行く。
まさか、俺を食うつもりか!?
草食かと思えば雑食で、人まで食うとは恐ろしい奴だ。
俺が召喚してしまった以上、俺の手で葬るのが責任ってものだ。
魔力を操り、一気に押し潰さんと地面を隆起させ……ようとしたら、茂みの中から、憧れの宝箱さんが顔を覗かせていた。
え!?
まさか、お前、これを知らせたくて、ここまで引っ張って来たのか?
そう問いかけると、嬉しそうに頷くフウマ。
食い意地が張って、デブで、アホで、チンチクリンな馬だと思っていたら、まさか宝箱を見つけて来るとは……。
……うん、俺は信じてた。
フウマはやれば出来る子だって、きっと大きな事をやってくれるって信じてた。
噛まれた手も、強く引っ張られただけで、そんなに痛くはなかった。少し骨が砕けたくらいだ。大した事ない。
治癒魔法で、動かない手を治して宝箱に手を伸ばす。
宝箱に触れるが、トラップは何も無いようで、とりあえず一安心である。
そして宝箱を開くと、その中には一枚のスカーフが入っていた。
スカーフは黄色い生地で、金糸で魔法陣が描かれている。
なんだが特殊な効果がありそうだなと、使用するのを控えて収納空間に入れておく。以前には、三千万円もする首飾りを付けたら取れなくなったので、同じ轍を踏まないようにする為だ。
さあ今度こそ帰ろうとすると、フウマが俺に乗れとアピールして来る。
少し嫌な予感がしたが、そんなに言うなら、もう一度信じてみようとフウマに跨る。
そして、道に出た瞬間、上空にいる天闘鶏の姿を見てパニックになったフウマが、バシ○ーラよろしく竜巻を発生させて空高く舞い上がった。
地上に帰るのに、それから五日掛かった。