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初日

 今日から探索者(シーカー)としてダンジョンに潜ることにした。


 昨日までは普通にサラリーマンやっていたが、急に会社のブラック具合が嫌になって、退職届を社長の顔面に叩きつけて辞めてきた。


 やり過ぎた感は無いし、後悔どころか達成感で清々しい気持ちになった。


 さて、そんな無職の俺は稼がなければ、来月にはもやし生活が始まってしまう。

 育ち盛りではないが、お腹は満たしたい俺としてはもやし生活は回避したい。


 その為、次の職場が決まるまでは、絶賛不人気職業である探索者として日銭を得るために活動するのだ。


 汚い、キツイ、危険の3K職場だが、少しの間と思えば耐えられる。


 俺は早速、武器の棍棒と盾を買ってダンジョンに挑戦する。


 ダンジョンの一階は、ダンゴムシを大きくしたようなモンスターしか現れないので、適当にぶっ叩きながら二階を目指す。ダンゴムシは動きも遅く、倒し易い相手ではあるが、金にならないので皆相手にしない。


 勿論、俺も手を出すつもりは無く、さっさと進んで二階を目指した。


 戦わない、そのつもりだった。


 しかし、二階に続く階段の前に百を超える大きなダンゴムシの群が出来ており、駆除せざるを得なかった。



 時間が掛かった。

 服が汚れた。

 棍棒が折れて使えなくなった。

 何より疲れた。


 幾ら弱く、動きの遅いダンゴムシでも、数が多いとこんなに大変だと思わなかった。


 しかも戦利品は透明なガラス玉だけ。

 何だこれと手に取ると、手の中に吸い込まれて消えていった。


 どうやら疲れて幻覚を見たようだ。


 今日は諦めて帰ることにした。




「ビールうめ〜!」



ーーー


田中 ハルト(24)

レベル 2

スキル 地属性魔法


ーーー

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― 新着の感想 ―
棍棒ってちゃんと漢字で書いてある、これは期待できる。
多くの人に読んでほしい作品です。 1話目の描写の少なさで辞めようとしてる方いたら、もう少し読み進めてみてほしいです。とりあえず15話ぐらいまで。 序盤はサクサク進みますが、作者かわった?って思うぐらい…
単調だと思ったそこのあなた(´・ω・`) 導入がスピーディーなだけなんです………… とりあえず10階層あたりまで読んでみてください。 まだ読む気があれば20階層あたりまで。 物語が進めばどんどん…
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