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生命枝計画  作者: 子畑
NegaResurrectionPLR
8/35

P8 スカイラブ博士

挿絵(By みてみん)



 今日はスカイラブ博士の所へ行くことになっていた。

 博士は大戦の功労者であり、新時代を切り拓く10人の天才と目される人物だ。

 対魔女兵装(WCM)の開発や、次世代ポストウォーターの開発などその功績も多岐にわたり今も多大な影響を祖国に与えている。

 数年前に三国合同で行われたネガリザレクション実験を境に少し姿が変わってしまったけれど、今もなお最前線で研究の現場に立っている。

 今日はそのスカイラブ博士の所へ行くことになっていた。

 博士が私を呼んだのだ。

 私は出来る限り粧し込み、博士のもとへ向かう。

 博士は憧れの人だから失礼が無いようにする必要がある。

 制帽を被り、指定された兵装をインストールした。

 博士は今、都市郊外の土地を買い取りそこに住んでいる。

 戦争で荒れてしまった地域で今もその当時の状態が残っている。

 市街地跡を通り過ぎると向こうに大きな白衣が見えて来た。

 博士は実験の後少し体が大きくなってしまったので、家の中には入らず屋外で過ごしているそうだ。


「スカイラブ博士! こんにちは、わたしは魔女アポロエイティエイトです」


 挨拶をすると博士はこちらを向いて笑ったような気がした。

 博士の顔は空間の歪みを伴い、絶えず流動的な状態にあって正しく認識は出来ない、けれどそんなような気がした。

 博士の声は通常の音声発話とは異なり耳でとらえる事は出来ない。

 空気中を漂う音声情報がゆっくりと空気中を伝って私に近づき、そして後頭部に刺さった。

 気さくで優しい、おおらかな声が頭の中に流れ込んでくる


「やぁ、アポロエイティエイト、私はスカイラブ・ジェンキンス」


 どくどくと流れ込んでくる言葉。

 少しエコーがかったそれは頭の中でふわふわと反響している。


「今回君に任務を任せる事になった、人間を次のステージへ進めるための大切な仕事だ」


 どくどく。


「君にはこれから超人類を探してもらいたい」


 そして私は気絶した。

 ちょっと緊張しすぎていたようだった

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