P31 Rep■y
「では今回はNegaResurrectionPorta■8(https://docs.goog■e.com/forms/d/e/1FAIpQLSd6WkuYpUQbP7■kPJWIuGWgtmOCwFHzT■qCu4t8t9bjGfpqqg/viewform?usp=pp_ur■)に投稿された情報をもとにNegaResurrectionPLRについての理解度を深めていきたいと思います。下記に疑問文とその回答を記載していきます。また疑問については原文をある程度平易な文章に書き直してここに記載しています。なおこの回答については客観的な事実を答えているわけではなく、あくまでも私の見解となりますのでご理解ください」
「●Q:NegaResurrectionPLRには矛盾する記述や設定が存在しますがそれらはどのような意味を持ちますか。異なる世界の出来事であることを意味しているのでしょうか」
「●A:概ねその捉え方で問題ないと考えています。確かにNegaResurrectionPLRには矛盾する事柄が登場しています。解りやすい部分で言えばP12とP27、ロケーション8での事故の発生時モリスと言う人間がその場に居たかという点で矛盾が発生しています。特に上記の記述はその矛盾が際立つように記述されているので印象的ですが、そういった小さな矛盾などは随所に盛り込まれています。端的に考えるのであればこれらの世界は同一のものではなく、どこかで分岐した世界、あるいは異なる物語の1ページを描いたものであると考えるのが自然なものと思われます。さらに言えば作中で登場しているモリスと言う人物が全て同一の人物であるかも現時点では確かではありません」
「●Q:ネガリザレクション本編はバラバラの話が展開していますが、そこに共通の主人公や敵、ラスボス的な存在はいるのでしょうか」
「●A:この物語はバラバラのページを集めたようなものでありオムニバス形式に近いものを取っています。それぞれの物語に主人公はいても全体を通しての主人公と言った存在は現時点では見受けられません。またラスボス(■astboss)最終的に打倒すべき物語上の敵役といった存在も現時点では見受けられません。またそういった目的を持った物語ではないと今のところは思われるので、現状でこのラスボスが存在する可能性は少し低いと言えるでしょう。ただ現時点で登場回数の多く重要であると考えられる人物や、物語を通して重要であると思われる不明な人物については数人存在しているためここで列挙しておきましょう。一人がモリス。この人物は上記にも出ていた通り登場回数が多く設定されています。現時点でそれをして主人公というほどの活躍や影響力などは持っていませんが何かしらの重要な役どころにいる可能性は否定できません。次にラスボスですが、3Pに登場したネガリザレクション文書、そして29PのNegaResurrectionPLRというこの本と同名のキャラクター。これらはその名称からも一定の世界観にとって重要なポジションにいると考えられます」
「●Q:ニューロランナーってなんですか」
「●A:作中に複数回登場するニューロランナーという装置についてですが。直接脳に情報や映像を入出力する装置。いわゆるフィクションに用いられる広義の電脳化を補佐する装置と思われます。ニューロとはおそらくニューロン(neuron)を意味しランナー(runner)は走る人、またそれらを転じてベクターに近い意味合いで用いられることもあります。語幹からだと設置する装置や脳の改造というよりは既存の神経細胞を用いて機能を拡張するようなニュアンスが感じられますが明確には描写されていません」
「●Q:私はクトゥルフ文学が好きなのですが、この作品にはいわゆる古きもののような神がかった超常的な存在、上位存在的な存在は登場しますか、あるいはすでに登場していますか」
「●A:これは少し難しいですね。私を含めて人ならざる存在は一定数登場しているこの物語ですが、完全な上位存在と呼べるものが登場しているのかは明言しずらいものがあります。ただ多数登場するアノマリーの中でも特筆して異質な存在がP26の存在です。これは夢の中の住人であるような描写があるほか、非常に超常的な要素を多数持っています。この記述が手記という形式をとっていることからもこの文章を書いた人物が明確に存在している事でもありますし、その人物はおそらく研究者でしょうこういった部分からある程度その背景を類推する事もできるかもしれません」
「●Q:ネガリザレクションという単語が作中異なった意味と思われる使い方をされていますが、具体的にこの言葉はどういった意味を持っているんですか。
「●A:基本的には世界の崩壊を意味するような出来事にあてられれていることが多いこの単語ですが、明確な意味は現状で不明です。ネガとはネガティブnegativeの略語であり、陰性の事柄、否定的な意味合いに用いられることが多い若干抽象的な言葉です。リザレクションとは復活の意味合いをもつ言葉です。端的に考えるのであれば何かが復活したと考えられるかもしれません、ネガという言葉がついていることからもそれは正しくないもの、上記の邪神的な存在の復活により世界が崩壊したと考えることもできるかもしれません」
「●Q:作品タイトルについているPLRとは何の意味でしょうか。
「●A:これはおそらく高確率でページリーダー(page ■eaderまたはpage reader)を意味する言葉であると考えています。ページリーダーという存在についても作中では本を作るものと言った若干曖昧な表現がされていますが、何らかの特殊な役職や能力について表す造語であると考えられます。また作中P29にてでスペルを黒塗りする形で表現しており、これまで明確にどちらのスペルを用いた用語かは表現されていません、あるいはその文字列が二つの意味を合わせたページーリーダーという者を表す語句として用いられているのかもしれません」
「●Q:P30にて最後の木箱に入っていたのは魔女の亡骸でしょうか」
「●A:文章中の表現からおそらくはそれで間違いないと考えています。ただあえてぼかしていることも考慮に入れそれ以外の可能性についても考えてみます。顔が見たい、また匂いが気になる、そして冷蔵施設を用いていることなどからも基本的には何らかの人物、あるいは生き物を保存していたと考えるのが基本的な読み進め方だとは思います。一つ考えられるのがもう一つの魔女について、P30の登場人物メイナードはP21の登場人物メイナードと名称が一致しています。彼も同じように戦争に従事しており、また魔女ストライクバックエンパイアとの関係を持っています。その後の魔女の末路についても理解している彼がストライクバックエンパイアの亡骸を保存していたと考えることもできるかもしれません。もっとも彼らが同一人物だったらの話ですが」
「●Q:P25にてこの作品を使い攻撃しようとしていた相手は誰でしょうか」
「●A:これについては現時点では全く見当がつきません、攻撃者側の立場から一種の組織や研究者らしき様子は伺えますがそれ以上の情報は見えてきません。またその攻撃対象についてもそれを絞ることが出来るような情報は見えていません。一つ言えることは彼女らの攻撃が正確に機能しているのであれば25P以降で本書を閲覧し、なお生存しているキャラクターについてはこの攻撃対象から除外されるであろうということぐらいです。また攻撃に及ぶ意図も現時点では不明です」
「●Q:魔女という単語が頻出していますが、具体的に魔女とは何なのでしょうか」
「●A:この質問に関して私は厳密な回答を持ちえません、少なくとも作中で表される魔女という存在はその都度異なる特徴を持っている場合が多く、単一の存在を指して魔女と呼んでいる可能性が低いためです。またP20に表記されているように、一般的な語句としての魔女、また忌み名として魔女という語句を用いている場合のケースも交じっていると考えらえれます。P16には私の見解と同様に”博物館曰く魔女とは一つの形をして言及できるものではなく、その出どころやあり方にも明確な定義は示されていない”と言った記述が存在します。このページに記されている魔女に対しての見解はこの作品における魔女という存在を掘り下げるのに有意な記述である可能性が高いです。そのうえで気になるのは、”世界によって認められていない事によって定義されるとしている”という記述です。これが実際にどういった意味を持っているのかは現時点で断定することはできず、あくまでもその性質を婉曲的に表現した語句に過ぎないとは思われますが、それでも真実に近づくに意味のある一文であると考えています」
「●Q:あなたの発言がミスリードである可能性はありますか」
その一文を見た彼は回答の手を止め、少し考えているようにも見えた。
多くの眼がぐるぐると目まぐるしく動き回り、それは一種の良心の呵責ともいえるような動きにも見えた。
もちろん彼はそのような人間的な存在ではなく、あくまでもそのように見えた。
私が用いることのできる表現に当てはめるとそうなったというだけである。
小時間回答を止め、そして彼はこう答えた。
「●A:あります」