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生命枝計画  作者: 子畑
NegaResurrectionPLR
25/35

P25 !閲覧への注意! このページには攻撃性のミームが含まれています

システムメッセージによる警告:

このページには攻撃的なミームが付与されています。このページの閲覧によって読者は身体的、生命的に影響による致死的なダメージを負う可能性があります。このページの閲覧は自己責任で行ってください。































挿絵(By みてみん)


本ページは主に添付されている攻撃的なミームに対しての解説、およびその背景の説明を主目的としています。

一方でその性質上閲覧者全員がそのミーム攻撃性に曝露されますことをご容赦ください。


さて、画像の内容を見て勘の良いひとは既に気付いている可能性もあるけれど、この画像は閲覧者に対して致死的なダメージを与えるPoisonous Imageの初期タイプです。

端的に言えば「見ると死ぬ絵」です。

ただ安心してほしいのはこの攻撃性情報は非常に指向性を限定した物であり、対象者の脳内にある特定の情報をトリガーとして起動するため、ストレージに該当情報が存在していない人物には効力を発揮しません。

システムメッセージを見てビックリしちゃったかもしれませんが、あなたに直接的な危険性はありません。

トリガー情報についての開示はできませんが、その知識は非常に限られたモノのためこのページを閲覧するほぼ100%に近い人物はこの影響を受けることはありませんのでご安心ください。


つまりこのページはこの魔導書ネガリザレクション文書を閲覧するであろう特定個人を攻撃するために用意されたページということになります。

なおこの攻撃の意図や目的に関してはより高度なセキュリティ基準によって秘匿されているためここでは開示されません。


以下にPoisonous Imageついての基礎的な概要解説を行います。

Poisonous Imageはレティナエントリ、視覚入力技術を用いた攻撃情報、ミームの総称です。

視覚入力技術とは非常に端的な表現をすると目を通して脳に侵入する手段です。

実例として上記画像はレティナエントリを用いて既にあなたの脳内に侵入しています。

あなたの脳は閲覧した画像を画像情報という形で記憶しており、仮に画像を見ていなくてもその情報を記憶として保持しています。

通常の脳による認知行動と異なる点は、それらの記憶対象が主体的に目的を持った働きをこなせるという点です。

より身近な例に例えれば、マイクロナノマシンの体内エントリを視覚から行えると言うとイメージしやすいかもしれません。

これが入力技術レティナエントリであり、この入力方法を用いて生体脳に侵入し特定の攻撃行動を行うプログラムがPoisonous Imageと総称される画像群です。

いわゆる見る毒ですね。

Poisonous Imageが直接的に影響を及ぼせる領域は脳に限定されています。

そのため血中ナノマシンなどと比較すると人体へ与えられる影響は限られた範囲にとどまります。

それでも人の中枢に影響を及ぼせる技術です。

気軽に扱えるモノでは無いことはご理解いただけたと思います。


今回掲載された画像は2000年前後活動していたとある画家の絵画に付与された事実無根のミームをモチーフとして生成されたものです。

一連の攻撃性ミームを私たちはミスチェアと呼んで使用しています。

これは個人的な話ですが……私、その画家の絵がとても好きなんですが、日本に留学した時にそのミーム、都市伝説の話を聞いてちょっとショックだったんですよね。

今自分がその画像をオマージュ……いえパロディしたものを使用していることにも、それに名前を付けていることにもチョットした罪悪感があるにはあるんですが、仕事として割り切ることにしています。

勘がよい人は気づいているかもというのはそういうことです。


攻撃性ミームの付与に関してはここでは技術漏出につながるため開示できません。

ごめんなさい。


今回この文章で理解してもらいたいのは、このネガリザレクション文書という異なる環境下で共通した出力行動を行うプラットフォーム端末を媒介として一種の戦闘行動が発生していること。

そして我々以外の攻撃主体が行う、より不特定多数を対象とした攻撃的ミーム散布行動に一般人が巻き込まれるかもしれないということ。

まぁ、この文章にアクセスしている時点で一般人ということはあまりないかもしれないけれど。

もしかしたら仮に、本当に例えばの話だけれど、このネガリザレクション文書が複数印刷されているような世界が存在していたらそれこそ一大事になってしまうから。


基本的には攻撃性、指向性を持った情報が仕組まれたページにはネガリザレクション側のシステムメッセージで閲覧に関する注意が表示されると思うけれど、攻撃者の意図によってはより異なる形で表現される可能性もあるから注意して。

もちろん私たちも意図的な攻撃を行っているという点では擁護できない対象であるのは間違いない事実。

ただ無意味な大量殺戮を行う目的はなく、我々は我々の正義に基づいてこの攻撃を行っています。


この一撃がどうか的確に目標人物を貫きますように。




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