〜能無しから一転最強となり復讐を果たす〜
初投稿なので頑張ります。
投稿は不定期ということでよろしくお願いします。
「あああああぁぁぁぁどうして......どうしてなんだよっ...なんで...なんでなんだ..」
山奥にある一軒家の前で少年は泣いていた。
勇者に殺された両親の亡骸を抱えて。
「父さんと母さんが何をしたっていうんだよ......!なんで人間に....しかも勇者に殺されなきゃいけないんだよ....間違ってるこの世界は...くそっ..!」
少年は地面を殴りつける
「くそっ.....くそっ....くそっ.....」
何度も何度も殴りつけたせいで手からは血が噴き出しているがそんなことは気にしていない様子だ。
「なにが勇者だふざけるな!罪のない人のことを殺しておいてよくもそんなことがいえるな」
「復讐してやる.......復讐してやる!.....」
それからどれだけ時間がたっただろうか少年は泣き続けた1日?3日?それとも1週間かとうとう限界が訪れたようだった
「あぁ....視界が...歪んできた..手に力も入らないしこれで終わりなのか....父さん...母さん.....ごめん...」
少年の体が倒れていく
ガシッ
何者かがその体を支えた
「ふぅむこれがあの二人の子供か、厄介ごとのせいで遅れてきてみたらこの有り様かあの二人のを助けられなかったのは残念だがこの子供は責任を持って育てるとしよう。」
それが少年が倒れる前に聞いた最後の言葉だった
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「はっ、ここは......どこなんだ」
少年は目を覚ました
そしてあたりを見回した
そこは漆黒の素材でできた広い部屋だった
そしてその奥には玉座の様なものがあり一人の男が座っていた
「ようやく目が覚めたか」
その男が話しかけてくる
「お前は一体誰だ」
こう言ってみたはいいものの少年はその男に恐怖していた
「声が震えてるじゃないか、まあいいそんなことより体は大丈夫なのか」
「質問に答えろ」
「まったく警戒心が強いな」
そしてその男は続ける
「俺に名前はないがお前ら人間は俺のことをこう呼ぶ死神とな」
「死神だと......?」
「そうだ」
「なぜお前が俺を助けた」
「お前の両親と知り合いだからな」
「は?」
少年は気の抜けた声で返す
「そんなことより何があったか話せ」
「そんなことって.....まあいいあの日は......」