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初めての健司の部屋

  その日の晩


「しおり~~ やばい、やばい、やばい……」


「何なの?いきなり電話で大声出して…」


「明日ねぇ~ なんと健司君のお部屋を訪問するの… エヘ エヘ エへへへ~」


「良かったね、でも何でそこまで興奮するの?」


「だってぇ~ 彼氏がぁ~ 部屋にぃ~ 彼女をぉ~ 呼ぶってことはぁ~ …… あれしかないよね、ね。 ハァ ハァ ハァ… 」


「あんた、富士山は何色?」


「ピンク」


「じゃあ、新幹線は何色?」


「ピンク」


「ピンクなのはあんたの頭の中でしょ! ほんとに大丈夫? うちの学校のマドンナ!」


「誰それ?」



「あんたには恥じらいや羞恥心ってものがないの? そんなにがっついたら健司君逃げるよ」


「逃げないように押さえつければいーの? 手錠 持ってくぅ~? 」


「そっちへ行くの? あんた分かってて問題点をごまかしてるでしょ」


「なにそれぇ~ わかんなぁ~い えへっ 」


「本当に一度、あんたとのこの会話を健司君に聞かせてやりたいよ!」


「あ!大事なこと忘れてた」


「どうしたの? やっと現実に戻ってこれたの?」


「アレ用意しなきゃ。健司君持ってなさそうだし… 」


「……」


「そうだ、アレに穴をあけておけば知らず知らずに…… 栞、私達結婚は近いよ!」


「その策略を健司君に報告しておきます」


「や~ め~ てぇ~ お願い。 ぐすん」




「でもね、私たち来年卒業でしょ? それまでに絆をつくらないと… 焦ってるんだよ……」


「本音は?」


「そりゃ~ 私だって女の子だしぃ~ ちょっとは興味あるしぃ~ 」


「本音の本音は?」


「健司君をまるかじりしたい!」


「いっぺん死んでみる?」


「死んだらエッチできないよぉ~」



麗奈と栞の無意味な会話は夜遅くまで続いていった。





  次の日の土曜日


えっと、服はばっちし… てか、ホントは服要らないけど。下着も… ほんとはいらないけど… あとは… 化粧をして これは大事。 いざ行かん、健司君の家へ! あ、アレ持ってかないと…


電車に乗り健司の家に向かう。


≪ ここから二元中継 ≫


麗奈side


やっと到着。あ、いたいた健司君こっちだよぉ~。 これから手を繋いで健司君の家にGo! 健司君の家に着いた。 へ~ 結構大きなお家。 それより早く健司君の部屋へ…


そう言えば、健司君のご両親との初対面だ… 緊張するな。 え、両親とも仕事でいないの… それって… やっぱ健司君もそのつもりなんだぁ~ 言ってくれればすぐ服全部脱ぐのにぃ~


どうせ脱ぐか…  どうしよ、どうしよ これはもう… そういうことだよね。 えへっ 


あ、しまった… 穴開けるの忘れてた 痛恨のミス! 仕方が無い、穴は次の機会で…


早く~ 早く~ 健司君のお部屋へ~ 健司君のベッドへ~ 健司君、準備は万端だよ!


今朝練習したけど、頑張れば5秒で脱げるよ。 健司君を脱がせるのに何秒かかるかな? それはもっと頑張るね。 健司君のお部屋へ到~着。初めての男の子の部屋だ。 ん~ 健司君の香りがいっぱい… もう我慢できません そろそろ頂いてもいいのかしら?



健司side


とりあえず麗奈を駅に迎えに行く。 いたいた、今日もばっちし綺麗だ… 化粧した麗奈は特にヤバい… 手を繋いで家に帰るのって不思議な気分だ… さて、家に着いたぞ。


そういや今日は両親いないんだった。 俺の自制心大丈夫かな? でも、麗奈も多少の進展は… 考えてるよね? … でも変に迫って麗奈が怒ったら… 沖本先輩が言ってたけど怖いし。


とりあえず様子を見よう。そう言えば、何で麗奈の息が急に荒くなってんの? 大丈夫か?


さっきからカバンごそごそ何探してんだろ? とりあえず部屋に到着。掃除は大丈夫だな。


あれ、麗奈さん… 部屋で上着を脱ぐのは分かるけど、ワンピースは脱いだらいけないんじゃないかな? それに胸元が初めから半分以上見えてるのも気のせいかな?




≪ 部屋の中からは一元中継 ≫


「私、男の子の部屋に入るの初めてなんだよね」

(ん~ 健司君の臭いでいっぱい。興奮してきた。)



「そうだったね。俺も女の子の部屋は入ったことないよ」

(今度麗奈の部屋に行ってみたいな…)



「今日は暑いね。あと、少し服がきついかな…」

(早く服脱いじゃおう!)



「とりあえずクーラー入れるね。ワンピースでもそんなにきついの?」

(麗奈さん、それ脱いだら下着だけになっちゃうよ?)



「健司君も今日はラフな格好だね」

(あれなら5秒で脱がせれるかな?)



「何か飲み物はいらない?」

(胸が半分以上見えてるんですけど…)



「それじゃ、冷たい紅茶はある?」

(健司君がいない間に穴を…)



「それじゃ、持ってくるから待ってて」

(あんなの見せられたら襲ってしまう… とりあえず一旦落ち着こう)



(今しかない! けど穴開けるもの持ってな~い…)



「おまたせ。どうしたの? ごそごそして?」

(俺のエッチな本、見つかってないよね?)



「んん、何でもない。男の子の部屋は緊張しちゃうな」

(穴開けられなかったよぉ~)


しばし、飲み物を飲んで楽しく会話する。飲み物を置く手が不意に触れ、二人は自然とキスをする。そしてそのまま抱きしめる。もともと興奮状態だった二人はこの段階で心臓がやばい状態となる。 これ以上進みたいが、生命の危険を感じるので少し休憩を入れる。


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