創る者同士の戦い
遅れてすみません。今作の出来はあまりよろしくないと思いますが、読んでくれると光栄です。
応援の程どうかお願いします。
「西ゲート中村組からは中村翔選手!東ゲートヴァルキリーソウルからは上條花里菜選手!」
…一樹が頑張ったんだから、花里菜も頑張んなくちゃ。 こっちが3勝したら勝ちなんだから、ボクも力になりたい。
「宜しくね!中村さん。お互い悔いのないように本気で戦おうね」
「はい。それと、私の呼び名は翔でいいですよ。中村だと3人居て分かりずらいですから」
「わかったよ。翔君」
「はい」
翔君は、肩くらいまで伸びている情熱的な赤い髪。身長は170後半位。細身。髪色と正反対みたいな口調。敬語で静かっちゃ静かなんだけど、戦いになるとテンション上がるみたい、少し、強気になる所があるよ。
「レディー…ファイト!」
先生の試合開始の合図がかける。
ボクのお決まりのポーズ!テンション上げてかないとね!ボクはポーズをとり、剣を出現させる。
シャンデリアちゃんは綺麗で可愛い剣なんだからボクも可愛く決めないとね!
「来て。ボクの剣スノールメイク・シャンデリア」
ボクの右手からは水が出てきて段々、細くなる。ボクの剣はレイピアなの。レイピアの形状になったら水だったシャンデリアちゃんは固くなり氷になる。氷になったシャンデリアちゃんから冷気が溢れる。シャンデリアちゃんからは照明の光を反射し、美しく輝いてるだ。
剣を変える時、一目見た時から即、君にしたいと思ったんだよ。この輝きをずっーと見てたいって…君から違う剣に変えた人は分かってないね。今日は、ボクと君との初試合。頑張ろうね、シャンデリアちゃん。
ボクは、シャンデリアちゃんを握り、構えをとる。
「とても美しい剣ですね。ずっと見ていたいと思いました」
ボクはその台詞を聞いて、嬉しかった。
「でしょ!でしょ!やっぱりそう思うよね。翔君分かってるね」
「ありがとうございます。ですが私の剣は炎属性なんですよ…相性が悪いんじゃないですか?」
翔君の右手が炎で包まれ、ダガーナイフの形状をした剣を出現させ、構えをとる。さぁ、翔君はどう来るんだ…。ボクは慎重に相手の動きを見る。
「フレイムドッグ!」
地面から炎で創られた犬が翔君の周りに2匹いる。翔君、ボクと似てるね。じゃあ、ボクも。
ボクはシャンデリアちゃんを掲げる。
「出てきて、ボクの仲間達。スノールメイク・イーグル」
ボクの頭上に氷で創られた3羽の鷹が出現する。イーグル達はボクの頭上を旋回している。
皆が使える。自分の属性を動物や武器、植物など様々なモノに変えて、相手に攻撃をしたり、相手の攻撃を防御したりする事が出来る。
この事を自然創造と呼んでいる。
ボクは構えをとり、翔君の元へ走り込む。勿論、ワンちゃんがボクを噛もうと口を広げ跳んでくる。今だ!。旋回していたイーグルの1羽が、翼を閉じ、身体を捻らせドリルの様に回る。ボクに噛み付こうとしたワンちゃんに突撃し、ワンちゃんは打ち消した。ボクはそのまま翔君の元へ走る。もう1匹のワンちゃんは、 消えていた。何処に行った?。ボクは少し辺りを見廻したがいない。相手の背中にでも隠れているのかな?…。翔君はもう少しで間合いに入ると言うのに、ただ突っ立っている。ボクは少し疑問に思ったが、相手に向かってシャンデリアちゃんを突き刺そうとする瞬間………目の前にワンちゃんが出てきたのだ。相手の後からではなく、地面の中からなのだ。飛びかかって来る。喰われるちゃう………。そう思い、後に下がりたかったが驚きと恐怖で体が動かない…なら!打ち消してイーグル。1羽イーグルが先程と同じようにドリルの様に回り、ワンちゃんに向かっていく。ワンちゃんは、ボクの背後から飛んでくるイーグルを分かっていたかの様に、イーグルの攻撃を躱し噛み砕く。ボクは噛み砕くワンちゃんの一瞬の隙を見て、シャンデリアで犬を突いた。ワンちゃんは「キャウッ」と悲しい声を出し、消えた。…ごめんね。今度は相手とじゃなく、友達として遊ぼ。突いた後に走ってくる足音が聞こえたのでそっちに視界をやると、翔君が目の前にいた。翔君はダガーを振るうが、ボクには当たらない。もう1匹のイーグルがボクの背中を掴み、後に飛行。イーグルの足を変化させ、肩から背負う様にする。そして、距離をとった。
「剣を変えたばかりと聞いていたのですが、細かい所までも変形させてしまうとは。飲み込みが早いのですね。私はこの子達を作るのに、2ヶ月もかかりました。」
翔君は、もう2匹ワンちゃんを創る。
「えへへ。褒めてくれてありがとう。前使っていた剣では、イーグル達を創るのに半年もかかったんだよ。だから、翔君のが凄いよ!」
「ありがとうございます。この試合が終わったら、色々とお話しませんか?僕と貴女はいい友達になれそうです」
「うん!ボクもそう思う。お話しよ」
翔君は、「じゃあ…早く決着を着けないといけませんね」そう言いながら構えをとる。ボクも「そうだね」と答え構える。翔君はボクに向かって走ってくる。ボクも翔君に向かって走る。
ダガーの早業を躱し、シャンデリアちゃんで受け流しつつ、反撃。翔君は、自分に向かってくるレイピアを躱し、ダガーを振るう。ボクはダガーを剣で弾き、相手の胸部に前蹴りをし、距離をとる。そこからすぐさまレイピアの真骨頂とも言える攻撃。ただ速いだけでは無く重みもある、攻撃。
「ファルスピア」
相手はボクの攻撃をギリギリ躱してるみたいだ。
次の瞬間…肩が凄く痛かった。肩の方に視界をやると、相手のフレイムドッグがボクの右肩を噛んでいたのだ。私は剣を持ち替え、フレイムドッグに剣を突くが、躱されるが、フレイムドッグを肩から外す事は出来た。ワンちゃんと横で戦っていたイーグルは粉々に砕かれていた。噛まれた所からどんどん制服が赤に染まっていく。…うぅ…痛い………熱い。 ボクは膝をおる。段々視界が、ぼんやりしてきた。相手は、
「これで終わりです」
あはは…負けちゃった…ごめんね。皆………。いや、まだだ!ボクは、翔君の隙が出来るまで動かずにいる。翔君は狙いを定めて、剣をボクに刺そうとした時に気が抜けるはず。…今!ボクは剣を避け、翔君の顎に掌底を打った。翔君はその場に倒れ、顎に手をやりながらボクを見るが、その目は泳いでいた。
「くっそ…隙が出来てしまいましたか」
「危ない所だったよ…」
ボクは片腕でシャンデリアちゃんを持ち、構える。翔君もフラフラだが、立ち上がった。さっきの掌底で少し脳が揺れているはず、多分、視界はぼやけているか、歪んでいると思う。
翔君は、こちらに向かってくる。ボクはシャンデリアちゃんの間合いに入るまで待つ。後少し…。もう少し…。今だ!ボクが突き刺そうとした時、翔君は投剣の持ち味である、投げを今したのだ。ボクは投げられた投剣を体制は崩れたもののシャンデリアちゃんで払う事が出来た。そして、左足に重心を傾け、殴りかかって来る翔君の横顔に回し蹴りを放つ。翔君は顔を蹴られ吹っ飛ぶ。翔君は脳震盪で気絶しそのまま倒れたままだった。その瞬間、会場が歓声に包まれた。ボクは会場の人達に一礼した。
「ありがとう翔君。強いね君は。今度話す時、君のワンちゃん、ボクのイーグルと遊んであげてね」
ボクは倒れている翔君にそう告げる。
「勝者!ヴァルキリーソウル、上條 花里菜選手だ!!皆さん盛大な拍手を!」
ボクは係員と一緒に会場の皆から拍手される場を後にし、控え室に向かった。控え室に向かう途中にヒーリングと言う通路の1部が緑色になっており、その場所で止まると「ヒーリングを開始しますか」と表示されるので「はい」を押す。すると、緑色の部分が少し光り、無数の粒子が出てくる。その粒子が怪我をした所に付くとその怪我はすぐに治る。ヒーリングは学校の施設だったら絶対にあるのだ。だって計40個も学校の廊下にあるのだからな!ボクはヒーリングを終え、控え室に着き、少し休んでいると皆が来てくれた。ボクは直ぐにリアナに飛び付くとリアナはボクを抱きしめてくれて、
「よく頑張ったね、花里菜。偉い偉い!」
頭を撫でてくれた。リアナはボクのお姉ちゃんみたいだ。でもこれが凄く心地いいし、嬉しい。
一樹や要も「よく頑張った。凄いぞ」そうやって褒めてくれた。次は要だ。要を見ると、手が震えていた。少し顔も青ざめていた。一樹が心配してか要に声をかける。
「大丈夫か?要。大丈夫だぜ。頑張って練習続けてきたじゃねーかよ!」
要は、少し首を縦に振り、「おう」としか言わなかった。
「要、元気だして!私が練習付き合ってあげたんだから大丈夫よ」
リアナが要の背中を強く叩く。音が重かった。それから一樹も背中を叩き「気合い入れろよ!」一言言ってにこやかに笑う。ボクも「頑張れ」一言言って背中を叩く。蕾は「頑張ってください」要の目の前で一礼をし、そう言った。
「ありがとう。頑張る」
要は振り向きボク達にそう言うとドアの向こうへと行った。
要の顔はスッキリして、気合いの入ったいい顔をしていた。勝ってね、要。ボク達、全力で応援するから。
「さーて、次の試合はどんな試合になるのか?皆で見届けようぜ。西ゲート、中村組からは中村零選手!東ゲート、ヴァルキリーソウルからは、土門要選手だ!」
頑張ろう。弱いなら弱いなりの全力で。皆の思いに応えるために!
次はやっとか!と思う人もいるかもしれません。主人公、土門要の決闘です。弱いなりに頑張るぞ!
次回もどうか読んでください。
飽きずにどうかよろしくお願いします。
アドバイスもお願いします。