表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

忘れることは簡単である

作者: にのまえはじめ

「夜中、いきなり着信が来た。

 『私たち、もう別れよう。』

 俺の彼女、真美からのメールだった。

 

 『は?』

 と打ったが、返信は来ず、そのまま寝てしまった。


 その日は早起きした。

 『嫌な夢見たな....』

 と呟き、スマホをつけると....メールの画面。

 やっぱり夢じゃなかったんだ....

 それより、『は?』が送信できてなかった....


 でもなんであんな夜中にメールを送って来たのだろうか。

 『自殺をする前に彼氏との別れを告げた』

 ある、とてもブラックな発想が頭を過った。

 というか、これしか理由はないだろう。

 どうすればいいんだ....

 

 そして一日が終わり、ベッドに寝転がる。

 ふと、気付く。

 『そういえば、真美アメリカ旅行中じゃん。

  夜中にメール来てもおかしくないじゃん。』

 あぁ、もう返信する気失せたよ...明日でいいか。


 そして、また夜中にメールが届く。

 『ごめんなさい。でも、私、引っ越すことになったんです。

  いきなりアメリカから本当にごめんなさい。』

 どこか違和感を感じた。

 何故だろう。敬語だからだろうか。

 『遠距離でもいいじゃないか』

 すぐ返信が来た。

 『やっぱり、君には話した方がいいですね。』

 は?何のことを言っているんだ?すぐ分かった。

 『私は真美の姉です。真美は昨日の昼、自殺しました。君に別れのメールを送った後で。』

 涙が沸き上がってくる。あのとき、俺がメールを送っていれば自殺は止められたかもしれないのに....

 『真美が自殺したのは、私達のせいなんです。親からの虐待から守っていれば....』

 スマホの奥からの泣き声。

 『あなたは、真美を忘れて、また違う人を愛して、よい人生を歩んでください。あなたの人生を壊してしまったのは私たちです。本当にごめんなさい。』

 『忘れられるわけない!』

 

 ここで夢は終わった。今まで見た夢でいちばん暗い夢かもしれない。俺に彼女はいないが、彼女ができたら、彼女を守れる男になりたい。」


今まで毎日日記を書いてきたが、夢の日記なんて日記と呼べるのだろうか。そう考えていた瞬間、スマホにニュースの着信が来る。


「米旅行中女子大生自殺 原因は親からの虐待」

これはホラーと呼べるのでしょうか。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 意外なラストで面白かったです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ