出会い
「まぁ、いいじゃない。それより土産はないのかしら♪」
俺に能力が宿ったことなんてどーでもいいらしい。
「悪いが土産は俺の能力のせいで燃え尽きてしまったよ」
「えぇーーっ!!」
霊夢は幼い子供のようにしょぼんとしていた
「…わーったよ。今度買ってくるから」
「ほんと!?」
さっきまでのが嘘のように喜んだ。まさか俺は騙されたのでは…?
そんなことは置いといて、冷静に考えると俺の能力はなかなか使える
家で飯をたく時や、薪に火をつける時など、こんなことだが使えないこともない
「よし、帰るか」
俺は霊夢に軽く会釈をして帰っていった
帰る途中、土産屋によることにした。
(買うのは前と同じやつでいいか…)
そんなことを考えながら歩いていると
「やめてください!」
「ちょっとぐらいいいじゃないかよ!」
路地裏から声が聞こえる
(…行ってみるか)
そこに行くと1人の女が体付きのよい男に囲まれていた
「…おい、やめろよ。1人の女に対してそんな人数で囲んで恥ずかしくねーのかよ」
「あぁ?んだと?もっかいいってみろよ」
「筋肉バカは耳まで遠いのかよ」
その挑発に乗ってくれたかのようにこいつらは襲いかかってきた
しかし、俺はこれでも子供の頃からいろいろやってるからそこら辺のやつには負けない自信があった
「く…くそ!覚えてろよ!」
3人の男はしっぽを撒くように逃げていった
「ふぅ…土産屋行くか」
「あ、あの!」
俺を呼び止めたのはさっきまで囲まれていた女だった
「先ほどは助けていただいてありがとうございます。私は坂代美奈といいます。あなたは…?」
「…俺は和馬だ」
「お礼は何をすれば…」
「あー、いいよ。しなくても大丈夫だから」
長い時間関わる訳にもいかず、おれは断るよう言ってすぐに立ち去った
今は美奈がどんなやつかは知る由もなかった
「あいつが最近能力が宿った伊賀和馬ね。強くなりそうね…」
to be continue…