過去の思い出
過去の思い出は
ほとんど憶えてない…
いや…違う…もしかしたら
思い出したくないだけ
なのかもしれない…
今…私には父がいない…
離婚したから…
私は父の顏や性格…
父との思い出…
父の事を何も憶えてない…
最近の事…
お婆ちゃんから父の事を
話してもらった…
初めての事だった…
父の事は何一つ話してもらった
事がなかったから…
お婆ちゃんの話はいいことじゃ
なかった…
私にとって残酷なものだった…
私は小さい頃に何回か
死にかけた事があるらしい…
一回目は、私が産まれて
すぐの事…
私はある日息をしてなかった
らしい…
でも父は私を病院につれていく
事なく…母がつれていったらしい
点滴を五時間したらしい。
二回目は、嘔吐下痢…
私は食べ物や飲み物を口に
するだけですべて吐いたと言う
その時も父ではなく母が病院に
つれていってくれたらしい
何日か入院したらしい
私は父に愛されてなかったんだ
私は父に見捨てられたんだ
お婆ちゃんの話を聞いた後…
私は産まれてきてよかったの?
と思ってしまった…
胸がズキズキした…
残酷な過去…
でも何も思い出せない…
その後、押し入れの中の
アルバムをみた…
父の顏が写ってる写真は
一枚もなかった…
あるのは、私が笑って遊んでる
写真だけ…
私…こんなに笑ってたんだ…
この時は楽しかったのかな?
そう思った…
父と離婚した後も
私の母は再婚と離婚を
繰返し、私もそのたびに
転校した…
辛かった…苦しかった…
だから私は小4以前の思い出を
胸の奥にとじこめた…
二度とあけれないように…
私が過去の思い出を憶えてない
のは自分で胸の奥にとじこめた
からだと今思い出した…
でもいつか思い出すときが
くるかもしれない…
いや…まだ大丈夫だろう…
私の胸の奥にある思い出の箱が
壊れないかぎり…




