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序章

 その日、彼女は夢を見た。


 何処までも続く緑。美しい花畑。

 そこに3人の人影。

 一人は5.6歳ほどの少女。着ている物は絹だろうか。美しい刺繍が施されていて、いかにも高そうだ。何処か金持ちの娘だろうか。嬉しそうに走り回り、花の上を転げまわっている。

 それとともに、もう一人の少年も遊んでいる。少女と同じくらいの歳で、黒い髪と瞳がが印象的だ。着ている物は、少女ほど高そうではない。よく見る、男物の中華服の様で、少女より質素だ。この服も黒い。

 もう一人は少年で、二人より2.3歳年上で黒髪の少年に似ている。兄弟だろう。しかし彼は髪が白く瞳は銀だ。きている服も、少年のそれの白いもの。遊びまわる二人を見て、優しそうに笑っている。

「虹龍は可愛いね」

 黒髪の少年は、少女に言った。

「そう?黒龍もかっこいいよ」

 少女がそう言うと、黒髪の少年は頬を赤らめた。

「白龍もかっこいいよ」

 少女は白髪の少年に言った。

「ありがとう」

 白髪の少年は微笑んで、そう言った。

 

 美しい思い出。

 大好きな時。

 もう戻れない過去。

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