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神様からの贈り物  作者: 雷稀
幸せの贈り物
5/6

しあわせのかたち

この度、「神様からの贈り物」シリーズがユニーク100を突破しました。

嬉しくて嬉しくて嬉しくて嬉しくて、またまた記念作品をつくってしまいました。

「あなた」と送る、小さな番外編です。

正確には、番外編の番外編かも。


それではどうぞ。

気付いていた。

私に起こっている体の異変が、風邪などでは無い事。

一週間前から、だんだん酷くなっていく症状。

震える手が止まらない。


なんて言おう。会社から帰って、疲れているあなたに。


料理の手を止め、余熱で音を立てる肉の音が止むのを待った。

ソファに腰掛け、天井の方向を向く。きっとこれを、「天井を仰ぐ」と言うのだろう。

テレビなどうるさいだけだ。ソファに座って、お気に入りの音楽を聞いたり、考え事に耽るのが大好きだった。

しかし、今はひとつの事しか考えられない。

なんて言おう、なんて言おう。


あなたの事だから心配するだろうか。

ふたりの将来の事。もっと先の将来の事。


そうこうしているうちに、あなたが帰ってきた。

いつもは出迎えるが、今日はおとなしくソファに座っている。

料理の音が聞こえないからか、出迎えが無いからか。

異変に気付き、すぐさまリビングに駆けつけた。


「一体、どうしたんだ?今日は疲れてるのか」

なんて言おうか。考える前に、口が動く。

「肉のにおいがむかついて。ちょっと、気持ち悪くなっちゃったの」

「それって……?」

おそるおそる私の顔を伺う様子が、見えなくても分かった。


「これからは私だけじゃなくて、この子も養わなきゃね」

まだ平らなお腹を撫で、微笑んだ。


神様から授かった、大切な、大切な贈り物。

目の見えない私に、たくさんの色と幸せをくれた神様。

それでもまだ、幸せな贈り物を私にくれるんだね。

神様ってやつは、私とあなたを幸せにするのが好きみたいだ。



この子もきっと幸せになりますように。

三人で、温かい家庭が築けますように。


きみが生まれるのを楽しみにしているよ。

読んでくださり、ありがとうございます。


さあ、企んでいたプチ番外編、突破記念に書いちゃいました。ええ、書いちゃいましたよ。


いつになったらこの子たちの物語は終わるのでしょうか。

きっと、読者様の数だけ、物語があるのでしょうね。


私も思いの他、この子達が気に入っているようです。

小さな物語など書いてしまったら、もっと書きたくて書きたくて。

筆ならぬキーボードが止まらないです。


潔く止めるのも手ですが、どうせならちょっと書いてみたくなってしまった雷稀でした。


感想・アドバイス等ありましたら、よろしくおねがいします。

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