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そうして人は走り出す

作者: 七五三

人は走る。

なぜ?

そんなのは知らない。

ただ、日の光を見た瞬間、この世に生まれた瞬間、まるで誰かに命令されたかのように走るのさ。

その目が閉じ、体が機能を亡くすその時まで走り続けなければならない。

苦しくても悲しくても淋しくても走らなければならない。

途中で止まりたくなっても、道から外れたくなっても、あきらめちゃあいけないよ。

どんな谷だろうと、どんな山だろうと、靴底すり減らしながらでも進んだら、越えていけるんだから。

どうしてもだめなら、私にすがりつけ。

特に何することはできないが役に立たないと怒りの矛先くらいにはなるさ。


あぁ、そんな不安そうな顔するな。

悪いことばかりではないよ。

楽しいことや嬉しいことがあってスキップや踊りだしたくなることもあるさ。

でも慌ててはいけない。

ゆっくり幸せを噛みしめて、次の試練に備えるんだ。

それは不定期に訪れるものだから急いでしまったらもったいないだろう?


さぁ、みんなが呼んでるよ。

もうおいきなさい。

スタートのホイッスルは君の喉に備わっている。

そのホイッスルの音を大きく鳴らしたら、いつでも走りだせる。

また、そんな顔をして。

君独りで走るわけじゃない。

きっといろんな人たちが助けてくれるし、もしかしたら一緒に走ってくれる人が現れるかもしれない。

良い顔になったな。

さ、大きくホイッスルを鳴らすんだ。

え?

私にまた会えるか?

あぁ、会えるさ。ちゃんとゴールで君を待ってる。

だから、完走しろよ。

待っているから。

大きく息を吸って、準備はいいな。

よし、いってこい。








「おんぎゃぁ、おんぎゃぁあ」








こうして小さな命は人生を走りだした。



独白形式でなんのこっちゃ分からなかったら、ごめなさい。

走れだそうです。

持久走はあまり得意ではないですが。

まあ、ゆっくり走りたいと思います。

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