プロローグ 転生
私は16歳だった。なぜ過去形かというと、現在長く居座った病院から旅立っているから。いつからいるかはわからないけど、記憶がある時から病院生活だった。時々退院できても、またすぐに病院に逆戻り。途中親も来なくなって、ずっと1人だ。親からも、
「あなたなんて産まなければよかった!」
と、言われた時はショックだったが、今ではわかる。私自身入院してばかりで本当に金食い虫だ。もし小説みたいに2度目の人生があるなら、今度こそ、家族に愛されて幸せに暮らしたい。今度こそ、いろいろなところにいって自由に動き回りたい。そして、病気とかかからないくらい強く生きたい。
まぁ、どれも叶わないかな。そういえば走馬灯って言うのかな?いつ頃こういった意識とかも消えるんだろう?
『叶えてやろう。』
どこかでそのような声が聞こえた気がして私の意識は暗転した。
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私が次に意識を取り戻した時、私を覗くイケメンの顔。ちょっと根暗な感じがするが顔がかなり整っている。
えっ、誰。なんで私の個室に入ってきているの?怖っ。助けを呼ばなきゃ。と、思って声を出そうとするが一切出ない。なんなら体もあまり動かない。なんで?
その男の人が別の所を見て何か話し始めた。私の知らない言語だ。もしかして日本ではない?それならここはどこなんだろう。私は昨日までのことを思い出そうとした。そっか、私死んじゃったんだよね。てことは転生?今の人が父親なのかな?私はくわしいことはわからず再び眠りについた。
それからしばらくしてわかったことがある。ここは恐らく異世界。地球ではないということだ。なぜなら私の部屋にメイドさんが出入りする。それだけなら金持ちの両親で住む話だが、そのメイドさんの中に耳が長いメイドさんもいる。それが、見間違いでなければエルフだと思う。漫画とかなどでみたエルフと似ていて、耳が長くとんがっている。
そして例のイケメンはやっぱり父だった。鑑定が私使えるようで、じっと見てたらでてきた。とはいえ分かっているのは名前と年齢だけだ。
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マスミ・イース・ブィルツァイト
22歳
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そして私が、
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ファルティア・イース・ブィルツァイト
0歳
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つまり私の実の父親だ。父親がイケメンなら私も将来安心かも。などと、考えながら今日も1日が終わっていった。




