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金の力はパステリー  作者: 河合 翔
金の力はパステリー(2)
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プロローグ(二)

 あっという間だった春休み。



 目粉るしく過ぎ去った春休み。



 長期に渡り、しかし短い悪夢を見ていたような夢心地。


 今でもアレが本当のことだったのか疑ってかかりたくなるくらいあっさりと終止符が打たれた覚えがある。


 黒の記憶としては中枢ちゅうすうあたりにでも遺留として放置しているだろうが、もし仮に一票だけ投じる機会があるとすれば、まず第一にどうでもいいベクトル部にでも丸めて投擲とうてきすること必須だろう。



 ……ふん、少し哲学要素の入り混じった言葉遊びをしてやる。


 考えるな、感じろ、といううたい文句とはやはりまた異なるわけだが、まるで高いびきを耳元でされるが如く、目を背け耳をふさぎ口をつぐむ真似を自身遠慮をいて拒むこと必須に相違ない。


 一文字置換するなれば必至といっても過言じゃないくらいの精力は残しているつもりなのはいつのことか、捻くれた意識を、このクソッタレな『コア』に照準を合わせてやってもやはり己の問題。



 無を装備させてやり無問題もうまんたいと叫び散らしたって構わないんだぜ。


 しかし、それだとしかるべき医療センターに送検されなくもないだろうし、若い芽を摘む真似だけはむしろ御免被りたい。


 経験も皆無に知ったかで、世間を通ろうとする上から目線の自称大人たちだけで十分なことだろう。


 正直なところ、もう飽き飽きしてんだよこの世の中にな。



 平凡。不思議!



 マンネリ。ミステリアス!



 モラトリアム、却下。



 アブノーマル、万歳!



 たまには、変な思考回路に路線を変更したって別にいいと思うんだよ。


 ホント、たまにくらいな。


 盛り上がって羽目を外し過ぎるのと同じように、酒に酔いしれ全身真っ裸に規制を正したって、そりゃ電話一本でお縄頂戴ってのは涙腺辿ること由々しき事態だと率直に思うけどさ。



 でも、いいんじゃねえの。


 本人が深層心理、心から満足してんなら。



 無論、言わずもがなとして沈黙のルール、人をあやめたり自分が天に召されるってのはご法度だ。


 そいつは救いようのない手段の一つ。


 第三者視点から誰も助けちゃくれないし、身を滅ぼすだけ無駄なこと。


 障害者の例は心持たないが飛び退すさりーの、一刺し指突き立てくらいはままならないこともない。


 ……まぁそうだな。


 結果的に何が言いたいのか望む仕様の事柄は一つしかないんだよ、はじめから。



 そしてはなっから思考万成、起承転結の転転、転!


 勘違いしてもらっちゃあそれははなはだしいだけだ。


 これはシナリオの核なんだからな。


 故に自身もそう。


 シノプシスだってもうちょいまともに仕上がるはずだ。


 だとすればどこで間違えたのかって?



 ……さぁそいつは、自分自身に問いかけてみることだ。



 ――それが本筋の"核"なんだからよ。

二、ということでここから二巻分です。

さぁいろいろと切り替えていって頑張るぞ。

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