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超能力スーパー(仮)映像用 あらすじやセリフ

作者: hara


0超能力世界の説明、白黒のスプーン曲げ男の映像

1マリカへの超能力取材、マリカがスーパーの万引きGメンになる

2デイビッドがスーパーを辞めたがるので、店長はバイトを募集するがうまくいかない、トラックの荷下ろしを手伝っていたパイロキネシスが働き始める、パイロキネシスへの取材、

3テレポートが働き始めるがうまくいかない

4ビジョンが働き始めるが実はビジョンは社長だった

5店長が競馬場に行ってる間にスーパーには抜き打ち監査が来ており店長は本部から責任を問われる一方で本部はデイビッドの活躍を評価し、デイビッドが正式に入社し店長となる




チャプター0

白黒の古い映像

男が超能力でスプーンを曲げている

ナレーター「20世紀、それは映像の世紀、人々は科学の力によって、文章や写実画などとは比べ物にならないような情報量で体験や記憶を記録し共有していった、映像の情報はその多大さ、正確さ、明瞭さから、当時の人々の世界観の中心にあった『噂』や『伝説』の地位を奪っていった、そして、一人の勇気ある超能力者が映像を通してまた一つ我々から一つの『噂』を奪っていく、19××年×月×日、某国某所にて超能力者〇△□がスプーン曲げの超能力を人類に披露した、これは初めて撮影された超能力の映像である、こうして〇△□は『超能力は実は存在していない』という噂を『超能力は実はある』という事実に塗り替えていった、」


男はインタビューに答えている

スプーン曲げの男「たしかに僕はスプーンを曲げられる、親指なんて使わなくたって小指と薬指とだってまげられるさ、でもだからと言って何もすごくないんだ、人からすごいといわれるだけで何もすごくないんだ、だって今起こったことはただスプーンが一本曲がって使いものにならなくなっただけだ、考えてもみてくださいよ、仮にスプーンを筋力で曲げてしまえるほどの力強い男を相手に僕に何ができるって言うんですか?スプーンを曲げるのなんて万力を使えばだれでもできますよ、だからスプーン曲げは別にすごくない、スプーン曲げの原理がわからないことがすごいんだ、だから僕は超能力で生計を立てようとは思わない」


ナレーター「この最初に映像化された勇気ある超能力者は自身の超能力を公表したものの、その後は大学などの研究機関にこそ協力的であったがメディアへの露出は少なく銀行員としてその一生を過ごしました」


ナレーター「そして今日、我々はまた新たな超能力者を記録し続けます」


架空の超能力番組のタイトルが出る



チャプター1

万引き犯の謝罪保障という超能力を活かしたアルバイトをしているマリカ、定期的なアルバイトではなく協会から斡旋される突発的な物 マスクなし

・スーパーの事務室、(昼、)


店長が万引き犯を捕まえる映像がモニターに写し出されている(ファーストカット)


店長と万引き犯の会話に合わせてカメラが固定から手持ちに切り替わり会話している人を追いかける取材スタイルに変化する


店長「これやったでしょ」


万引き犯「・・・」


店長「映像残ってるからね、これもう一回行くよ」


店長、録画を万引き犯が万引きするシーンにもどしてもう一度再生する


犯人が商品を自分のカバンに入れたところで一時停止する


店長「ほら、ここ、ここでやったでしょ!」


万引き犯「・・・」


店長「ちゃんと映ってるでしょ」


万引き犯「・・・すいません」


店長「やったって認めるってことですよね」


万引き犯「はい、、すいません」


店長「万引きってね、その商品の金額分だけ盗むってわけじゃないんですよね」


店長「その僕ら、商売ですから、商品を仕入れるのにもお金使うし、レジ打ちの人にお給料払ったり、建物とか土地貨してくださってる人に払うお金もあるから」


店長「もうこれを一個、金額払ってもらえへんかったら、もう万盗まれてんのと一緒なんですよ、万引きの万ってもう、一万二万三万の万ですよ」


店長「僕らこれもう大変な事ですよ、」


店長「反省してますよね」


万引き犯「・・・はい」


店長は続けてマリカに問いかける


店長「どうです?反省してますか?本当に大変なんですよ、」


マリカ「・・・その、店長さんの気持ちが入ってくるっていうか、その混線すると気持ちがわかんなくなっちゃうっていうか、店長さんの気持ちばっかり大きくなっちゃって、」


店長「そりゃ、気持ちも大きくなるでしょ!僕も偉い人じゃないからね、これ僕もちゃんと怒られるよ、そのオーナーさんとかになんで万引きされてるんですか?いややっぱ万引きされますねーって言えないでしょ、立場的に、僕経営者じゃないからね」


マリカ「すいません、その店長さんの気持ちが強すぎて、店長さんの波動でちょっとわかんなくなっちゃうっていうか」


店長「僕の気持ち読んでもしょうがないでしょ、超能力で万引き犯さんの気持ちを!ちゃんと反省してるんだっていう気持ちをあなたが証明するんじゃないんですか」


店長「そんなん俺も、俺被害者やで!なんで被害者が気持ち読まれて、落ち着いてくださいーとか、カウンセリングみたいな事が俺に、俺になってしまっている?」


店長「どういうこと?これは、どういう状況?」


マリカ「・・・」


万引き犯「・・・」


店長「俺の、俺より強い気持ちで反省してよ、そういう強い気持ちで反省してないってこと」


万引き犯「・・・」


マリカ「・・・その、気持ちの出方って人によって差があって、その時の体調とか、私のその精度的なものもあるし、」


店長、ため息をつく、ちいさく「なんで」とこぼす


店長「・・・え、どうしたらいいん?」


マリカ「その、一旦、取り調べの間は落ち着いていただくか」


マリカ「・・・その、ちょっと、離れて距離をおいていただくか、して」


店長「出るってこと、え俺、俺がここから出ていくってこと」


マリカ「・・・」


店長「は、」店長、離席し、部屋をでる


店長小声で


店長「なんで俺が追い出されなあかんねん」


去り際にそうつぶやく


マリカ、気を取り直して万引き犯に語り掛ける


マリカ「えっとそれでは今回の動画をもう一回見て自分のした行為をイメージして頂いて、それで一度念じてから気持ちを込めてもう一度反省していますと言っていただいて、そしたらそのときの気持ちっていうのを私が感じ取りますからそれで反省してるかどうか判断されますから」


マリカが万引き犯に説明していると急に外から店長の嗚咽や床や壁を叩く音、チキショーなどの罵声が聞こえてくる


店長「う、う、、、」


ドン!


店長「ちきしょう!!!なんでおれが、、うわあああ!」ドン!


~カット変わる~


落ち着きを取り戻した店長が万引き犯に説明している


店長「反省しているんですって、超能力協会の来て頂いた方も言ってますから」


万引き犯「・・・」


店長「刑事告訴しないですから」


万引き犯「ありがとうございます」


店長「これ初回なんですよね、」


万引き犯「はい、やってしまったのは初めてで、その、今週だけ手元にどうしてもお金が入りそうになくて」


店長「もう絶対、絶対やらないでくださいよ」


万引き犯「・・・はい」


店長「どうですか?もう絶対にやらないですよね?」


マリカ「・・・ええと、はい」


店長「もうやらないでくださいね」


万引き犯「すいませんでした」


店長「今回初めてで、超能力の人も反省してるって言ってますし、金額も小さい額ですしちゃんと払ってもらうので今回だけは警察呼びませんから」


店長「もう絶対やらないでくださいね」


万引き犯「すいませんでした」


店長「じゃあちょっと反省文書いてください、あとで顔写真撮らせてもらいますから、」


店長、マリカに向いて、謝礼の茶封筒を渡す


店長「じゃあ、今回ありがとうございました」


~カット変わる~


店長と万引き犯がやりとりや手続きをしている脇でマリカはインタビューを受ける


マリカ「えー私は超能力協会に所属している鈴木マリカです、テレパスっていう人の気持ちがわかる超能力です、これから協会?の密着取材ですよね、取材してもらって超能力のこととか知っていってもらえたらなあって思ってます。」


マリカ「今は万引きの反省してるか?ちょっと判断させてもらうやつで協会のボランティアと仕事の半々みたいな活動で、なんか、最近万引きの通報される件数がめちゃくちゃ増えてるらしくて、特に初犯の件数が、それでああいうスーパーとかの万引きの自主取り調べ?みたいなことやってます」


マリカ「えー、どうですか?いい感じに使えそうですか?その、テレパスってちょっと見た目には地味で活躍してるところも地味じゃないですか?子供のいたずら捕まえるのとかなんかそういうのだと派手っていうか能力がアピールしやすいと思うんですけど、万引きはもうカメラに写ってるから」


カメラは防犯映像が映ったスクリーンに画面を移す


~カット変わる~


店長のインタビュー


軽犯罪ダメダメドットコムというサイトを見せながら防犯システムのようなものを説明する


※軽犯罪ダメダメドットコムは架空のサイト、機能的にはフェイスブック等と変わらないが軽犯罪を犯した人の、軽犯罪の内容や反省文、目線の入った顔写真、がアプロードされ初犯ではないという履歴が社会に残る


このサイトにログインできるのはスーパーの店長や警察など軽犯罪を防止する立場の人たち


サイト自体は誰でも閲覧できるわけではない、氏名や目線の入っていない顔写真等のプライバシーを脅かすデータは基本はマスクデータで申請によって閲覧が可能になるが申請の際には誰がどういう理由で氏名や顔写真を開示しようとしたのか閲覧理由もログとして残る


氏名や顔写真から画像検索して軽犯罪の履歴があるかどうかも調べることが出来る


店長「いまネットで反省文とか写真とか、プロフィールみたいな感じで記録できますから」


店長「その人がいままで万引きをしたかどうかの記録ってここで分かるんですよ」


店長「超能力者さんもいますから、もうこんだけでね、この自主取り調べ、警察の取り調べと変わらない記録残りましたから」


万引きされた商品を持ち出して


店長「金額的にもね、こんだけで実刑っていうのはちょっとあれですけど」


店長「もう次からは初犯扱いにはならないんで」


万引き犯「・・・」


各自、解散する




万引き犯の謝罪保障のアルバイトについて語っているマリカ マスクなし

・スーパーからの帰り道、(昼)


歩きながらインタビューを受けているマリカ


マリカ「、、、まあいろんなことが、、、ありますね、、、そのやっぱり私はテレパスだから、協会のお仕事はどうしても人の気持ちと向き合っていく、、ので、、、」


マリカ「、、、私のテレパスは気持ちはわかるんですけど、思考というか、論理的な事はわかんないんで」


マリカ「その万引きのときとか、不倫のときとか、、、その反省してる気持ちはわかるんですけど」


マリカ「その時の感情しかわからないので将来その人がどう思うとか、いまその人がどういう風にしようと思考してる論理みたいなのはわからなくて、、、」


マリカ「まあ、それでもいいって言われて行ってるんで、その、再発するかどうかはちょっと、、、あれなんですけど、、、」






移動中に雑踏で人の心の声が聞こえてきて、ストレスを感じたり情緒不安定になる様子 マスク有

・移動中、駅、(昼)


マリカと取材班は歩いて移動している




マリカ「あ、すいません」


マリカ、急にそわそわし始めて小走り気味に走り出す


その様子を取材班は追いかける


マリカ「すいません、ちょっとトイレです」


トイレと聞いたら取材班は止まる


トイレに小走り気味に向かっていくマリカ


しかし、トイレの目の前で立ち止まり、戻ってくる


マリカ「すいません、他の人のトイレ行きたいって気持ちを自分の尿意と勘違いしちゃったみたいで」


~カット変わる~


マリカ「移動はやっぱり、歩きが多いですね、電車バスは人が密集してるから、いろんな人がいるから、いろんな気持ちが入ってくるから、、」


マリカ「例えば、暑い日とかはたぶん私は普通の人の何倍も暑い思いしてますし、寒い日はみんなが思ってる何倍も寒いですし」


マリカ「ちょっと不公平、とまでは言わないけれども、、、あっちょっと待って、車酔いしてる子供いる」


マリカ、急に具合が悪そうになり口を手で押さえる、車が通り過ぎる


心配する雰囲気を出す取材班


マリカ「あ、大丈夫、大丈夫ですもう、今の子もう通り過ぎたんで」


一息つくマリカ


マリカ「公共機関の利用は疲れますね、、、いろんな人が乗ってるからもういろいろあるんで、、、、ちょっと途中下車して休み休みじゃないと、目的地まで乗りっぱなしでスッといくっていうわけにはいかないことが多いですよね、」


マリカ「まあ、電車は確かに、お年寄りの人とか?妊婦さんとか?私以外にも大変なひとは確かにいるから、で仕事の時とかは使わないわけにはいかないから」





部屋の中、アパート一人暮らし、アパートの隣の人の心の声がうるさい、一軒家に住みたがるマリカ マスクなし

・アパートの中、(夕方~夜、)


自分が一人暮らしをしているアパートに帰宅するマリカ、扉を開けて取材班とともに部屋に入っていく様子


マリカ「ただいま、あっどうぞ」買い物袋を持っている


~カット変わる~


マリカ、瞑想トレーニングをしている


瞑想トレーニングと書かれている本が映り込む


一旦、瞑想を中断してインタビューに答えるマリカ


マリカ「いや、私はちょっと、、、隣の人とか下の階の人の心の声が聞こえることがあって、っていうか毎晩聞こえるんですけど」


マリカ「だから、家では心休まらなくて、寝るときとか大変なんで、、、なんかその日常の生活の中で、いろんな出来事があると思うんです人それぞれ、なんか誰かひとり大変な気持ちになったら私にも大変な気持ちが来るんで、みんな落ち着いてる時ってそんななくて、、、まあお盆の時とかすかね」


マリカ「だから瞑想で、ちょっと落ち着かせるっていうのはやってますね」


マリカ「そのヨガとかじゃだめですね、やっぱりヨガもやりたいんですけど、その落ち着かせるっていうのはもう瞑想、私は瞑想」



~カット変わる~


マリカ、瞑想をしている


瞑想が中断される


マリカ「あっ、、、ちょっと待って、、いやらしい感じのいやらしい人いる」


マリカ「・・・」


マリカ、再度、瞑想を始める


~カット変わる~


マリカ、瞑想をしているように見えるが寝ている、寝息が聞こえてくる、


マリカ「・・・」


マリカ、急に目を覚ます


マリカ「、、、zzz、、、わっ!、はぁ、、」

マリカ「、、、なにか、、、こう、よくわからないんですけど、そのびっくりした感じが伝わってきて、たぶん冬なんで、静電気でビリってなるやつあるじゃないですか、その毎回帰宅するときに静電気でビリってなって驚く人いて、もう、、、」

マリカ「せっかく気持ちよく眠ってたのに、、、毎日、あれで起こされる、」


マリカ「もう、他の部屋の人も多くなってきたんで、ちょっと落ち着かないんで、家でます」



・バーに移動したマリカ


マリカ、バーで飲んでいる、酔っぱらっている感じがする


マリカ「バカな女だと思ってるでしょ?」


マリカ「いい、わかるから、わかる、別にいいから」


マリカ「・・・やっぱり、一軒家を買って、一人で暮らす、それぐらいしかろくな生き方、、、」


マスター「お客さん、お会計」

お会計は非常に安い、(一杯しか飲んでいない、あるいはソフトドリンク一杯しかのんでいない)


マスター「、、、ああ、その雰囲気に酔われているそうで、町の雰囲気といいますか、それで酔っぱらえるそうで、、、」













占い師のバイトをしているマリカ

・ショッピングモールのような場所の占いのブース、(昼、)


占い師用の帽子、魔法使いみたいな帽子を被って、占いのアルバイトをしているマリカ


マリカ「今日は占い師の臨時のバイトに来てます、普段の占い師の方が休みらしいんで、」


マリカ「私、このバイト好きなんすよねー」


マリカ、普段とは違って食い気味で主導権を取ってお客さんと会話していく


占いのお客さん「今日は、その、私、仕事してるんですけど、、、」


マリカ「恋愛?」


占いのお客さん「う、はい?」


マリカ「でも別れたくないって思ってますよね」


占いのお客さん「っえ?」


マリカ「いや、別れたくないって思ってるんで、別れないほうが良いです」


占いのお客さん「あのー、えーっと」


マリカ「あっなんかそのほかに好きな人がいてっていうのはなんとなくわかるんですけど、別れたくないって思ってる感じのほうが強く伝わってくるんで別れないほうが良いです」


占いのお客さん「いや、その、付き合ってる人がいて」


マリカ「あっじゃあその付き合ってる人と分かれないほうが良いです」


占いのお客さん「そうなんですかね、あの会社で会社っていうか取引先関係の人と仲良くなって、」


マリカ「はいはい、そのひとが好きな人ですね」


占いのお客さん「好きっていうか、、、その」


マリカ「好きでしょ、」


占いのお客さん「まあ、好きかどうかはまだわからないぐらいの関係なんですけどその」


マリカ「好きなのは好きで、確定でー」


占いのお客さん「・・・」


マリカ「まあ、その今付き合ってる人がいつ結婚してくれるかわからないとか、経済的なところとか、なんかそういう事情は全然知らないんすけど、占いはもう気持ちなんで」


マリカ「気持ちとか、もう全部占い出るんで、こういうの気持ちなんで」


占いのお客さん「はい、、、」


マリカ「じゃあ別れないでね」


占いのお客さん「はあ、、、」


マリカ「あっなんかやります、カードとか、おみくじ的な、もう結果でてますけど」


占いのお客さん「えっと、、、」占いのお客さん、目が泳ぐ


マリカ「これ、なんか欲しいの選んでいいですよ、色とかで、これとか、かわいいんで、あっ良いですよ良いですよ」


マリカ、占いグッズ的なおみくじを渡して配ろうとする


~カット変わる~


占いのお客さんのインタビュー


占いのお客さん「悩んでたんですけど、まあ自分の気持ちは先生に教えてもらえて、やっぱそれは大事にしたいなって、、、思うんですけど」


占いのお客さん「・・・占いってこういう感じなんですかね、、、なにかやってもらった感が全然しないんですけど、大丈夫なんでしょうか」


占いのお客さん「まあ、別れないで行こうと思うんですけど」


~カット変わる~


ちょっと不服そうに店を出ていくお客さん


~カット変わる~


マリカのインタビュー


マリカ「毎日、こういう感じの仕事だといいんですけどねー」


マリカ「その気持ち読まれる側の人が気持ち読まれて嬉しくなることって少なくないですか?だからこういうのは求められてる感があるから、なんか自信を持てるっていうか、なんかしかも楽だし」


マリカ「なんか普通の感じのお仕事だと、どうしても気持ちを読んでそのうえで、なにかこう、お世辞を言ったりとか盛り上げたりっていうか、気持ちを読んだうえでさらに何かしてあげないといけないじゃないですか?」


マリカ「どっちかっていうと、もう気持ちを読むのは簡単だけど、さらにやるその何かサービスの方が重要だったりするじゃないですか?まあそういうサービス業的なのってみんなそんなんじゃないですか?だからあんまり気持ちが読めても意味ないっていうか?気持ちを読めても中途半端に読めてないフリしないと怒られる的な」


マリカ「だから占いとかめっちゃいいんすけど、めっちゃいいんすけど、占い協会が超能力使用禁止なんすよね」


マリカ「超能力でも一緒じゃないすか?することは、でも禁止なんすよね、ありがたみがなくなるみたいなね」


マリカ「だから超能力者は厳しいですよね、そのちゃんとした会社とかもコンプライアンス的にテレパスは就職するの難しいそうなんで」






・スーパーから万引き犯が再犯した連絡を受け、スーパー店長、犯罪心理学者から能力に疑問を持たれて仕事を失う マスクなし


・占いのアルバイトからの帰り道、(午後、) 


歩いているマリカを取材してカメラを回している


マリカ「いや、お金ためたいですけど、なかなか一軒家は、で地方だと協会の仕事も減っちゃうんで、、、」


マリカ「あれ、ちょっと電話?」


マリカ「はい、、、、はい、、、っえ、すいません」


マリカ「はい、はい、あっ行きます」

マリカ電話切る


マリカ「あの、スーパーの人からで、万引きした人が再犯したって連絡が着て、行くことになって」


マリカと取材班があるいていると、スーパーの店長から連絡が来て、スーパーに向かう二人




・スーパーのヤード、(午後) 


スーパーのヤードに入っていくマリカと取材班、


ヤードの中には店長と犯罪心理学者がいる、店長は怒っている


マリカ「失礼します、超能力協会のテレパスの」


犯罪心理学者「あっ初めまして、私警察官OBで、今は犯罪心理学者をやっている加藤といいます」


マリカ「超能力協会の鈴木です」


犯罪心理学者は挨拶をして、握手をしてくる


店長むっとしている


店長「今日は来ていただいてありがとうございます」


マリカ「はい、」


店長「自主取り調べ、いつも協力してもらってありがとうございます、ですが、ここで万引きされた、初犯の方、スーパーでの再犯率、とても高い、とても高いというデーターが出ています」


店長「警察の方と連携して、やってる、まあ、ある種警察の方から信頼されてやっている自主取り調べなんですけど、その警察の方から、ちょっと再犯率が高いので、これでは取り調べできてないんじゃないのか?」


店長「犯罪に対する抑止力になってないんじゃないのか?もうそう言われてます。そうなってくると自主取り調べをして業務委託で警察の方からお金を頂くってこともできませんし、毎回、万引きの度に警察の方呼んで、またあの手続きやらないといけませんし、スーパー、客商売ですから、万引きのたんびに関係ない他のお客さんにまたあそこ警察来てるわって思われますからね」


店長「で、万引き犯が捕まえられたら、記録も撮ってデータになるけど、この再犯率やったら、もしかしたらデータになってないだけで万引きされっぱなしの商品がいくつあるのか?って話にもなってきますから、この万引きに対する抑止力っていうのがあるのかないのか?それが本当に重要な自主取り調べの目的ですから」


店長「じゃあ、初犯のこの万引き自体の経験も浅くて常習性もまだ低い状態、一回は人間道踏み外すこともあります、その初犯の時に、本当にもう再犯しない、させない、その決意、思いが超能力の方にはつたわるから来ていただいてるわけじゃないですか?」


店長「だから、結構、重大なことのように思うんですよね、この自主取り調べでの鈴木さんの役割っていうの」


マリカ「・・・はい」


店長「だって超ついてるじゃないですか?超能力じゃないですか?僕らは頑張って能力を身に着けることは出来るけれど、超能力、超ついてますからね?」


店長「だからもっと、ここで鈴木さんに数字で貢献してくれないと、ここでは再犯率のことですけど、そのためにやってもらってることなので」


マリカ「・・・」


店長「っどうですか?、、、再犯率を下げるっていうことについて」


マリカ「、、、いや、私は、その相手の気持ちまでしかわからないので、、、その、その人が思ってることしかわからないので」


店長「いや、僕らはその気持ちすらわからずに、それでも、いやこの人どうなんだろう、こういう特徴があって、こういう考え方で、って考えて、想像して、でもわからないから最終的にはもう信じるしかないじゃないですか」


店長「でも、気持ちがわかれば、そこから、あっこの人のこういう気持ちの種類で反省のしかたやったら再犯しないなとか、気持ちの大小とか強さもわかるじゃないですか?ここまで気持ちの入った反省ならもう再犯しないなとか、この強さはまだ足りてないなとか、鈴木さんが考えて本当に再犯ゼロを目指してやってくれないと」



マリカ「、、、気持ちは、変化するので、、、再犯するかどうか、その時の気持ちで決まるわけじゃないんで、、、」


店長、小さくため息をつく



犯罪心理学者「気持ちがわかるのはストロングポイントですから、例えば今私の気持ちってわかりますか?私、今怒ってますか?」


マリカ「怒ってないです」


犯罪心理学者「怒ってないですよね、でもそれは超能力者じゃなくても怒ってないっていうことが伝わると思っています。私は今、怒ってる特徴を出してないんですよ」


犯罪心理学者「重要なのは、サインですね」


犯罪心理学者「サインがあるかどうかを見抜ければ再犯の起こしやすさを判断できてより強い反省を促せる」


犯罪心理学者「例えば、こちらの資料で、この男性について○○な特徴があります、この特徴は○○なので(どんな理由でもいいからネガティブにこじつける)再犯率の高いサインととらえることが出来たんです」


犯罪心理学者、マリカが自主取り調べで反省していると判断した万引き犯たちの映像や写真を見せて


犯罪心理学的(容姿の特徴や映像での動作等に言いがかりをつけて)には再犯の危険が高かった人物がいることを指摘して、そういった人物に対して反省していても刑事告訴しておかなかった責任を追及していく


店長「どう思う?これ聞いて?」


マリカ「、、、どうって、、、」


店長「だって加藤さんはもう能力じゃないわけじゃん、もうそういうデータじゃん」


犯罪心理学者「データを知って、サインを見抜けるかどうか?ですね」


マリカ「、、、そんなこと言われても」


一同沈黙



犯罪心理学者「じゃあ、僕とゲームをしませんか?」


犯罪心理学者「僕と鈴木さんでトランプのババ抜きの勝負をしましょう、僕が勝ったら店長は超能力者ではなくて犯罪心理学者に自主取り調べのサポートをお願いするようにしてください」


マリカ「協会の仕事だから、そんな勝手に」


店長「いいよ、やってよ、再犯率が下がればそれでいいから」


犯罪心理学者「鈴木さんに本当に人の気持ちがわかるんならトランプのババ抜きは勝てると思いますけどね」


~カット変わる~


トランプの札を配る店長、


対戦前のインタビュー


犯罪心理学者「超能力を信じてなくて、ないことはないんだろうけど、でもそれよりもデータの方が科学的なんで、今回もサインをみつけていけば必ずチャンスはつかめると思います」


対戦前のインタビュー


マリカ「結局、勝負をすることになってしまいました、ババ抜きは一回も楽しいと思ったことがないですね、だれがジョーカー持ってるか絶対わかっちゃうんで」


対戦前のインタビュー


店長「長年の積み上げたデータと、生まれ持った、文字どうり生まれ持った能力、どっちが勝つのか見届けたいと思います」


ゲーム開始、最初はマリカにババが配られていた


犯罪心理学者は、マリカのサインを見極めて、うまくババを引かないように序盤を進めていく


しかし、サインを見極めきれずに中盤でババを引いてしまう、それ以降はマリカに心を読まれて全くうまくいかない


ゲーム終盤で犯罪心理学者はサインやプライドを捨ててババを自分でもわからなくなるようにシャッフルして、完全に確立の勝負に持ち込む、そうして偶然の力だけでマリカに辛勝する


店長「いまのはちょっと、、、うん」


犯罪心理学者「まあ、、、でも勝負は勝負、ですかね」


店長「ええ、、、そうか、、ちょっと考えます」



~カット変わる~


・店の外

店長がおばさんにお願いごとをしている様子をマリカや取材陣が遠くから見ている

マリカ「、、、しばらくスーパーの仕事は協会にこなくなるみたいです」


マリカ「店長は犯罪心理学の人も信用してないみたいで、このポジションどうするのか結構悩んでるみたいです」


マリカ「なんか、人を見る目とか関係ない近所のおばあちゃんとか、知り合いに頼んだりして、でも断られたり、、、もう信用できれば誰でもいいみたいな、、、」



・サトラレの政治家志望の方の路上演説を見る


マリカについていく取材陣


サトラレの能力者が街頭演説をしている、


サトラレ政治家、演説内容(もっと増えます、セリフではないのでうろ覚えや言い換えがあってOKです)


『政治家志望の〇〇です。私はもう皆さんおわかりだと思うんですが、サトラレです。人に嘘がつけません。今、日本で、政治家が何考えてるか皆さんわかりますか?本当に日本のため、日本のこと考えてるかどうか?わかりますか?私は、少なくとも考えてることがバレてしまう超能力者です。今までの人生、やましい事を考えればその都度、大変でした。学校の試験じゃ、少しでもいい点数を取りたいと思ってしまったら、カンニングをしようという邪険な気の迷いが表に出てしまう。カンニングをしなくてもカンニングの事を考えたらもうバレて叱られてしまう。女性の前でいやらしい気持ちになってもバレてしまう、不正が出来ないだけじゃないんです。もうね、人間の修行ですよ。超能力者なのでもうまともに生活できませんから、能力に応じて補助金をもらって国に生かされてきました。でもこの厳しい人生、僕は修行と呼んでるんですけどね、この修行の中で、自分はどうなっても良い、日本のためにどんな事があっても受け入れるんだ、もうこの修行のような人生の先に待っていたのは圧倒的感謝ですよ。皆さんは自分に出来る最大限のチャレンジをしていますか?自分の可能性を試していますか?今あなたが本当に向き合わないといけないことはなんですか?私は政治家になったら、皆さんが私のように誰の目も気にせず、本当の自分と徹底的に修行して日本人の可能性とステップアップ、この時代の中での日本の可能性を最大限にしますよ!』



(2-3人でもいいからしっかりとサトラレの街頭演説を見ている、スーツ、腕章、ポスター、拡声器で個人で活動してる感じを出す)


その様子を見ているマリカや取材陣、


マリカ「あのひと、サトラレなんですね、、、」


マリカ「サトラレは人に気持ちを読まれてしまうだけですから損するだけの能力って言われて協会からも補助がでるんですけど、なんか、、ああいうの、、、ああいうこともできるんですね」




~カット変わる~


通行人の方、演説を聞いている方、マリカのインタビューが流れる




~カット変わる~




政治家「あなた、あなたは自分の可能性とむきあっていますか?」


マリカ「、、、えっわたし、え」


政治家「私の気持ちがわかりますよね」


政治家「私にいやらしい気持ちがないってわかりますよね」


政治家「私はね、サトラレなんですよ、本当に日本のことを考えてるんですよ!感謝してるんですよ!」


政治家「あなたはどうなんですか?」


マリカと取材班、逃げ出す


政治家「立ち去っていくんですか?」


政治家「気持ちを伝えあわないんですか?」


~カット変わる~


逃げているマリカ、複雑な心境、インタビュー



・仕事を失って、胸中を告白するマリカ、超能力なんて役に立たない


マリカ「だって私、協会とかじゃなかったらオレオレ詐欺とか絶対できますよ」



・取材拒否するマリカ


仕事もなくなって自暴自棄になったマリカが引きこもって取材に応じなくなる、


取材班が部屋のチャイム押したら『もう帰ってー』とか、アパートの前で待機して様子見してたら『私、アパート前とか近くに居られたら、そんなん気づくに決まってるでしょ!』とか怒られる(アタシンチのお母さんが進化して騒音おばさんみたいになってしまったみたいな)



マリカ「めんどくさい女って思ったでしょ、私のことめんどくさい女だなって、今、思ったでしょ、、、だから思ってたらわかるんですけど、全部、嘘かどうかとかわかるんですけど、、、」




・万引きGメンになっているマリカ


時間経過し、数週間後?、万引きGメンとして活躍しているマリカ


店長に頼んだらやってもいいと言われた


店長が万引きについてコメントする






チャプター2





万引きGメンとして活躍しているマリカ


マリカが万引き犯を捕まえたと思われたが冤罪のようだったが実際は、、、


今日も万引きGメンとして活躍しているマリカ

その様子を撮影している取材陣


万引き犯「だから、おれは盗ってねえって」

マリカ「いや盗ってます」

万引き犯「ふざけんな、このインチキテレパシーが」

マリカ「デイビッド!」

外国人留学生アルバイトのデイビッドが万引き犯を取り押さえるためにもみ合いになる

怒ってかぶっていた帽子を投げ捨てる万引き犯

デイビッド「フリーズ、プリーズ、フリーズ、プリーズ、ドント、ムーブ」

万引き犯「俺じゃねえって言ってんのがわかんねえのかよ、日本語通じねえのかよ、このくそやろう」


マリカ取材陣に向かって

マリカ「私のテレパシーは、まあ間違うことはないんですけど、こういう風に怒りで罪悪感を隠そうとされるパターンは多いですね」


デイビッドが万引き犯を取り押さえて部屋に連れていく

万引き犯「ふっざけんな、カスが」

店長「いいから、いいから、座ってくださいね、はい」


店長「じゃあ上着のポケット調べますからね」

店長は上着のジャンパーを脱がす

万引き犯「なんもはいってねえから、」

店長、上着を調べるも商品は見つからない

店長「あれ、なんも、」

万引き犯「だから言ってんじゃねえかよ!」

マリカを一瞥する店長、万引き犯を見やるも商品を隠すような疑わしい場所がない

店長「、、、すいません」

万引き犯「すいませんじゃねーだろ、なに、人様捕まえてんだ」

店長「本当にすいません、あの、自分たちも本当になんで間違ってしまたのか原因を」

万引き犯「わけわかんねえよ、こんなインチキテレパシー使いに、日本語も通じねえ外人雇って、」

店長「貴重なお時間を」

万引き犯「すいませんじゃねえだろ、早くどけよ」

店長をどかす万引き犯、

店長「本当にすいませんでした」

万引き犯は部屋を出ていこうとする間際に振り返って

万引き犯「あっお前ら、謝ってねえだろ謝れ!」

マリカ&デイビッド「すいません」

万引き犯、デイビッドの胸倉をつかんで

万引き犯「お前、日本語喋れんじゃねえかよ」

デイビッド「ソーリー」

万引き犯はデイビッドを突き飛ばす

万引き犯、取材班に向かって

万引き犯「お前らデータ消せよ、顔にモザイク入れろよ」

万引き犯出ていく


マリカ、フロアに戻って業務をしながら、取材に答える

マリカ「たまーに、間違えることがありますね、そのさっきの人は、本当に申し訳ないんですけど」

マリカ「お年寄りとかで、盗ったのにその盗ったこと自体を店から出るときには忘れてて、それで間違えるってことはありますね、能力はあくまでその時の感情しか伝わらないんで、でもだとしたら、万引きを見逃すパターンになるんで、間違って商品がカバンに入ってたとか、、、なんというかその、私がこの人は物を盗んだ罪悪感を感じているってわかったのに間違えちゃったパターンっていままで全然なくて、、、なんでなんだろう、、、さっきの人、物を盗った罪悪感だと思ったんですけどね、、、なんかプライベートで嫌な事でもあったんですかね、、、うーん、、、」

マリカ、考え事をしているとふと、落ちている帽子に気づく、先ほどの万引き犯が落とした帽子だ、裏返すと値札が付いている

マリカ「あっ!」





・デイビッドの辞表

マリカが店長に報告しにいこうとすると店長の部屋のドアが半開きで中の様子が見える

留学生バイトのデイビッドが店長に辞表を提出しているところだった


デイビッド「店長、すいません」

辞表を提出する店員のデイビッド、

店長「え、さっきの人?」

デイビッド「あ、違います」

店長「じゃあ、どうして、、、」

デイビッド「その大学の研究室のゼミが始まってそれでスケジュールが変わるんで」

店長「ああ、そうか、、、その、、、次、きまってんの?」

デイビッド「はい、グリーンガーデンっていう」

店長「ああ、そう、、、パチンコ?」

デイビッド「はい、シフト組みやすいです」

店長「、、、夜でしょ?うちもさあ、夜は品出しとかあるから」

デイビッド「時給もいいです」

店長「そう、、結構長い?よね、うちでやって」

デイビッド「1年半すかね」

店長「だよね、、、、、、」

店長「うん、、わかったー、、、」

デイビッドが去ろうとする呼吸や雰囲気が出るか出ないかの瞬間で

店長「あっでも、、、その、ちょっとだけ待ってくんない、その募集するから新しい人それで、ちょっとだけ待ってほしくて、デイビッドだけのシフトの日とかもあるじゃん」

デイビッド「後期から水曜ゼミあります」

店長「いや、良いよいいよ、それは、全然いいよ、でも大学のそれのやつの最初はさあ、そのなんかミーティングみたいなやつでしょ多分、全部行かないといけないわけじゃないでしょ、大丈夫でしょ、だから、ちょっとだけ待って、もう大丈夫だから、、、、ああじゃあいいよ、俺やっとくから」




・デイビッドへの取材

デイビッド「スーパーのバイト、昼が多いです、後期からゼミ始まります、ちょっと続けづらいです、パチンコの方が時給良いです」

デイビッド「他の留学生もパチンコの人多いです、時給スーパーよりいいです」



・店長への取材、喫煙所

店長「まあ、去る者は追わず、、、うん、それにつきますね」

店長「デイビッドはすごい真面目だったし、まあ日本語も最初っからっ今みたいにってわけじゃないなか、やってきてくれた、そこは苦労かけたと思うんで、まあ、それがねこういう形でね、まあ次のステージに行ってもね、俺らとのやってきたこととかで、ここで学んだことでね、やっていけると思うんでね、次のアルバイト先にしたって、本業の学業にしたって、ここで学んだことがねやっぱり基本になると思うんで、そういうデイビッドのね人間磨きの場にもなれたんじゃないかなってね思うとね、こういう時に噛みしめますよね、やっぱアルバイトの募集って、大切なワークだなって」


喫煙所では自販機の内容物の整理を行う業者が二人で作業しに来ているが、一人だけが作業して、もう一人はずっとタバコを吸って休憩している

その様子を見られた作業員

作業員、店長に向かって、

作業員「いつもすいませんねえ、貸してもらって」

店長「ああ、全然いいっすよ、いま吸える場所すくないんで」

作業員「ありがとうございます、」

店長「新しい人っすか?」

作業員「ああ、あの人、超能力の人なんで、運転できないんで、荷下ろしだけやってもらってて」

作業員「○○さんいつ頃終わりそう?」

○○さんは段ボールを運びながら答える

○○「あと三箱です」

作業員「ああ、そう」

作業員「一週間だけおれ運転しかできないんで臨時でやってもらってて、いや、おれ腰やったちゃったんすよ」

店長「大丈夫すか?」

作業員「いや大丈夫じゃねえっすよ、先週から、かがむとぴきっと来る時があって、いやあ、あの液物がきついんすよ、12本ぐらい入ってるやつあるじゃないすか?醤油とか、やべえっすからね、店長は大丈夫ですか?」

店長「まあ、」

作業員「腰、大事っすよ」

作業員去る、

作業員「台車押すのやるよ」





・アルバイトの面接


店長とマリカはアルバイトの面接を行う

店長はアルバイトであっても地域に貢献する心を持っているかどうかを重要視していて、単にお金が欲しいという動機での就労を認めようとしない、マリカに超能力を使って志望者の感情を読み取らせて「お金が欲しい」と思っているだけの志望者を落としていく

3人目の志願者はマリカが前回路上で出会ったサトラレの政治家志望の男だった、サトラレの男は正直で地域貢献の心も持っていて熱意にあふれていたが、サトラレなので当然接客には向かないだろう

店長「、、、ああ、俺、年上苦手じゃんだからいっかなーって」




喫煙所で休憩している店長

いつも通り、自動販売機の詰め替え作業をしている作業員と○○、

作業員はタバコを吸って休憩している

店長もタバコを吸いに来る

作業員「店長どうかしたんすか?」

店長「いやあ、バイト見つかんなくて」

作業員「そうなんすか、、、あれ、○○さん次決まってたっけ?」

○○はこの仕事を首になるらしい、○○は仕事を探しており、店長は○○を誘う



・スーパー

スーパーの店員の衣装を着てデイビッドから仕事を教わっている○○


商品のレジのスキャンをしている

デイビッド「この、3番のやつはレーザーがでないからすぐにやらないと、すぐにやらないと、遅いです、これもぴってなるから」

デイビッド「ゆっくり、だめ、もっと早く、お客さん怒る」

デイビッド「だめだめ、野菜は手で打つ、値段覚えないとダメ、表みてたらお客さん怒る」


デイビッドの動作は非常に素早く、○○は追いつけない


デイビッドが○○に仕事を教えている間にレジに人が列ができてしまった

レジを二台使って溜まった人を高速処理していくデイビッド

○○、デイビッドを見ている


休憩所でタバコを吸っている○○

○○「自分、ちょっと不器用なんで、これは早くて、っていうかこんな難しいと思ってなかったんで」

デイビッドが○○を呼びに来る

デイビッド「はやく来てください」



デイビッド「次は万引きの人の拘束、重要です、」


デイビッドが万引き犯の拘束を○○に教える、

○○はなんとかやろうとしてみるがデイビッドのようにうまくはいかない

デイビッド「万引きの人がいたら連絡が入ります、そしたら背後から腕を押さえます」

デイビッド「○○さん動き遅いです、それでは逃げられます、万引きの人、動き早いです」

デイビッド「近づき方、良くないです、障害物をつかってください、バレたら終わりです、相手の死角から、足音を立てずに近づいてください、」

デイビッド「相手をけがさせたらダメ、武道の達人、相手にケガさせない」

デイビッド「ちがうちがう、身長を活かせばいける」


休憩所で店長に相談している○○

○○「、、、おれ、無理っすよ、、、」

店長「最初はみんなそんな感じなんで、」

○○「スーパーとかコンビニとかって他もこんな大変なんですか?」

店長「、、、うーん、そうですねえ」

○○「いや、なんかおかしいっすよ、万引き犯の捕まえ方とか絶対、マニュアルにないですよね」

店長「、、、まー、マニュアルはたぶん万引きがされない前提で作ってるといいますか、だって万引きされる前提のマニュアルってなんかお客様に失礼じゃないですか、だからそのデリケートなところはどうしても現場でカバーするといいますか」

○○「、、、そんなん言われても、レジとかもめちゃくちゃなスピードだし、、、おれ、品出しとかしかできないっすよ」

店長「いや、、、でもデイビッドも来れない日があるんで、その、最初からばっちりじゃなくてもいいんで、そのちょっとづつ頑張りましょう」


スーパー、デイビッドのいない日

○○は品出しをしながらインタビューに答えている

○○「まー結局、前の仕事と同じようなことをしてますね、、、力仕事がなんだかんだ自分には一番性にあっt」

インタビューの途中でインカムが入る

マリカ「野菜コーナー、通過中、男、白いシャツ、髪短髪、確保願います」

○○、動揺する

マリカ「○○さん、対応してください、他の人はレジから離れられません」

○○インカムで、○○「確認しました」

○○「マジかよ、、、」

マリカ「早くしてください、もう逃げられます」

○○「ちっくしょう」

○○、万引き犯に向かって走っていくが途中で万引き犯に気づかれてしまう

○○「うおおお!!!」

○○は執念でダッシュして万引き犯に追いつくがつかんだ腕を振り切られ簡単に拘束を抜けられてしまう

その際に○○はケガをする



店長の部屋で叱られているマリカと○○

店長「、、、、だって、盗られるってわかってんでしょ、、、なんで盗られちゃうの」

マリカ「すいません」

店長「いや、なんで」

マリカ「そのインカムで連絡したんですけど」

マリカきまずそうにしている

マリカ「私はそのときレジ応援しないといけなくて、お客さん並んでて、それで連絡したんですけど、、、その○○さん、初めてじゃないですか?こういうの、多分そのせいだと思うんですけど、やっぱり、その初動が遅くて、しかたないと思うんですけど、、、インカム越しにもその勇気が伝わってこなかったといいますか、、、仕方ないと思うんですけど」

店長「、、、いや、○○さん、、、そーかー」店長は天井を見上げている

○○「、、、すいません」

店長「ビビっちゃった?」

○○「、、、はい、、、いやビビっちゃうよね普通」

店長「、、、うん、でもそれじゃだめだよね、勇気がないと、なんで勇気がないの?」

○○「、、、」

店長「、、、うん、怖いよね、でも怖いと思うから怖いんじゃない?恐怖を感じてるわけだ、でもそれは相手も同じだから、相手もこっちを怖がってるから、その、なんだろう、こっちも怖いけど、その相手の恐怖を利用する、怖がらせ合うせめぎあい的な?ところで勝負するみたいな」

○○「、、、」

○○、包帯を巻いた腕を見せて

○○「これ労災とかは降りるんですか」

店長「、、、いや、それは降りないかな、、、そのマニュアルとかにはない作業だから」

○○「じゃあ、おれやらないっすよ、」

○○、部屋を出ていく

店長「えっえ、ちょ、ちょとまって」


店長「えー、今、本気だった?」

マリカ「いや、結構、怒ってはいましたけど」

店長「やめちゃう感じ?やめる?やめない?」

マリカ「やめる感じではないです」

店長「言い方まずかったから?俺の」

マリカ「、、、それはわからないですけど」

店長「、、、いや、年上苦手なんだよな」






大学っぽい場所で研究されている○○

実験が行われている、手から火を出現させる○○


○○への取材

○○「パイロキネシスの○○です、僕は火を出せる超能力者です」

○○「今日は、大学の研究に協力しています、今回の研究は人類史の研究です、人間が最初に使った火は超能力由来の火ではないか?っていう仮説がありましてその検証の為の実験です」

研究員「○○さん、準備ができましたお願いします」

○○「はい、」

○○、次に超能力を使わずに木の枝で作られた装置で火を起こそうとする

○○「痛っ、いやあこれ、大変っすね」

火は起こせない


実験が終わり、外に出る○○と取材陣、

○○「そうっすね、だいたい、週に三回ぐらいこういう実験?の協力をしていますね、、、お金ももらえるんでやれって言われたら全然やるんですけど、その、、、なんかあんま意味あんのかなって思うときはありますね、今回の実験とかは、その摩擦で火を点けるとか素人は絶対無理じゃないですか?それで火を点けられるとしたら、もうそのサバイバル的なのに慣れてるかどうかじゃないですか、キャンプとかで、だから全然超能力関係ないんじゃないかなって、、、」


警察署によって行く○○

○○「今日は能力を使ったんで警察署にきてます、そのパイロキネシスは基本能力の使用は禁止されていて、だって必要ないじゃないですか?その超能力で火を使う必要って普通に生活してたらないから、だから僕らは基本能力の使用は禁止されてるんで、実験とかで能力を使用するときだけ許可を申請するんですけど、今日はその申請したら貸してもらえる許可証を返しに来ました、なんつうんすかね、仮免みたいなもんですね」

能力の許可証を返却する為に警察署に入っていく○○

警察署から出てくる○○

○○「これから消防にもいきます、能力使用の経緯を報告してきます」


夕方になり、歩いている○○、

○○「いっつもこんな感じで実験って言っても、実験してる時間よりも手続きみたいなことをしてる時間の方が長いっすね」

○○「だから実験自体は13時から2時間ぐらいしかやってないんすけど、その朝から警察と消防回って許可証もらって、午後は返してっていう感じなんで、だから1日仕事にはなってますね」


夕方、バス停に到着する○○、バスが来てもスルーする

○○「ちょっとまってください、あぁ、これハイブリッドじゃないから俺乗ったらダメなんすよ、俺、バスはハイブリッドじゃないと乗れないんすよ、あと自分で車も運転できないっすね、原付とかも、ガソリン絡んでると結構厳しいっすね」


夕方、バス待ちの間に喫煙所にいく○○

○○「吸います?吸わないんすね?、、、すわない方がいいっすよ」

寂しそうに笑う○○、タバコを吸うことへの世間のプレッシャーが垣間見られるようなひと時


帰宅する○○、

夕方を過ぎ部屋が暗いが○○は明かりをつけない

○○「ちょっとまってくださいね」

暗い部屋で懐中電灯を点ける○○

○○「俺、能力あるから電気ダメなんすよ、ほら」

コンセントに懐中電灯の光を向ける○○

コンセントにはガムテープが張られていて使用不可と書かれている

○○「まあガスは当然っすけど灯油とかもダメなんで切ってありますね、電池は良いらしいんで、暖房とかはまあ、なんかその電池用のやつとかがあるんすよ、それでって感じっすね」

暗い部屋で懐中電灯を上に向ける○○、少し部屋が明るくなる

○○は立ち上がり、棚から何かを取り出してきて食べ始める


○○「電気ダメなんで、米炊いたりとかなんか調理したりもできないんで、、、これはセロリっすね、その野菜不足になるんすよ、弁当ばっかだと」

食べられる生野菜に塩をかけて食べている

○○「冷蔵庫もダメなんで、調味料も腐る奴はダメなんで」


部屋に写真が立てかけられているのを見つけたスタッフを見て

○○「娘っすね、、、まあ、子育てするんでって離婚したんすけど」

棚から手紙を取り出す○○、暗くてカメラではなんと書いてあるかはわからないが、しげしげと見つめている○○


○○「大学とかの研究で、別に生活費的なのは何とかなるんで、そのあんまし働いても意味ないんすけどね、なんか」


○○「スーパーいきますよ、娘の、、、まあ、なんかの足しにはなるんで」

暗い部屋で能力でタバコに火をつけて吸う



チャプター3


デイビッド「卒論をやらないといけなくて」

店長「いや、その一応さー、いままで入ってもらってて、それを急に0にはできないじゃん」

デイビッド「前から言ってます」

店長「そうそう、だから、それがめっちゃ良くて、俺もさ、そのおかげでさ、あの○○さん、入ってもらったじゃん、まださ、デイブしかできないこともあるけどさ、○○さんに覚えてもらってからでもいいわけじゃん」

デイビッド「卒論は集中しないと、他の留学生も大変、言ってます」

店長「でもさ卒論だったらさ、その用事ではないじゃん、ね、そのなんかこうパソコンとかでやるんでしょ、じゃあ用事じゃないからさ、あ、あの、あれ、良いよ、パソコン持ってきてもいいよ、そしたらさ、変わんないじゃん、あの家でやってもここでやっても変わんないでしょ、だから大丈夫でしょ」

デイビッド「卒論、失敗したら、留年します、」

店長「えでも、留年したら、ここでもう一年バイトしてよ」

デイビッド「、、、」

店長「あ、冗談冗談、ごめんごめん」

デイビッド「、、、」

店長「あ、俺、俺、手伝う、手伝うよ、その卒論、俺、ほら、後ろでパソコンやるじゃん、その事務的ななんかそのパソコンでやるやつとかさ俺慣れてるからさ、ついでにやるよ、俺、なんかやるから俺も、うん、一緒にやろうよ卒論」

デイビッド「新しい人いれてほしいです、バイトの人みんな時間足りてないです」

店長「わかった、わかった、新しい人、入れる、入れる、それで、デイビッドはパソコンもってきていいし、卒論しながらでいいから、俺も手伝うから、ね」

デイビッド「、、、」

デイビッド、不服そうにしている





新しいバイトを募集するとテレポートの△△が面接に来た

面接をしている△△と店長とマリカ

一通り質問していく店長、後ろ向きな回答が目立つ△△、

店長「結局、うちを選んでくれた理由って一番の理由ってなんなの?」

△△「その、僕は超能力があって、ここでは能力があるひとでも働けてるって聞いて、それで、ここだったらもしかしたら僕でも働けるかもしれないなあって」

店長「それだけ?」

マリカ「嘘はついてないです」

店長「そう、、、あ、なんか質問とかってある?」

△△「トイレの場所ってどこですか?従業員用の?」

店長「トイレ?出て右曲がってって階段あがったっところにあるけど、え、行きたいの?」

△△「違います」

店長「じゃあ、今聞くことじゃなくない?」

△△「あ、すいません」

店長「すいませんっていうか、なんていうんだろう、能力とか以前に前向きさ?みたいなのがない感じがするっていうか、まー仕事だったらなんでもそうだと思うんだけど、お金って大切だからできれば渡したくないものじゃん、それをもらうってなると、こう踏み込んでいかなきゃいけないよね」

△△「はい」

店長「だからどんな仕事でもある程度積極的にならないと、」

△△「そうですね、、、」

店長「そうですねっていうか、、、トイレの場所もさ、そりゃいつかは聞かなきゃいけないし気になったのかもしれないけど今じゃなくてもいいなって考えたらわかるじゃん?それをさ、なんかこのタイミングで聞くって違うと思うんだよね、やっぱっここは嘘でもいいから自分をアピールしたり、仕事に興味がある感じにしてもらわないとって」

△△「すいません」

店長「すいませんっていうかさ、だいたい受け身な感じがするんだよね、能力がある人でも働けるからってさあ、理由もさあ、、、そのなんていうんだろう、働きたいんだよね?」

△△「はい、」

店長「じゃあさあ、自分でできることやろうよ、」

△△「え、」

店長「だってさ、うちは能力者でも働けるよ!それはうちが工夫してるからであって、うちの良さじゃん、だからそれに匹敵するような△△さんの良さがないとさ、だめじゃん」

△△「それは、、」

店長「まあ、いいんだけど、、、何ができるの?」

△△「、、、」

店長「何をして何をできる感じになっていくつもりなの?」

△△「、、、」

△△、緊張してテレポート能力が発動してしまう



△△の衣服のみが場に残り、慌てる店長とマリカ



店長「わ、消えた」

店長「え、、、何が」

マリカ「、、、緊張されてたみたいですけど、それ以外には、、、」



廊下のほうから声が聞こえてくる


△△「すいませーん」

店長「そと?」

店長とマリカと取材陣が廊下に出ると裸で逃げていく△△の後ろ姿が確認され追いかける


店長「あ、まて!」



△△を追いかけてトイレにたどり着く一同

男子トイレなのでマリカは入ろうとしない


男子トイレの個室トイレに入っている△△


店長「おーいどうした、ちょっとでてきてください」

△△「まってください、今僕、服着てないんです」

店長、取材陣やマリカに向かって

店長「服着てないってどういうこと?」

△△「すいません、僕テレポート能力者なんです、テレポートは自身の肉体を瞬間移動させる能力ですけど、自分の肉体しか瞬間移動させられないから、自分の肉体がふれている衣服とかは元の空間に置き去りにしてしまって、能力を発動させると全裸になってしまうんです、ニュースとかでもたまにテレポート能力者の暴発で裸のおっさんがつかまったりするじゃないですか?」

店長「あれか、、、」

△△「僕も緊張が高まると不意にテレポート能力が発動してしまって、テレポート能力者はほとんどそういう緊張のせいでテレポートして街中で裸になって警察に捕まってしまうから社会進出が難しくて、、、」

マリカ、男子トイレの入り口から

マリカ「それでさっきの質問でトイレの場所を聞いたんですか?」

△△「はい、そうです、僕はテレポートする場所を強くイメージすれば完全な暴発は防げることがあって、トイレにテレポートすれば問題ないじゃないですか、それでさっき店長に質問されて緊張してしまって、もうやばいと思ったんでここにテレポートしようって思って」

店長「じゃあ、いま服着てないってこと?」

△△「、、、はい、」

マリカ「私とってきます、」

マリカ立ち去る

△△「、、、そのすいませんでした」

店長「何が?」

△△「いや、その面接中に、急にテレポートしてしまって、」

店長「まあいいよ、それは仕方ない、んでしょ?」

△△「、、、仕方ないか、仕方なくないかでいえば、、、完全に仕方ないこととも言えなくて」

△△「その、店長に言って頂いたような、その僕が働いて何ができるのかってことを僕がやっぱり考えられていなかったのが良くなくて、そこに自信がなくて、だから緊張してしまって、、、せめてそういう質問されたときにどう答えるかとかもっと考えられてたら、よかったのにって」

店長「そこまで、できなくてもいいよ」

△△「いえそんなことないですよ、その僕は他の仕事とかもやっぱりテレポートしてしまうんで、うまくいかなくて、人よりできることが全然なくて、トラブルも起こしてしまうし、だから自分にできるって言えるようなことが今は全然なくて、、、働きたい気持ちはあるんですけどどうやったらうまくいくかわからなくて、だから受け身になるしかなくて、そういう問題があるっていうのがやっぱり店長さんには伝わっていて、それは僕がなんとかできなきゃいけないところだとおもうのに、だからこそ店長さんに質問してもらってうまく答えるチャンスをもらったのに、、、そこでテレポートしてしまって、、、本当にすいませんでした」

店長「、、、いいよ、俺もちょっと言い過ぎたっていうか、その一生懸命かどうか知りたかっただけだからさ」

△△「いえ、大事な時間を使ってもらって面接してもらったのに、本当にすいませんでした」

店長「うん、いいよ、別に」

店長、感動している



店長の部屋

店長「うーん、その難しいところではあるんですけど、、、最後は人柄なのかなと、、、僕は人柄で判断するタイプなんで、、、能力とどう向き合うかっていうのは彼の課題だと思うんですけど、でもここでサポートできないことってないと思ってて、その彼に自信を付けさせてあげる、仕事を通して、そうやって解決できるんじゃないかなって、彼だけじゃないですけど、アルバイトは一人ひとりの事情というか夢があってやってることだとおもってますんで」

店長「そのかわり、仕事はビシバシやっていくんで、そこは手を抜かずに」





・スーパー店内

マリカにインカムで連絡が入る

インカム「レジ応援お願いします、テレポートしました、レジ応援お願いします」

マリカ、舌打ちをして、レジに向かいながらインカムに答える

マリカ「いま付けてるんですけど」

インカム「レジたりません、列伸びます、もういいですから」

マリカ「くそ、」


レジにはテレポートの衣服が残っている



休憩中にインタビューに答えるマリカとパイロキネシスの○○とデイビッド

マリカ「その、、、苦手なお客さん?がいるみたいで、なんかクレームになっちゃったことがあるお客さんで、それでその人が来ると緊張しちゃうみたいで」

○○「いや、緊張とかってレベルかよ、、、あいつこの前、その客と目が合っただけでいきなりテレポートしたぞ、そんなんどうしようもねえぞ、、、メンタル弱すぎるだろ」

マリカ「緊張感みたいなのは凄く伝わってきますね」

○○「あとさあ、あいつトイレにテレポートしたら必然的に誰かがあいつの衣服をもっていかなきゃ復帰できないわけじゃん、救助するのにも人員が必要になるからさあ、二人持ち場離れなきゃいけないから、瞬間的にワンオペになるわけ、マジでむりだからね、ワンオペはデイビッドじゃなきゃ無理だから」

マリカ「店長はデイビッドがいなくなるからバイトを増やすって言ってたのに、結局△△さんが来てもデイビッドのシフトを減らせないんですよね」

悲しそうにしているデイビッド



後ろからテレポートの△△が通りかかる、

△△「あ、、、その、すいません、いっつもご迷惑をおかけしてしまって」

○○「、、、」

デイビッド「、、、」

○○とデイビッドはあまりいい印象ではないようだ


マリカ「あ、全然、ま、がんばりましょう」



△△「はい、ありがとうございます」

去っていく△△







マリカ、インカムでテレポートに連絡する


マリカ「その男、万引き犯です」

テレポート、レジで困惑している

マリカ「いいから引き留めて」

テレポート、緊張した面持ちで万引き犯と対峙する


テレポート「あっすいません、、、その、、、」

万引き犯「なんだよ」

テレポート「あっいえ、その、あの、あれレジが、この読み取らないっすね、この、」

テレポート、レジ打ちのバーコードをうまく読み取れないフリをするが万引き犯に怒られてしまう

万引き犯「はあ、お前何やってんだよ」

テレポート「いや、違うんすよ、違うんす、その、、、ちょ、ちょ、ままま、まってくださいよ」

万引き犯、バーコードをひったくって自分で読み取ると簡単に読み取れて、怒る

万引き犯「貸せよ、いや通るじゃねえかよ」

テレポート「あ、すいません、そこっすね、あ、ありがとうございます」

万引き犯「やれよ、、、いや、遅いから、うしろ並んでるよ、、、」

テレポート、まごついている

一方マリカはおばあちゃんに接客をしながら、インカムでテレポートに

マリカ「もう少し引き留めて」


万引き犯「あーわかった、じゃあ、あと10秒以内にバーコードできなかった商品はレジ通さなくていいってこと?俺、打たずに通るから?」

テレポート「ええ」

万引き犯「10、9、8」

テレポート「すいません、やります、やらせてください」

テレポート、慌ててレジを打つ

テレポート「○○が一点、○○が一点、」


万引き犯は会計を終えて出ていこうとするが、テレポートは立ちはだかる

テレポート「お客様、すいません、レジを通ってない商品があるかもしれなくて」

万引き犯「通っただろうがよ」

テレポート「すいません、あの、その確認させてもらえないでしょうか」

万引き犯「はあ、確認させるわけねえだろ」

万引き犯「え、じゃあ、確認させてなかったらどうすんだよ、、、え、じゃあ何?見て見ろよ」

万引き犯はカバンの中身を見せてくる、商品はない

万引き犯「じゃあいくから」

万引き犯は通り過ぎようとする

テレポート「お客様、すいません、おねがいします」

テレポートは万引き犯を止めようとするが

万引き犯「あ、お前、暴力で客を止めようとすんのか?」

テレポートはたじろぐ

テレポート「すいません、お願いします、少しだけ、もう少しだけ待ってください」

テレポートは土下座する

万引き犯「いや、いま確認したじゃん、時間内からもう無理だから」

万引き犯は店を出ようとテレポートをあとにする


テレポートは能力を発動し、土下座の体制のまま、万引き犯の足元に瞬間移動し、万引き犯は転倒してしまう

万引き犯は転倒すると服の中に万引きしていた人参、じゃがいも、たまねぎ、などが床に転がっていく


女性客「キャー」

客が全裸になったテレポートを見て驚いている


店の駐車場に警察が来る、全裸のテレポートが警察に連れていかれるのを見送る店長、マリカ、万引き犯、通報した女性客

テレポートを見送ると店長は店の中に万引き犯を連れていく

店長「いきましょうか」

万引き犯「その、どうしても子供にカレーを食べさせてやりたくて、、、そのすいません」

店長「わかりました」



通報した女性客にインタビューが行われている

女性客「その、なんていうんでしょうね、その、最初はレジがすごい混んでるなーて思ってたんですけどね、なんかその、大声?大声みたいなのが聞こえまして、その声がしてその、もう、もうすぐに、その最初わからなかったんですけど、その男の人が何かに転んで、そしたら、もう裸の人がいて、それでもう慌てて、びっくりして」



チャプター4~5



デイビッドが就活を始めるのでアルバイトを辞めたいと相談された店長、店長はデイビッドにもう少しだけ頑張ってもらうように頼み新しいバイトを募集する



・□□の面接


□□の履歴書、学歴がすごい、有名な大学の経営学科を卒業していたりMBAを取得している


店長「その、何が悪いってわけじゃないんですけど、、、あの、うちスーパーなんで、、なんて言うんでしょう、その割に合わないかなって、うちは時給も」

□□「なら、インターンでもいいですよ」

店長「へ?」

□□「インターンの間はお給料もいらないですし、その間に決めて頂いてもいいんで」

店長「え、、うちは全然大丈夫なんですけど、そ、それで大丈夫ですか?」

□□「はい、大丈夫です」

店長「じゃあ、、、まあ、よろしくお願いします」

□□「ありがとうございます」

□□が去っていく、

店長「あれ、超能力者なんだ」

店長、□□の履歴書の特技の欄に気づく

店長「、、、未来予知、」




・□□のインターン


□□がモップ掛けをしている

そこを通りかかった万引き犯は滑って転倒してしまい、盗んだものが衣服から飛び出してしまう

万引き犯を追いかけてきた○○、

○○「ナイス!」


□□がトイレ掃除をしていると△△がテレポートしてくる

△△「うわっえ!すいません、」

□□「大丈夫ですよ」

□□が△△に衣服を手渡す

△△「え、、あ、ありがとうございます」





・休憩所で□□の噂をしている一同

○○「新しく入った□□、なんだけどあいつって未来予知できるって噂、本当か?」


△△「本当かもしれないですよ、だって僕、さっきテレポートしちゃったら、□□さんがトイレ掃除しながら待ち構えていて、服を渡してくれて、それですぐに復帰できたし」

○○「それ本当かよ」



そこに□□が通りかかる

○○「□□さんって本当に超能力者なんですか?」

□□「はい、未来予知です」

○○「うわ、っすげえ」

マリカ「あ、あの私は将来、一軒家に住んでますか?」

□□「夢に見ていないことはわからないんで」

デイビッド「ぼ、、ぼくは就職してますか?」

□□「スーパーで働いている夢をみました」

○○「いつもどおりじゃねえか」

笑う一同

デイビッド、悲しそうにしている


そんな様子を棚の陰から見ている店長





・□□と店長の面談



□□「超能力者はダメですか?」

店長「いや、そんなことはない、全然大丈夫なんだけど、ただ、俺らも仕事でやってるから、能力者を雇い入れるのってリスクがあるわけじゃん、その分さ、みんな一生懸命やってっくれてるんだけどさ、△△なんてこの間さ、超能力を使ってまで万引きを防ごうとしたりしてくれたわけで」

□□「僕にも見返りが欲しいと?」

店長「いやだってさ、イメージがさあ、まして超能力者は補助金があるから仕事をしなくたって苦にならないからさあ、いつ辞めてもいいわけじゃん、」

□□「、、、」

店長、新聞の競馬の結果が出ている欄を出す

店長「この、次の競馬の大会でどの馬が勝つか予想というか予知してほしいんだよね、」

□□「それはできません、僕は寝ているときの夢で見たことしか予知できないですし、それも人の状態とかしかわからないので」

店長「そこをなんとか、頼むよ、、、あじゃあ、何番の騎手がよろこんでたとかさ、あ、そうかパチンコやってる俺が喜んでたとか、競艇やってる俺がよろこんでたとか、そういうのでもいいわけじゃん!頼むよ」

□□「、、、」

店長「本当に、万引きで、もう経営がどうしようもないんだよ」

店長、泣き崩れる

□□「わかりました、じゃあ今日は店長の夢を見てみます」

店長「本当に、ありがとう、やってくれるんなら、もうバイトでもなんでもなってくれていいからさ」

その様子を陰から見てしまう△△



・休憩所

○○「それ本当かよ」

△△「はい、だから店長が競馬?の未来予知をしてもらおうとしてて」

マリカ「嘘はついてないみたいです」

○○「だったら、それ、俺らもついていけばめちゃくちゃ儲かるんじゃないのか?」

マリカ「あ、私も貯金を使えば一軒家が」





店長、が競馬場に来ている

店長「今日は店をデイビッドに任せて勝負をしに来ました」

店長「万引きで失った数字はどうやっても帰ってきません、ですので、新しく生み出すしかない、それが経営であり、それが中間管理職、これが僕なりの中間管理です」


マリカ、○○、△△が現れる

店長「お前ら、どうして」

△△「そ、その、店長がインターンの□□の人?と話してるのを聞いて、」

マリカ「店長、この店で私に、隠し事は通用しませんよ」

○○「□□の予知は聞かせてもらいますから」


店長「、、、ええ、」




マリカ「つまり、7番、5番、10番の順番で喜んでいて、それを見た店長も喜んでいて、さらに私たち三人も喜んでいたって予知の内容はそういうこと?」

店長「そうそう、だからこれは、俺が⑦⑤⑩の3連単を当てるっていう予知なんだよ」

△△「あれ、でもそうだったとしたらなんで僕たちも喜んでるんですか?」

店長「それは、あれだろ、俺が3連単当てて、スーパーの経営がうまく言ってボーナスとか出るとか、そういう」

マリカ「私たちも一緒に競馬場に居て同じ馬券を当てるから喜んでるんでしょ」

店長「違うって言っても、嘘だってバレちゃうよな、そうだよ、予知はみんな競馬場に来てたよ、でもおかしくない、同じスーパーで働いてる人が普段は競馬もしないのにいきなり全員が同じ馬券で大金を儲けるって、なんか疑われそうだし」

△△「でも予知と同じ状況じゃないと結果が変わっちゃうかもしれないから、店長一人だと違う馬が勝つかもしれないから」

○○「店長さん、あきらめなよ、どのみち俺たちはもう知っちまったんだから競馬場で同じ馬券を買うから、偶然同じ場所にいるか仲良く行くかの違いしかないから」

店長「、、、でも、、、」




・競馬場、馬券売り場付近

政治家志望のサトラレが取材を受けている

サトラレ「えー私はサトラレの超能力者です、超能力協会の取材を受けています、サトラレというのは周囲の相手に自分の気持ちが伝わってしまう超能力です、えーですので例えば今私が非常に緊張している様子がカメラマンさんには伝わってしまいますので、そう思うとなおさら恥ずかしい所存でございます、ですけどこんな私の能力も今画面越しにいる視聴者の皆様には効果がないようです、そう思うと、自分の気持ちが伝わらない前提で皆様には私のことを知っていただく必要があって、それは何か特別というか、いつもは伝えたくなかった自分の気持ちというのが伝わらないというのが新鮮といいますか、人が人に何かを伝えようとする気持ちがようやく理解できそうなそんな気がして取材を受ける事を非常に有意義に感じています」


サトラレ「私は政治家志望です、私が政治家を志望する理由は私の思っていることが伝わってしまう能力を活かせると本気で信じているからです、私は嘘がつけません、それでいままで辛い思いをしたこともありました、でも嘘がつけないからこそ、私は絶対に皆様をだますことがありません、だまそうとしても気づかれてしまいますからね、だから他の政治家の方はともかく私だけは絶対に皆様をだますことがありませんし、私が無欲であることもわかってもらえると思います」


サトラレ「今日は競馬場に来ています、政治の世界は信頼の世界ですが、金の世界でもあります、選挙活動をするにもお金が必要です、本当はギャンブルなんかでお金を得たくはありません、でも仕方ないんです、私はサトラレです、人前では考えがすべて伝わってしまいます、ですので、仕事をすることが非常に困難です、国からの補助金で生活しておりますが、それだけでは選挙活動費は賄えませんから、、、それに目いっぱい応援すれば馬は応えてくれることがあるような気がするんです!」


サトラレ「今日は⑩を買います、そして、あとはひたすら心の中で⑩を応援します」

サトラレ「⑩優勝、⑩優勝、⑩優勝、⑩優勝、、、」




・競馬場、馬券売り場付近

マリカ「私、競馬とかやったことないんですけど」

△△、首を振る

店長「いや、俺も」

○○「ほら、俺が居た方がよかったじゃないすか、このマークシートに塗っていくんすよ、3連単で、あれ何番が勝つんだったっけ」

店長「えっと、⑩!あれ、なんかめっちゃ⑩が勝ちそうな気がする、えったしか⑩が一番だったよね」

マリカ「そうですね、なんか⑩が勝ちそうな気がするし、さっきたしか⑩って言ってました?よね?」

店長「だから、⑩、⑦、⑤の3連単か、うん、⑩⑦⑤、⑩が絶対勝つから⑩が一番で、そのあとに確か⑦⑤の順番だった、」

○○「じゃあマークシートはこうだから、、、掛け金いくらにします、3連単ならだいたい200~300倍ぐらいになると思うんすよ」

マリカ「じゃあ、私は、、、5万円?いこうかなって思います、5万なら一千万ぐらいになって1000万ぐらいあれば一軒家の頭金に出来るんで」

○○「俺も5万にしよ、娘の学費と考えればそれぐらいがいいし、店長は?」

店長「、、、10万行きます!やっぱり経営のことを考えると今後もまとまった金額が必要になるはずなんで、、、、」

△△、気まずそうにしている、財布の中に5000円しかない

△△「、、、そ、その、僕もその3万円ぐらい行きたいんですけど、、、その、財布の中にいま5000円しかなくて、帰りの電車賃とかお昼ご飯のことも考えたら、ちょっと足りないかもしれなくて、そのどうせなら僕も、そのもっと行きたいんだけど、、、」

マリカ「え!貸してほしいってこと?お金を?」

△△「、、、」

○○「いや、準備して来いよ!」

△△「だって、そんな、なんかすごい沢山、お金が儲かるってわかんなくて、競馬とかも初めてだし」

店長「いや、正直このシチュエーションで財布の中に金があったら誰でも全部馬券につぎ込むよ、だって儲かるってわかってんだもん、貸してる場合じゃないし、それは△△が悪いでしょ」

△△「、、、お願いしますよ、だって、、、」

一同「、、、」

マリカ「ドンマイ」


△△、落ち込みながらマークシートに記入する





・競馬場、レースの観客席

プライバシーの為、画像はなく音声のみで状況が伝えられる

レース中の為に歓声があがっている

⑩が最後に失速してしまい、⑦⑤⑩の順番でレースが終わる


店長「きた!きた!きた!行ってる!行ってる!本当に行ってる!本当に行ってる!まてまて、最後がんばれ、最後がんばれ」

○○「うおおおおおおお!行けえええええ!あれえ、もう、あれえ」

マリカ「きゃー」

△△「いけいけいけ」

などなど、レース中には一同の声援が送られる




・競馬場、近くの公園


どんよりとしながら昼食を食べている店長、○○、マリカ

△△はご飯を買えていないが、少しだけウキウキとしている



店長「、、、」

○○「、、、」

マリカ「、、、」


△△「今日、ちょっと、大変だったっすね」


マリカ「え、なんでそんなこと言うんですか?」

△△「いや、みんななんか大変そうだし心配だし励まそうとおもって」

マリカ「えだからなんで、そんなにウキウキしてるのに、心配してるとか嘘つくんですか?」

△△「え、ウキウキしてないっすよ別に」

○○「お前も5千円負けてんだろ、帰りの電車賃心配しとけよ」

△△「、、、」

マリカ「あ、この人5千円負けてないです」

店長「え、どういうこと?ちょっと△△馬券見して?」

△△、首を横に振る

店長「はあ?」

△△「、、、嫌です」


店長「ふざけんな!くそが」

店長、△△に近づく、△△、店長に対して身構える

店長と△△が戦う寸前で○○が△△を後ろから羽交い絞めする

○○「店長、大丈夫っすよ、大丈夫すよ」

○○「馬券、調べてください、調べてください」

△△「いやだあああ」

店長、馬券を抜き取り確認する

店長「あ、こいつ三連複にしてる、こいつだけ三連複にしてるから、こいつだけ勝ってるんだ」


△△「やめてくださいよおおお!」

△△、拘束を振りほどき馬券を奪い返す

店長、△△につめよる、

店長「お前、誰のおかげで」

△△「だってみんなお金貸してくれなかったし、その時僕、本当にお金持ってなかったし、もしも外れたら、どうせみんなお金貸してくれないし、そうなったら僕は電車のれないし、家とかに帰れないし、またテレポートするしかなくなるし、だから絶対外れてほしくないから順位の関係ない三連複にしただけで、でもそれは僕の工夫だし、競馬ってそういう工夫をするものだし、」

○○「山分けだろ!」

△△「あのとき貸してくれてたら山分けしてもよかったけど」

○○「貸したら、お前も3連単にしてただろ!」

マリカ「三連複の倍率でも、30万ぐらいは行くじゃないですか?せめて私たちが損した金額ぐらいはくださいよ、だって△△さん一人で競馬とか絶対しないんだし□□さんの予知をみんなで共有してたから儲かったんでしょ」

△△「僕は別に悪いことしたわけじゃないし」

△△、少し動揺する


店長「、、、頼むよ、店がつぶれるんだよ」

店長「みんな働けなくなるんだよ」

△△の動揺が強くなってる


○○「そうだ!こいつ、テレポートさせればいい、テレポートさせちまえば、持ち物は置いていくしかない、そうなりゃ馬券は俺らのもんだろ」

マリカ「なるほど」

店長「お前のせいで店がつぶれるぞ」

マリカ「いいです、店長、動揺してます」


△△「僕は、僕は」


△△「いやあああああ!」

△△、走って逃げだす


○○「クソがあああ!」



・道

△△が走って逃げているとサトラレとぶつかる

△△「す、すいません」

サトラレ「おお、失敬失敬」

そのときに互いに馬券を落として入れ替わってしまう




・馬券売り場

○○「どうせ、ここに来るしかないんですから、ここで張ってりゃいいんすよ」

マリカ「なんかちょっとかわいそうかもしれないですね」

店長「仕方ないよ、話せばわかってくれるって、もう店はそうするしかないし、△△だって他所じゃ働けないんだから」


サトラレが通りすぎ換金する、サトラレは馬券が入れ替わったことに気づいていない、

競馬の事務の人「おめでとうございます」封筒を渡される、中には30万円入っている

サトラレ「え、こんなにもらっていいいんですか?」

サトラレの喜びが周囲に伝わる


○○「くそ、景気いいやつもいるのによお」


サトラレが去っていく、立ち代わり△△が入ってくる



○○「おまえ」

△△「すいません」

△△は通り過ぎようとし、○○がつかみかかろうとするがマリカが制止する

マリカ「まって、、、もういいんでしょ、別にお金は?」

△△「、、、」

マリカ「馬券を買うときにお金を貸してくれなかったのが嫌だったからなんでしょ?」

△△「、、、」

マリカ「ごめんね、あやまって(○○と店長に対して)」

○○「、、、悪かったよ」

マリカ「店長も」

店長「、、、ごめんなさい」

△△「いいですよ、別に」


一同で事務員に馬券を換金する

事務員「こちらになります」

金額が非常にすくない、驚く一同

店長「え、なにかおかしくないですか?その三連複で5000円なんで30万ぐらいのはずなんですが」

事務員「こちらの馬券は複勝ですよ」

△△「あれ?あ、さっきの人と入れ替わったかもしれない」

○○「だからあいつあんなによろこんでたのか!」

マリカ「おいかけましょう」



・道、取材を受けているサトラレ

サトラレ「ギャンブルについてはあんまり詳しくはないんですが、いいんでしょうか?こんなにお金をもらってしまって」

サトラレ「その、私は、、、まあ隠しても無駄ですよね、私が心の中でしている応援は馬に影響があるかもしれなくて、だから馬が頑張ってくれているかもしれない気がしていて、だからこれは他の競馬をしている人にとってはズルだと思うんです、こんなことで大金を手に入れても、、、私の心が、罪悪感に包まれてしまったら、政治家になれたとしても、きっとこの国に住む人を幸せにできなくなる、、、私は、、、」

サトラレ、募金団体に封筒をそのまま寄付する


店長たち一同は間に合わなかった


狙い通り万馬券が大当たりするものの換金がうまくいかず、失敗する四人

(↑後で考えます、ギャンブルを取り入れられるロケ地を探したりギャンブルについての知識を得てたりシナハン、取材をしながら書き足します、ギャンブル関係に詳しい方にお話をお伺いしたいです)




スーパーに戻る四人


・スーパーに戻ると店員の恰好をした□□とスーツを着た女性(□□の秘書)がいる

店長「あれ、どうしたの?いま、休憩中?」

□□「競馬、うまくいきましたか?」

店長「いやあ、それがさあ、□□の言う通りの馬が勝ったんだけどさ、結局うまくいかなくてさ」

秘書「未来予知は結果を変える能力ではありませんからお金持ちになっている予知が得られていないなら結局お金持ちにはなれないんです」

店長「はあ、あのどちらさまで」

秘書、名刺を渡す

秘書「本社から来ました□□の秘書です」

店長「え、、、あ!社長!社長ってことですか?」

□□「嘘はついてないんですがだましちゃいましたよね」

店長、マリカを見て

店長「え、気づかなかったの?」

マリカ「いや、落ち着きがあるっていうか余裕を感じているなあっとは思ってたんですが、」

□□「鈴木さんのテレパス能力は相手の感情しか理解できないからわからないんですよね」

○○「どうしてそれを」

□□「従業員の能力は調べています」

△△「じゃあ僕がトイレにテレポートしたとき服を渡してくれたのも、能力をしってたからで」

○○「どおりでおかしいと思ったんだよ、棚出しの商品とかもやたら正確だったけど、未来予知ってそんな細かいことまで把握できる能力じゃないから、」

□□「このスーパーで店員として働く夢を見ました、ここで働くことを予知していたのは本当です」

秘書「社長は未来予知した店舗で実際に働いて内々に監査を行われるのです」


店長「社、社長、すいませんでした」

□□「いいです、それより、彼、すごいですね」

□□はスーパーをワンオペで動かしているデイビッドをほめる


秘書「社長、そんなのんびりしたことを言っていられません、この店舗には様々な問題があります、その留学生アルバイトは休みを希望しているのになかなか休ませてもらえていません、万引きも多発して経営状態は悪いですし、休憩場所も分煙がまったくされていません、問題だらけです」

○○「おれ万引き犯と格闘するよう指示されてそれでケガしたのに労災降りないです!」

店長「すいません」

秘書「挙句、社長の能力を当てにして店をほったらかしてギャンブルに興じる店長、これは懲戒クラスの問題です」

店長「そ、そんなあ、そこをなんとかお願いします、社長、」


□□「まあまあ、慌てないで、彼も店の為にやっていたことですから、それに彼は超能力者を受け入れていました、僕も超能力者だけどやはり超能力者は働きづらいこの世の中でとても思い切っていて素晴らしいと思いました能力に頼ろうとするのはよくないですが、、、彼については僕に考えがあります」




・各自のインタビュー(エンディング)

(↑考え中)

店長「えー、副店長です、人事異動があって、その、降格というか、えー副店長になりました、」

副店長になった心持を語る店長


マリカ、店長が心の中ではとても悔しそうにしながらも業務に励んでいて気まずいことを語る



デイビッド「新しく店長になりました」

店長になった心持や自分が志望していないスーパーの会社に就職して少し不本意な気持ちになっていることを語るデイビッド


□□、未来予知というか夢で見た状態と同じであり、うまくまとまったと語る


秘書、そもそも副店長という役職はないことを語り□□の決めた処遇が甘い事、寛大な社長の器の大きさを語る



デイビッドが店員や副店長に道場で、空手を教えている

デイビッドのインタビュー(エンディング)








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